中学受験で母親が悩みがちな子どもとの距離感と4つの考え方

中学受験をするお子さまを持つ母親にとって難しいと感じることのひとつに、“子どもとの距離感”というものがあると思います。

小さい頃は母親がつきっきりで何から何までしてあげなければならなかったのが、学校や塾で知識や協調性を学び、だんだんと一人前になっていきます。そんな我が子の成長を見て、嬉しくもあり、少し寂しくも感じるかもしれません。

一人前になっていく、といってもまだ小学生です。一人で何もかもがすぐにできるようになるわけではありません。

  • 今までのように手を出すべき?
  • もうそろそろ手を放すべき?

その線引きに悩むお母さまは非常に多いのではないでしょうか。今回は子どもとの距離感についての悩みと考え方を解説いたします。

子どもの成長には個人差がある

当たり前のことですが、子供の成長には個人差があります。

「〇歳になったから、もうできるよね」とはなかなかいかないものです。

例えば補助輪なしで自転車に乗れるようになるのにも、大きく個人差があると思います。平均的には小学校に上がるくらいで乗れるようになっているのかと思います。

最初から補助輪なしでスムーズに自転車を乗りこなせる子どもは、どれほどいるのでしょうか。年齢が低ければ低いほど、その割合は低いことが予想されます。

大抵の場合、ある程度「乗れるようになったな」と思えるようになるまでは、補助輪をつけ、親が後ろから支えるなどして様子を見ていくと思います。

とはいえ、自転車に1人でも乗れるようになったのに、いつまでも親が支えようとすると、むしろ「邪魔」と感じられてしまうと思われます。

学習でも個人差はやっぱりある

学習に関しても、同じことが言えます。

学校や塾で習ってきたからといってすぐできるようになるとは限りません。そもそも、知識や単元ごとの概念は教えてくれたとしても、“具体的な学習の取り組み方”までは教えてくれていないことも多いのです。

“具体的な学習の取り組み方”を丁寧に教えてくれていたとしても、それをおうちできちんと実践できているのかどうかを、慣れるまでは親御さんが確認してあげるべきでしょう。

見守る勇気

「ある程度自分で勉強するスタイルが出来てきたな」と思ったら、基本的には見守りましょう。

周りが必死に支えて“転ばないようにしてあげること”よりも、本人が“転んだ失敗から学び、次は転ばないように気をつける”ことのほうが、本人の成長に繋がることが多いのです。

そして、“できないことを叱る”より、“できたことを褒める”ほうが、子どもをやる気を引き出すことに繋がります。

叱るときは、たとえば“約束を破ったとき”や、“答えを盗み見てしまったとき”など、悪いことをしてしまったときに、躾として叱りましょう。

褒めるべきとき

褒めるときは、“前までできなかったことができるようになったとき”です。

  • 「字が上手になった」
  • 「〇×つけが自分で正しくできるようになった」
  • 「計算が速くなった」
  • 「ミスが少なくなった」
  • 「初めて習った問題が解けるようになった」
  • 「習ったことがちゃんと覚えられた」
  • 「じっくり考えられるようになった」

など、テストの点数にこだわらずとも、子どもの成長をきちんと見つけてあげることはできるはずです。手をむやみに出さないように見守りつつ、できるようになったことを褒めてあげましょう。もし子どもから勉強の手助けを求められた場合、まずはきちんと話を聞いてあげてください。

学習内容の相談であれば、学校や塾の先生にも相談したほうがよいでしょう。病気になれば医者、自転車が壊れたら自転車屋を頼るのと同じです。無理に自分で何とかしようとするよりも、専門家に任せた方がよいこともあります。

  • 物理的な距離感としては、近すぎないように。
  • 心理的な距離感としては、離れすぎないように。

そんな風に親子の信頼関係を築きながら、子どもの成長を見守ってほしいと思います。

(ライター:桂川)

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