私たちの生活は様々な物流の発達によって支えられています。コロナ禍になり、通販を利用する機会も増えたかもしれません。
更に現代社会において、スマートフォンをはじめ通信機器はなくてはならないものになりました。今回はそのような私たちの生活を支える交通や通信についてみていきたいと思います。
日本の交通
まずは、日本の交通の推移についてみていきましょう。昭和25年度頃、輸送の中心は鉄道でした。しかし、次第に自動車の割合が増えていきます。その背景には高速道路が整備されたことがあります。
1958年(昭和33年)に道路整備緊急措置法が制定され、高速道路の整備が計画的な道路整備が推進されていきました。整備の流れと主な高速道路の開通は以下の図の通りです。
1958年 |
小牧~西宮間の191kmの名神高速道路着工 |
1959年6月 |
首都高速道路公団(2005年民営化)誕生 |
1962年12月 |
日本初の高速道路(首都高速 京橋-芝浦間;4.5km)開通 |
1962年5月 |
阪神高速道路公団(2005年民営化)誕生 |
1965年 |
東名高速道路着工 |
1970年9月 |
名古屋高速道路公社誕生 |
1971年 |
道央自動車道開通 |
1972年-1987年 |
東北自動車道開通 |
1981年 |
常磐自動車道開通 |
1971年-1985年 |
関越自動車道開通 |
1972年-1997年 |
北陸自動車道開通 |
1967年-1982年 |
中央自動車道開通 |
1968年-1969年 |
東名高速道路開通 |
1963年-1965年 |
名神高速道路開通 |
1970年-1983年 |
中国自動車道開通 |
1985年 |
松山自動車道 |
1971年-1995年 |
九州自動車道 |
1962年 |
首都高速道路 |
1979年 |
名古屋高速道路 |
1964年 |
阪神高速道路 |
(NEXCO中日本)
1958年に整備が始まり、日本全国に高速道路が発達していきました。現在もなお整備が進んでいます。トラックで主に運ばれているものは何でしょうか。以下のグラフをみてみましょう。
一番大きな割合を占めているのは消費関連貨物になります。具体的にいうと食べ物などが消費関連貨物に入ります。建築関連貨物は建築に関わる材料などのことを指し、生産関連貨物は家電製品などが入ります。
自動車の次に大きな割合を占めているのは、内航海運です。内航海運は、船で国内の港から港へ貨物を運ぶ輸送のことをいいます。主に輸送されているのは石油製品、石灰石等、鉄鋼等、セメントなど工業で扱う原材料などが多くなっています。
(注)国土交通省「内航船舶輸送統計年報」(令和元年度)より抜粋。
かつては輸送の中心であった鉄道ですが、線路の整備は進んでいるものの自動車の運搬に比べ、行ける範囲が狭まることから貨物輸送は自動車に変わっていきました。しかし、鉄道は日々の日常で多くの人々が利用し、旅客としての需要は高いです。
日本の通信
次に日本の通信についてみていきましょう。
(総務省)
平成5年に商用サービスが開始されたインターネット。平成14年になると人口普及率は50パーセントをこえ、22年末には80パーセント弱になり、現代社会においてインターネットは当たり前のものになりつつあります。
(総務省)
更に携帯電話の変遷についてもみていきましょう。
固定電話が当たり前であった時代から今の携帯電話の原型ともいえるショルダーフォンが普及します。その後ポケベルが普及します。家や職場でなければ電話が出来なかったなか、ポケベルは電話を受けられないに人とも連絡を取ることを可能にしました。メッセージは送れませんでしたが、数字を表示することができ数字を使って「4649(よろしく)」など語呂合わせでメッセージを伝える文化が若者を中心に流行しました。
そしてインターネットと接続ができ、メールを送ることができる携帯電話ができました。徐々にカメラなどの機能が増え、2008年にはiphone3Gが誕生し、翌年にはAndroidのスマートフォンが誕生しました。スマートフォンが誕生して以降連絡手段、情報収集のスピードは急速に加速し、スマートフォンはなくてはならない存在になりました。