理科・中和反応の苦手意識を克服するポイント

中学受験の理科において、中和反応に対して苦手意識を持ったことはありませんか?大学受験ではもっと詳しく勉強しますが、大学受験生でも苦手意識を持っている人は少なくないのです。

苦手な単元となってしまうことが多いといわれる中和反応、なぜ苦手意識を持ってしまうのでしょうか?

今回は、中和反応についてわかりやすく解説し、苦手意識が少しでも減るように、イメージを持ちやすくする話を書いていきます。

「中和」のイメージ、持てますか?

教科書や塾のテキストには、中和とは何と書いてあるでしょう?「酸とアルカリが互いの性質を打ち消しあうこと」と書かれています。イメージしづらいですよね。

イメージしやすい例を挙げてみます。例えば、50℃のお風呂があるとしましょう。ほとんどの人は熱すぎて入れませんよね。どうやって入ればいいのでしょう?私なら、入れる温度になるまで水を入れます。中和って、これと似ているんです。どうですか、少し身近に感じませんか?

では、中和反応とは何でしょう。

先ほどお風呂の温度の例を出しましたが、それに沿って言うと、酸(熱い湯)とアルカリ(冷たい水)を混ぜると、中性(ちょうどいい湯加減)に近づく、こういうとイメージしやすいのではないでしょうか。

もちろん、冷たい水を入れ過ぎると水風呂になってしまいますし、そのあと熱い湯を入れ過ぎるとまたもとの熱湯になってしまいます。中和反応でも全く同じことが言えるのです。

つまり、酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を入れ過ぎればアルカリ性になってしまいますし、そのあと酸性水溶液を入れれば酸性に逆戻りです。身近な例にたとえてみましたが、中和とは、そんなに難しい話ではないのですよ。

中和の後にできるもの

さて、中和反応が起きると溶液が中性(ちょうどよい湯加減)に近づきます。すると、どんなものができるのでしょうか答えは、「水と塩(えん)」です(しょっぱい「しお」ではありません。間違えないでくださいね)。

皆さんも知っている中和に関する実験

学校の授業で、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和の実験をしたことはあるでしょうか?たぶん、皆さん、経験があると思います。この実験でやるべきことは簡単で、「塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜる」、これだけです。

塩酸が酸性、水酸化ナトリウム水溶液はアルカリ性です。塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を混ぜていくと…どうなるでしょう?少し難しい言葉でいうと、

塩化水素+水酸化ナトリウム→水+食塩(塩化ナトリウム)

これが、中和反応です。「塩化水素」っていきなり出てきたけれど何のことだ!と思った方、すみません。塩酸という言葉は教科書や塾のテキストにも出てきますよね?塩酸は、塩化水素が水に溶けてできたものなのです。つまり、皆さんが知っている塩酸の正体は、塩化水素なのです。

塩化水素+水酸化ナトリウム→水+食塩(塩化ナトリウム)からわかるように、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜると、塩化水素と水酸化ナトリウムが消えていき、代わりに水と食塩ができるのです。

塩化水素と水酸化ナトリウムが完全に消えてしまうと、残るのは水と食塩だけ。つまり、食塩水、簡単にいえば「塩水」になるんです!間違いなく中性になるわけです。最初のお風呂の例でいえば、いい感じの湯加減のお風呂の出来上がり、というわけです。

まとめ

湯加減にたとえてみると、わかりやすくなりませんか?中和反応とは、酸とアルカリを混ぜて、中性になるということです。そのためには、ちょうどいい分量で混ぜることが必要なのです。どちらかが多すぎても酸性、あるいはアルカリ性に傾いてしまいます。ちょうどいい量同士だと、「中和」になるのです。

中和に関しては、計算問題などもあり、難しく感じるかもしれませんが、根本的な理解ができていればそれほど強敵ではありません。「いい感じの湯加減のお風呂」をイメージすれば、ちょうどいい量の酸性とアルカリ性の溶液を混ぜるとちょうどよい水+食塩ができる、その基本をまず押さえましょう。

どうしても計算問題に目が行きがちですが、理科は根本的な考え方、理解ができていれば、それほど複雑な計算が出るわけではありません。まず、身近な例をもとに、どういう「反応」なのか、しっかり押さえておきましょう。

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