【中学受験】算数に苦手意識を持ってしまったら?対策と宿題の取捨選択の重要性

中学受験で差がつく科目といえば・・・?やはり今も昔もやっぱり算数、そう思いますよね。わが家の息子が通っていた塾はサピックスでした。サピックスといえば、塾の中でも宿題が多い、皆さんそのように感じていらっしゃるのではないでしょうか。

実際に、やはりサピックスの宿題は多かったです。どの科目も宿題は多く、やらなければならないことはとても多かったのですが、特に算数の進度は速く、日々やらなければならない問題の数は非常に多いものでした。

そんな中、息子は6年生になったばかりのころに、算数に苦手意識を持つようになってしまいました・・・。中学受験で一番差がつく、難しいイメージのある算数に苦手意識が出てしまったら、これからの学習計画にもいろいろと影響が出てくるのではないか、と不安になったものです。

今回は、6年生になって算数に苦手意識をもってしまった、そんな息子の算数対策としてどのようなことをやってみたか、その方法についてまとめてみました。

塾の中でも進度の速いサピックス。5年生後半で算数に苦手意識が出てきた

大手塾はどこも、日々大量の宿題を出しています。中でもサピックスは、カリキュラムの進度も速く、宿題の量も多い、そのようなイメージを持つ方が多いと思います。わが家の息子もサピックスに通い、毎日のように大量の宿題と格闘していました。そんな中で、しだいに算数に苦手意識が芽生え始めたのです。

4年生のときには、特に算数が苦手、というわけではなかったのですが、それでもアイスホッケーや野球の練習など、習い事と塾を両立する中で直面したのは、習い事のために欠席せざるをえずに穴となってしまった授業や、自宅での学習時間の絶対的な不足があったため、5年生の後半になって、苦手単元がところどころ出てきてしまいました。

さきほども書きましたが、サピックスの授業は進度が速いことで有名です。進度だけではなく、宿題の多さでも有名です。毎回の授業のときに、「デイリーサピックス」や「デイリーサポート」という教材がその日扱われる単元ごとに配布されます。そして、授業では主に「デイリーサピックス」をやり、授業でやった内容プラスアルファの内容が演習問題形式になっている「デイリーサポート」が宿題として出される、その繰り返し、という感じでカリキュラムが進んでいきます。

それ以外にも、毎日の基礎演習として、基礎的な文章問題や計算問題ばかりが20問ならんだ「基礎トレ」も配布され、毎日やるようになっています。わが家の息子は、1日2時間から3時間くらい時間をかけても算数の宿題が終わらない・・・そうしているうちに、別の教科の宿題も入ってきてしまい、それをやるために、さらに算数にかけられる時間が足りなくなってしまう、そんな状況に陥ってしまいました。

大手塾は、復習主義のところもあれば予習主義のところもありますが、サピックスは徹底した復習主義です。ですから、宿題も授業の内容が100%完全に理解できている生徒さんであれば、それほど時間もかけずに終えることができ、問題ないのだと思います。

でも、これは経験されていらっしゃる方も多いと思いますが、「サピックスの授業を1回いただけで100%理解するのはまず無理」というのは定石です。宿題を全部完璧こなすことができるのは、サピックスの最上位クラスである、αクラスの生徒さん、それも上位にいる生徒さんだけだと思います。

サピックスのクラス分けは、教室によってαクラス、アルファベットクラスあわせたクラスの数は異なりますが、小さい教室で5クラスから6クラス、大きな教室では1学年で20クラス近くあるところもあり、レベル別にクラスを分ける、という形をとっています。αクラスの生徒さんにとっては何なくクリアできる宿題であっても、そのようなお子さんはほんの一握り。大半の生徒さんにとっては、サピックスの宿題を完璧に全部こなすというのは、そもそもかなり無理な話なのです。

サピックスのテキストは、難関校にたくさんの合格者を毎年出していることから考えても、よく考えられた問題が多いと思いますし、それを完璧にやりきれば成績は上がり、志望校合格も間違いないのだと思います。ですが、サピックスで受験勉強をし、難関校への合格を目指しているなら、普段の授業でやったことをその場でほぼ完全に理解して帰ってくることがまず第一関門だと思います。

そして、授業で理解してきた内容に基づいて、大量の宿題をしっかりやりきるようにすることが成績を上げるためには何よりのキモとなります。このようなシステムになっているからこそ、サピックスに通っている生徒さん用の補習塾が色々あったり、家庭教師や個別塾を利用しているご家庭も多いわけですね。

わが家では、平日の夜はアイスホッケーの練習があったり、土日も野球やスポーツの試合などがあるため、勝負の土日に勉強時間が十分とれないことが正直とても多かったと思います。そんな中でサピックスで受験勉強をしているという状況では、息子に苦手単元ができてしまうのは、考えてみれば当然の流れだったと言わざるをえないことだったと思います。

息子の下にも子どもがいるのですが、もし下の子が中学受験を志すことになって、そのときにスポーツチームなどに所属していたりして十分な勉強時間をとることができなかったり、塾を休まなければいけないような状態になるようなことがあれば、正直なところ、サピックスは通う塾の選択肢から外すと思います。それだけ、サピックスのカリキュラムをしっかりこなしていくためには、時間と環境は大きな課題だと思うからです。

算数の宿題は5割から7割程度を目標にした

これまで書いてきたような理由で、塾でその日にやった授業の内容の理解度がそこそこ、といった状態で出されるサピックスの宿題は、時間がかかりますし、実際、出される問題数も多いのですが、それを正面から100%完璧に、と考えてやらせようとしても、子どもの方がつぶれてしまいます。

わが家では、算数に対する苦手意識の克服と、志望校合格という目標を達成するために何をすればよいのかをいろいろと考えた結果、下記のような方針で宿題に取り組むことにして、実行するようにしていました。とはいっても、それほど細かい方針を立てたというわけではありません。むしろ、シンプルなものでした。

  • サピックスの授業で扱われた問題とその類題をやり、それだけは必ずできるようにしておく
  • 「デイリーサポート」で間違った問題とその類題を、テキストに立ち戻って復習する

この2つが、息子がやるべきサピックスの復習と宿題への取り組みの姿勢です。

なによりも、「授業でやったことへの理解」、この部分を徹底するようにしました。宿題の中には、授業ではしっかり取り扱わなかったような問題や、全く触れなかったものも出たりするので、それらは思い切って、全てやるべきリストから削除することにしました。

ご存知のように、サピックスのテキストには、難易度毎に★マークがついています。★の数が少なければ基本問題、多くなるほど問題の難易度が上がっていきます(★3つが最高)。わが家では、その★の数を目安として、

  • ★一つは必ずやる、
  • ★★は余裕があるときはやる、
  • ★★★はやらない、

このように宿題を仕分けて、確実にできる問題を増やしていく作戦をとりました。

息子の場合は国語と社会がかなり得意だったので、ある程度算数にかける時間を多くすることができました。受験する中学校の算数の配点が高いことが多いとはいっても、なによりも「絶対に落としてはいけない問題を落とさない」ことを念頭におきながら問題に取り組むようにしていました。この、絶対に落としてはいけない問題、つまり受験生なら皆が解いてくる問題は確実にとるようにする、それは受験勉強で一番大切なことではないかと思います。

また、これ以外にも、以前も書いたのですが、とても信頼をしていたサピックスの算数主任のS先生には宿題の進め方などについてもよく相談をさせていただき、息子に必要な演習の範囲、量などといった具体的なアドバイスを積極的にもらうようにしていました

まとめ

これはサピックスに限ったことではないと思いますが、塾、特に大手塾の宿題量はとても多いというのがデフォルトです。まともに全部、しかも完璧にやろうとしていくら追い立てたとしても、子どもが持ちません。そればかりか、逆にその教科に苦手意識をもってしまう原因にもなりかねませんし、それが1科目にとどまらず、全教科にわたってしまっては取り返しがつきません。

目指す志望校と、塾や習い事など、現状の毎日の生活、確保できる勉強時間、そして苦手科目と他の科目との勉強時間や勉強量との兼ね合いを考えたうえで、「今は何をやるべきか」を判断して、限られた時間で最大限に効果的な勉強をしていくことが、戦略の中心になると思います。

そのような戦略をたてるためには、やはり親がわが子の状態をよく見て、適切に判断してあげることが大切だと思います。受験生といっても、まだまだ小学生ですから、スケジュールの把握、1週間のうちに確保できる勉強時間、その週にやらなければならないこと、その中で優先順位をつけること、そのような学習のメリハリをつけることは子ども1人にはできることではありません。

ただし、親が中心になって戦略をたてるとしても。家庭の中だけで独断で進めていくのは危険なことだと思います。受験生は皆さん、それぞれの置かれた状況の中で一生懸命勉強するわけですが、その状況の中で最大限のことができているか、それが継続できているか、などについて、塾や家庭教師の先生などにお願いして、第三者の目線から相談にのってもらうことはとても大切なことだとおもいます。

わが家の息子の場合はサピックスでの受験勉強、大量の宿題をどう自分のものにしていくか、が課題でしたが、他の塾でも同じことが言えるのではないかと思います。やるべきことと、どこまでできるのか、1週間のスケジュールはどうするか、そういったことを親の目線できちんと把握して、ときには塾の先生や家庭教師の先生といったプロの意見を取り入れつつ、お子さんにとって無理なく、でも必要な負荷をかけて受験勉強を進めていっていただきたいと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。