12月ともなると、いよいよ中学受験も本番まっしぐら、臨戦態勢に入ります。中学受験生であるわが子が追い込みの勉強を頑張っている間、12月ごろから、親の方でも中学受験に関する事務的手続きなど、やらなければならないことが山積みになってきます。
また、このころになると、早期に入試を行う学校もありますので、その学校に行きたい方はもちろんですが、中には試験慣れという意味で、合否にかかわらずお試し的に受験をすることもあると思います。
今回は、受験直前期に親がするべき準備について、願書準備や面接対策を中心に書いていきたいと思います。
受験可能性が少しでもある学校は願書を入手しておく
以前も書いたように、私はあまり学校説明会に参加していなかったので、11月以降集中して願書を集めました。志望校以外であっても、直前にバタバタするのは避けたかったので、受験する可能性がありそうな学校の願書は極力集めました。僅かであっても、「受けるかも」という可能性がある学校の願書は入手しておいた方が良いと思います。
実はわが家でも、予定になかった学校を1月末になって受験することを決めました。これも事前に準備をしておいたからこそ、最後の最後まで受験戦略を練ることができたのだと思います。
同時に、「受験日同日に願書提出OK」の学校を、通える範囲でいくつかピックアップしておいた方が良いと思います。受験は直前まで何があるかわかりません。何が起こっても対処できるよう、準備はしておくに越したことはありません。
また、願書を入手するなら、学校説明会やイベントでその学校へ足を運んでいたとしても、念のためルート確認や駅からの所要時間などを確認する意味で、可能な限り直前期に足を運んだ方が良いと思います。私自身、当日の朝からの流れをシミュレーションできていたので、入試当日も落ち着いて行動することができました。
ちなみに、願書は学校によっては有料のところもあるので注意が必要です。願書は入手した時点で、提出締切日を必ず確認しておくようにしましょう。学校によっては直前までOKであったり、締め切りがかなり早いところもあったりとまちまちです。実際にあった話ですが、出願期間が非常に短い学校を第1志望にしていたご家庭で、親御さんが願書を出し忘れたことによって、受験ができなくなったということもあります。頑張って勉強してきたわが子に第1志望を受けさせてやれない、親にとってこんなにつらいことはありません。このあたりは親の責任が重大なところなので、忘れることのないように日程表を作るなどしておくとよいでしょう。
面接や実技は筆記のオマケ
息子の志望校とした学校のうち、二校に面接やスポーツの実技試験がありました。サピックスでは面接対策もあったのですが、アイスホッケーの試合と重なっていたため欠席せざるを得ませんでした。そのため、わが家ではYou tubeを活用して練習をするなどしました。「中学受験」「面接対策」などのキーワードでいろいろ出てくると思いますので、参考にしてみてください。
息子の場合は、スポーツとの両立や、社交的な性格など、面接や実技では全く心配がなかったのでこの程度にしましたが、もし普段人前で話すことが苦手なお子さんであれば、はきはき話せるように練習は必要だと思います。また、実技がある学校の場合、合格したお子さんたちを見ていても、スポーツ関連の学校以外は運動神経は全くと言っていいほど関係ないと思います。きちんと指示に従えるか、仲間と協力できるか、そんなところが評価の対象なのでしょう。服装も、「紺色でないと・・・」などと言われていることもいろいろありますが、一部の学校を除いてほとんど関係ないと思います。実際に、普段着で面接に臨んでいたお子さんでも合格している方はたくさんいます。
一概には言い切れませんが、多くの場合、面接や実技の意味合いは、「筆記で合格していて、実際に学校生活を送るのに難しいことはないか」ということを見るためのものだと思います。ただ、女子校の場合は、面接を重視する学校もあるので、自分が受験する学校に面接や実技がある場合は、できるだけ事前のリアルな情報を集めておくべきです。
まとめ
中学受験は、直前まで何があるかわかりません。志望校の事務手続き関係はもちろんのこと、少しでも受験する可能性のある学校の受験準備や、当日受付OKの学校のチェックなど、できる準備は抜かりなくしておきましょう。また、面接や実技対策についてはそれほど過敏になる必要はありません。受験校になぜ面接や実技があるのか、そのポイントを押さえた対応を子どもができれば十分だと思います。そのポイントについても、親がしっかり情報収集をして、神経質になりすぎない程度に一緒に対策をしてあげてください。
おわりに
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一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。