中学受験も直前期、6年生の冬休みから受験直前まではとにかく思い残すことのないように、やれることをやりきるしかありません。今回は、受験直前の冬について、過去問演習、1月に学校をどうするか、などを振り返りたいと思います。
冬休み以降は塾と過去問が基本
振り返ってみると、冬休みは冬期講習・正月特訓、自宅では過去問・塾で出来なかったことの復習などをやっていましたので、特別な対応はしていません。ただ、冬休み以降は受験直前まで家庭教師の先生に来ていただく回数を月に6回、とそれまでより2回増やしました。
過去問は、「志望度が低い学校からやるように」と家庭教師の先生から言われていましたが、息子はいうことを聞かず、まずは第一志望校を試してみたかったようで、そちらからスタートしてしまいました。記念すべき第1志望校の過去問の出来は3割。実は想定していたより良かったので、本人はかなり舞い上がっていました。
冬期講習が終わると、ひたすら自宅では過去問演習をやりました。過去問を解きまくり、不明点を家庭教師の先生に聞く、といった感じでした。ちなみに、受験直前までにやった過去問は、第1志望校5年前までを2回とそれ以前(10年分過去問集にありました)を1~2回。第2志望校は5年分を2回、第3志望校は3年分を1回やりました。
過去問は6~7割とれた時点で良しとしたのですが(最後までそこまで到達できない回ももちろんありました)、あと1クール分くらいはやっておいた方がいいかな・・・と個人的には感じました。押さえの学校は、新設校(既存の学校で学校名・カリキュラムが変更されたところ)だったので、学校でいただいたサンプルのみ解きました。
最後のホッケーの大会が終わった
そんな中、1月には最後のアイスホッケーの大会がありました。1月の大会は所属チームで参加する、1年で1番大きな大会です(夏に参加している全国大会は、県代表として各チームからの選抜メンバーで戦うので、所属チームの試合とは別なのです)。決勝点となるゴールを決めるなど、最上級生としてこのチームでの最後の大会で完全燃焼することができました。本人もやり切った感を持つことができ、自分に自信がついて受験にもプラスになったと私も実感しました。これで後ろ髪ひかれる思いでホッケーを中断していたら、息子の場合は中学受験もホッケーも、中途半端になってしまっていたかもしれません。チームでも、最後までやり切って中学受験に臨むメンバーは息子が初めてでした。
受験の2週間前から学校は欠席した
受験直前期、小学校に行くべきかどうかについては、普段通りに行くべきだという考え方が一般的だと思いますが、わが家では学校に説明をしたうえで2週間休みました。直前までホッケーの対応もしていたので、その分受験に対応する時間が必要だったこと、またインフルエンザが学校で流行りだしていたことがその理由です。ここも「やっぱり普段通り学校へ行くべき」という一般論や周りは気にせず、子どもの様子や状況を判断して、ベストと思われる対応をすればよいと思います。
まとめ
冬はとにかく過去問対策ばかりしていたと思います。過去問対策については、12月は不得意科目を中心にやるときもありましたが、1月以降は子ども自身の問題傾向への慣れも考え、また、社会や理科などはできなかったところを覚えて学習させる意味でも、毎回全教科やるようにしていました。また、アイスホッケーを最後まで続けたことで、それが本人の自信にもつながり、その後の試験本番まで良い心理状態で迎えることができました。
過去問のやり方も、直前期の学校のことについても、ご家庭によって考え方は違うと思いますが、なによりも「わが子の様子や状況をしっかり見て判断し、ベストと思える対応をする」ことが大事だと思います。
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一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。