社会の勉強法~全体像をつかむためのグループ分け

以前の記事で、理科の全体像をつかむためのグループ分けについてご紹介しました。今回は、社会についてです。

社会生活についての理解を図り我が国国土歴史に対する理解愛情を育て、国際社会に生きる平和民主的国家・社会形成者として必要公民的資質基礎を養う。」

これ、なんだと思いますか?

実は、文部科学省が定める社会教育の目標なんです。理科の目標よりは、「国土(=地理)」、歴史や公民など、テーマがはっきり書かれています。ですが、これを読んだだけではどう勉強していったらよいかわからないですよね。

今回は、社会の全体像をつかむためのグループ分けによる勉強法について書いていきたいと思います。

オススメ勉強法は、グルーピング!

理科と同様、全体像をつかむためにオススメなのは、グルーピング(Grouping)による勉強法です。

社会は暗記しなければならない知識がとても多い科目です。出来事、人名、地名、年号、国際機関の名前・・・バラバラに覚えようとすると、何が何だか分からなくなってきます。まずは、全体像をつかむために、それぞれの分野がどのような内容を扱っているのか整理しましょう

社会の4分野

教科書や塾のテキストで4分野はご存知の方がほとんどだと思います。具体的にどのような内容化というと、

  1. 地理:農林水産業、工業、各地方、県の特徴
  2. 歴史:旧石器時代~平成(現代)までの出来事と因果関係
  3. 公民:憲法、国会、行政(内閣)、司法が基本、経済、社会保障など
  4. 時事:最近話題の重大ニュース(政治、経済、国際社会など様々です)

公民と時事問題は重なる部分が非常に多いですが、簡単にまとめるとこのようになります。

分野ごとの対策

それぞれの分野で中心になるのが知識の暗記です。順を追ってコツコツ覚えても、次の分野に行ったら忘れている・・・ということが非常に多いです。では、どのようなことに注意して覚えていったらよいのでしょうか。分野ごとにまとめていきます。

①地理

地理は、まず基本になるのは地図帳です。塾のテキストで勉強をするときも、学校の授業で勉強をするときも、必ず地図帳を置いて、出てきた地名、川や山などを確認していきましょう。中には、特産品がのっている地図帳もありますので、そういった分かりやすいものを使うと抵抗感がなくなります。テキストと地図帳を別物と考えるお子さんが多いのですが、地図帳は「知らないことが出てきたらすぐ調べるように」セットで持ち歩きましょう

そして、地理の勉強をするのにオススメなのは白地図を使って覚えることです。特に、都市の地理的特徴と有名な事業(農林水産業、工業)の特徴には必ずその土地ならではの理由、因果関係があります。たとえば、漁業が盛んな焼津市は海に近く、さらに日本海側より太平洋側の方が、内海であるため漁港を作りやすいという特徴がある、といった具合に、白地図に書き込んでいくことによって、書いて、見て、口で言いながら知識を整理することができます。できれば、都道府県ごとの形までフリーハンドで書けるくらいになると、日本地理については怖いものはなくなりますよ。

②歴史

歴史も、実は白地図を用いた学習法が有効です。もちろん、「年号と出来事で覚える」方法も王道ですが、やはり、事件や戦争が実際にどのような場所(=地理的特徴は歴史には欠かせない知識です)で行われたのかを知った前と後では、知識の定着率も大きく変わってきます。

例えば、皆さんは、関ケ原の戦いが1600年に起こったことは知っていても、地図上からその場所を選ぶことはできますか?歴史と地理を融合したような入試問題では、このように「関ヶ原の戦い=1600年」というだけでは、活きた知識として使えないのです。

③公民

まず押さえるべきは「憲法」です。公民で出てくる用語はなじみのない言葉が多いですよね。「欽定」や「立法」「三権分立」「権利」など、目に見えないし、抽象的でイメージがつかめないことばがたくさん出てきます。しかも学習する時期が6年生になってからという方が多いので、入試までのスケジュールを考えると、「時間がない!」と思われるでしょう。

しかし、実生活に潜んでいる制度や制約(身近な例では、消費税や小学校もそうです)の多くは、実は憲法によって定められた法律の条文(ルールのことです)が根拠になっていることがほとんどです。憲法の条文で重要なものは、しっかり第何条か、条文の文言まで覚えておきましょう

④時事問題

近年の中学入試は、災害や防災、国際社会(国と国の争いや、国際会議、国際機関の役割など)について多く出題される傾向にあります。特に国際社会の分野では、ASEANやTPP(それぞれ何の略かわかりますか?)といった、国際的な枠組みの活動内容や会議が行われた場所、日米関係、日本・中国・韓国・北朝鮮など極東の情勢を地理、歴史と絡めて出題する問題が難関校で頻出です。

時事問題そのものは配点がそこまで高くはないですが、地理や歴史、公民と融合して聞かれることが多いので、頭から覚えようとするのではなく、新聞やテレビのニュースをしっかりチェックすることが大事です。秋から冬にかけて、大手塾で「重大ニュース」のテキストが販売されますが、それを頭から覚えようとしても時間がかかりすぎます。普段から世間で話題になっていることに興味をもって、家でも話題にしておくと、冬期講習で扱われても抵抗感は少なくて済みます。

ですが、言葉が難しいことは確かなので、ぜひ親御さんが積極的にいま日本で、世界で何が起こっているのかをわかりやすく説明してあげてください。池上彰さんの番組などを録画しておいて、わかりやすい解説を一緒に見るのもおすすめです。

まとめ

中学受験の社会は理科と同様大きく分けて4分野に分かれます。しかも基本的にはほぼ知識を問われます。たまに、時差の問題などで計算させるものはあっても、求められるのはまず「正確な知識」と「出来事同士の関係の理解」です。入試問題では、それぞれの分野の知識が融合された問題が数多く出題されます。

いきなり入試問題にとりかかろうとすると、何が何だかわからないという状態になってしまうはずです。ですから、まずはグループ分け(グルーピング)を行い、全体像をつかんだうえで、各分野や単元の勉強をしていけば、入試問題だからと身構えなくても済むようになります。

各分野、単元ごとの勉強法はまた次の機会に書きたいと思います。

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