【中学受験】わが子に合う塾とは?塾選び・大手塾編その1

塾選びは、中学受験において「本当に大切」だと思います。世の中には多くの塾がありますが、単純に市場としておいしいだけではないと思います。子どもは十人十色なわけで、一人一人に合った塾があると思うのです。切磋琢磨させて子ども自らが伸びる塾、マイペースな子には指導を子どものペースに合わせてくれてぐんぐん伸ばしてくれる塾、コーチングが上手な塾など。だから、大手から個人ベースでやっているところまで、ビジネスとして成り立つのではないかと思います。前回は、わが家の息子が通ったサピックスについて書かせていただきましたが、今回は大手塾偏として、四谷大塚と日能研の2つの塾について書きたいと思います。

四谷大塚

  • 四谷大塚の教育方針は、「自ら求め、自ら考え、自ら努力する『心』を育みます」「未来でさらに伸びる力」の基礎を養い、社会で活躍するための土台を育てます、というものです。脳科学の研究に力を入れているらしく、どうすれば伸びる力を養うことが出来るのか、という話が入試報告会でもされているようです。
  • 6年生時の授業回数、特別講習など・・・平日週2回+金曜日(強化特訓または特別補習)、土・日(週例テストや志望校別特訓など)。長期休みの講習会は、いくつかのタームに分けられ、タームごとに復習テストが行われていました。
  • 6年生時の費用・・・平常授業(4教科)の月謝が51,840円程度、教材費が半年で20,088円、講習会は夏期講習は10万~20万円程度、テキストも別でした。

私はPR関係の仕事をしていますが、四谷大塚の「出てこい、未来のリーダーたち」というキャッチフレーズはかなり魅力的でした。というわけで、一番最初に話を聞きに行ったのが四谷大塚だったのですが、良くも悪くも一番ビジネスっぽい印象でした。わが家では家庭教師の先生を探した時期がありましたが、いわゆる「プロ家庭教師」の方々は、四谷大塚のテキスト(予習シリーズなど)を使って指導していた方が結構いました。テキストが単元ごとに分かれていて、使いやすそうだった印象があります。雰囲気は、校舎によるのかもしれませんが、大手予備校のような感じでした。体験授業は受け付けてくれました。

私の周りでは、四谷大塚から転塾する子が実は結構いたのですが、それはすべて女の子でした。全員かなり個性派だったので、四谷大塚はどちらかというとルーティンをこなすことが好きなお子さんに向いているのかもしれません。通信制もあるので、しっかりしたお子さんや、家庭のサポートがしっかりできるご家庭でしたら、通信で受験勉強をして、がっちり習い事、というのもいけそうだな、と思いました。

日能研

  • 教育方針(高学年時)は、「学習プロフィシエンシーシステムで動かす系統学習」「すべてを合格のために」でした。指導方針は、「合格」に特化していてわかりやすかったですね。
  • 6年生時の授業回数、特別講習など・・・平日週3回、土曜日(強化特訓または補習)、日曜日(特別講習や志望校別の日特)
  • 6年生時の費用・・・平常授業(4教科)の月謝が40,824円で、国・算2教科だけのコースもありました。講習については、費用はわからなかったのですが、朝から晩までびっちり授業、校舎によって時間帯も変わるなど、校舎ごとの色が強いようでした。拘束時間が長いイメージでしたね。

わが家から一番近いということで、同じ小学校の受験組では一番通塾しているお子さんが多かったです。指導方針も「合格」に特化していることもあり、一番熱く、「中学受験塾」っぽい感じがしました。通っている知人のお子さんたちは、首都圏模試でいう偏差値50くらいから70超えまで、幅が広かったですね。ボリュームゾーン的には、中堅クラスの学校を狙うお子さんが多かった印象です。

日能研に通っていた保護者の話を聞いていると、「詰め込み型」かな、という印象を受けました。息子と同じサピックス生を持つお母さんの一人は、「兄は日能研に行かせて慶応普通部に合格したけど、結構詰め込みだったので、弟はサピックスにした」、また別のお母さんも、「姉は日能研で合格したけど大変だったので、のんびり屋の弟は個別指導塾」など、長男・長女は日能研、マイペースな弟・妹は別の塾、という意見が多かったのも印象的でした。話を聞いている限り、習い事との両立は拘束時間の長さから難しそうかなと思いました。実際に、息子の小学校のクラスメートでリトルリーグと両立させていたお子さんは、6年生の4月にドロップアウト。彼は野球を選択して、中学受験をやめました。

中学受験に集中するお子さんにとっては、自習室があったり、相談がしやすい雰囲気があるので、魅力的かもな、と思います。先生と生徒の距離感も、私が見た大手塾の中では一番近いように感じました。

今回のまとめ

今回の四谷大塚、日能研に関しては、あくまで私の感想ですので、実際通っている方、通った方も多いこちらの2つの塾に関しては、いろいろな方にできるだけリアルな話を聞いてみていただきたいと思います。ホームページの口コミを参考にするのもよいのですが、大手塾で校舎が多いだけに、個人的には校舎ごとにばらつきがあると思うので、できるだけ通う地域の情報を集めたほうが、行ってみて違ったということにならなくてよいのではないかと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。