Contents
代謝
生体内で行われる、物質の化学変化とそれに伴って起こるエネルギーの出入りのこと。
異化と同化がある。
図1
図2
※エネルギー多
→つなげるにはエネルギーが必要
異化
複雑な物質を分解して生命活動に必要なエネルギーを取り出す過程。
エネルギーを放出する反応。
例.呼吸
★呼吸の反応…細胞内のミトコンドリアや細胞質基質で行われる。
C6H12O6 + 6O2 + 6H2O → 6CO2 + 12H2O
同化
外界から取り入れた簡単な物質をもとに、体物質や生活に必要な物質を合成する過程。
エネルギーを吸収する反応。
例.光合成
★光合成の反応…細胞内の葉緑体で行われる。
6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2
ATP
すべての生物に共通のエネルギー物質であり、「エネルギーの通貨」と呼ばれる。
細胞内での代謝によるエネルギーのやりとりは、ATPとよばれる物質を仲立ちとして行われている。
ATPにはエネルギーが含まれており、ATPを分解するとそのエネルギーを得ることができる。
構造
分解
ATPは酵素によってアデノシン二リン酸(ADP)とリン酸に分解され、エネルギーが出る。
エネルギーはさまざまな生命活動に利用される。ADPはエネルギーを得ると再びアデノシン三リン酸(ATP)になる。
ATP + ATP分解酵素 ⇄ ADP + リン酸 + エネルギー
エネルギー(化学エネルギー)の使われ方
- 物質の合成…化学エネルギー、能動輸送、筋収縮…運動エネルギー、
- 発熱…熱エネルギー、発光…光エネルギー、発電…電気エネルギー
図4 細胞内におけるATPと物質の流れ
酵素
触媒
それ自身は変化せずに化学変化を促進する物質の総称。
- 無機触媒…MnO2、Ptなど
- 生体触媒…生物の体内ではたらく酵素。タンパク質でできている。
例.過酸化水素の分解反応
2H2O2 → 2H2O + O2
- 過酸化水素水に光を当てて常温におく → 非常にゆっくりと分解が進む。
- 過酸化水素水にMnO2を加える → 非常に激しく分解が進む。
- 過酸化水素水に肝臓片を加える → 非常に激しく分解が進む。
①~③はすべて同じ反応。
②、③より、無機触媒や酵素は化学反応を促進することがわかる。
★触媒がなぜ化学反応を促進できるのか?
反応に必要な活性化エネルギーを低下させることにより、常温常圧のもとで化学反応が進む。
図5
酵素反応のしくみ
- 酵素は基質と結合し、酵素-基質複合体をつくる。
このとき、酵素の活性部位の立体構造と合う特定の基質としか結合できない。この性質を基質特異性という。 - 酵素の働きによって活性化エネルギーが低下し、基質が反応する。
- 生成物ができると、酵素は基質から離れてもとの状態に戻る。
- 酵素自身は変化せず、繰り返し働くことができる。
図6
続き……の前に
登録6000人以上!
本サイト、中学受験ナビの監修も務めている『開成番長』こと繁田和貴が執筆する完全無料のメールマガジンでは、主に中学受験生のお子さんをお持ちの方へ向けた様々なお役立ち情報を配信中!
さらに今なら登録者にはもれなく「開成番長・繁田の両親が語る繁田の中学受験PDF」をプレゼント!
登録及び登録解除も簡単ですので、お気軽にご登録ください。
続きはこちらから。