中学受験のために勉強するわが子に、親ができることはたくさんあります。勉強がしやすいように生活リズムを整えること、塾への送り迎えなど、日々皆さんも頑張っていらっしゃると思います。その他にも親ができることのひとつに、「頭がよくなる食事」をつくることがあります。では、「頭がよくなる食事」には何が必要なのでしょうか?
自制心(我慢強さと言ってもよいかもしれません)のあるお子さんは学力も高いといわれています。今回は、食事の面から、受験生をお持ちの親御さんができることについて書いていきたいと思います。
脳の働きをよくする「ブドウ糖」
「頭がよくなる=脳の働きを活性化させる」ことです。脳を活性化させるためには、そのエネルギーとなる栄養素が必要です。その役割をすることができるのは「ブドウ糖」だけだといわれています。
ブドウ糖が不足すると、思考力が低下します。脳は、ブドウ糖のみをエネルギーとしていますが、これは体の中からつくり出すことができない栄養素で、常に血液から補給しています。そして、脳にブドウ糖が安定的に供給されていると、脳は「自制心」を発揮することができ、思考力をアップすることができるのです。
では、どのような食材からブドウ糖を補給できるのでしょうか?
ブドウ糖は、米やパンなどの炭水化物、イモ類、果物に含まれています。
今流行りの「炭水化物ダイエット」などは、炭水化物からのブドウ糖が極端に少なくなる状態に陥ってしまいます。そうすると、勉強に集中できないことが予想されます。中学受験期は、思春期と重なる時期でもあります。特にダイエットを気にしがちな女の子がいらっしゃるご家庭は、気を付けてあげてください。
炭水化物ばかりの食事もよくない?
ブドウ糖を多く補給したいからといって、炭水化物ばかりを食べることは、かえって集中力を欠いてしまうことにもなってしまいます。大量にブドウ糖を摂ると、血糖値が一気に上がります。すると、体内では一気に上がった血糖値を下げようとインシュリンが分泌されます。そうするとどうなるかというと、わかりやすく言うとまず眠くなってしまう可能性があります。
急に血糖値が上がってしまうような食事をとると、体内で血糖値を急降下させる仕組みが発動されるので、自制心を発揮できるようにするためには、急激に血糖値が上がるような食事は、かえって体によくありませんので注意が必要です。
また、ブドウ糖は余ると体に溜まりやすいのが特徴です。受験生は椅子に座っている時間も長いので、運動不足になりがちです。あまり炭水化物ばかりの食事ばかりとっていると肥満になりやすくなるので気をつけましょう。
効率の良いブドウ糖の摂り方
夕食に炭水化物を摂ると、夜はあまり体を動かさないのでブドウ糖が溜まりやすくなります。朝食に炭水化物を食べると、脳が活性化されて授業に集中できるうえに、生活の中で消費できるので、ブドウ糖が余ってしまうことも少ないはずです。
また、最近では「ブドウ糖入り」のチョコレートが販売されています。チョコレートには、「デオブロミン」という、集中力や記憶力を高めてくれる成分も含まれているので、相乗効果が期待できます。疲れてきたなと感じたら甘いものがほしくなることがありますよね?そのようなときには、「ブドウ糖入り」のチョコレートがおススメです。
お腹がすいたときには、バナナもおススメです。バナナにはビタミンやミネラルはもちろんのこと、他の果物と比較してもブドウ糖が多く含まれています。バナナなら甘くて手軽に食べられるうえにお腹も満たされるので、効果的にブドウ糖を補給することができます。体力を使う職業の方は、体力の消耗に備えてバナナを食べて次の仕事に備えることも多いそうですよ。
ブドウ糖で受験生をバックアップ!
最初に書いたように、受験に必要な集中力や記憶力、そして我慢強さを高めるためには、脳を活性化させる唯一の成分「ブドウ糖」が不可欠です。ぜひ、ブドウ糖を効率的に補給できるよう、炭水化物を上手に食事にとり入れていきましょう。
ですが、炭水化物だけ大量に摂っていては体と心の成長のバランスが崩れてしまいます。ぜひ栄養バランスに気を付けながら、ブドウ糖を上手に補給させて、受験生をバックアップしましょう!
受験生をお持ちの親御さんが、食事の面から受験生をサポートできることについては、引き続き書いていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください。
おわりに
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もし、お子様のことで何かお悩みがありましたら、個別指導塾テスティーへお気軽にご相談ください。
一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。