今回は比較の単元の問題を詳しく解説していこうと思います。まずは自分で解いてみて、そのあとに解説を読んで正しく理解できているかチェックしてみてくださいね。
問題演習
- Fuji is( )( )Mt.Hotaka.(富士山は穂高岳よりも高い)
- Fuji is ( )( )mountain in Japan.(富士山は日本で一番高い山です)
- This car is ( )( )than that one.(この車はあちらの車より値段が高い)
- This car is the ( )( )in this showroom.(この車はこのショールームの中でもっとも値段が高い)
- This is ( )( )watch in this store.(これが当店で一番よい腕時計です)
- My brother is ( )( )( )my father. (私の弟は、私の父と同じくらいの身長です)
- Call the doctor as soon ( )( )!(できるだけ早く医者を呼んでくれ!)
- No other state in the United States is ( )( )( )(アラスカほど大きな州は合衆国にない)
- The drama was ( )( )much a tragedy as a comedy.(そのドラマは悲劇というよりむしろ喜劇でした)
- She looks ( )cheerful ( )(彼女はあいかわらず元気そうだ)
- We chose ( )( )( )the two puppies.(私たちは2匹の子犬のうち、小さい方を選んだ)
- The tree is growing ( )and ( ).(その木はますます高く伸びている)
- The ( )I study, the ( )I know.(学べば学ぶほど、それだけ知識が増える)
- His behavior was ( )foolish ( )rude.(彼の行為は無礼というよりむしろ愚かだった)
- Humans are( )( )gorillas in intelligence.(人間は知能の点でゴリラよりも優れている)
- I ( )( )when I am with my friends.(私は友人と一緒にいるときがもっとも幸せだ)
解答&解説
①Fuji is higher than Mt.Hotaka.(富士山は穂高岳よりも高い)
「~より…だ」という意味の比較級の文章を作りたいので、high(高い)に「-er」をつけて「higher」にします。
②Fuji is the highest mountain in Japan.(富士山は日本で一番高い山です)
「もっとも~だ」という意味の最上級の文章を作りたいので、high(高い)に「-est」をつけて「highest」にします。
《-er、-estのつけかた》
*語尾が「-e」で終わる場合はその後に「-r」「-st」をつける
「large – larger – largest」「wide – wider – widest」
*語尾が「子音字+y」で終わる語は「y」を「i」に変えて「-er」「-est」をつける
「early – earlier – earliest」「easy – easier – easiest」
*語尾が「1母音字+1子音字」で終わる語は子音字を重ねて「-er」「-est」をつける
「big – bigger – biggest」「hot – hotter – hottest」
③This car is more expensive than that one.(この車はあちらの車より値段が高い)
比較級の文章を作りたいので「expensive」を比較級の形にします。しかしこの場合は「expensiver」ではなく「more expensive」になります。
④This car is the most expensive in this showroom.(この車はこのショールームの中でもっとも値段が高い)
最上級の文章を作りたいので「expensive」を最上級の形にします。しかしこの場合は「expensivest」という語は存在しないので「the most expensive」になります。③④のように、2音節の語や、3音節以上の語、もしくは語尾が-lyで終わる副詞は原級の直前に「more」「most」をつけます。
⑤This is the best watch in this store.(これが当店で一番よい腕時計です)
「good」(いい)の規則変化は不規則になるので覚える必要があります。「good – better – best」なので今回は最上級の「best」を用います。以下、その他の不規則変化の一覧です。きちんと覚えておきましょう。
- Well- better – best
- Bad – worse – worst
- Badly – worse – worst
- Many- more – most
- Much – more – most
- Little – less – least
⑥My brother is as tall as my father. (私の弟は、私の父と同じくらいの身長です)
形容詞の原級「tall」の前後に「as」を置き、その後に比べる相手を結び付けると、2つの人や物事が原級で表された性質を同じ程度備えていることを表します。⑥では「弟」と「父」を「背の高さ」で比較し、「同じくらい」であることを意味しています。「as+原級+as」で「~と同じくらい…だ」を表します。一方でこのas~asの文章をnotで否定すると「not as(so) +原級+as」で「~ほど…ではない」を表します。
⑦Call the doctor as soon as possible!(できるだけ早く医者を呼んでくれ!)
「as…as possible」で「できるだけ…」という意味になります。「as…as S can」も同じ意味です。過去の文の場合は「can」が過去形の「could」になります。
⑧No other state in the United States is as(so) large as (アラスカほど大きな州は合衆国にない)
「No (other) +単数形の名詞」を主語にして「~ほど…なものはない」という意味を表すことができます。この文章では「アラスカと同じくらいの大きさの州はない」という意味なので「アラスカがもっとも大きい」となります。
上の文章は原級を使った文章ですが、下の文章は比較級を使った文章です。
No other state in the United States is larger than Alaska.
(アラスカより大きな州は合衆国にない)
「larger than」という比較級を使うことでは「アラスカ」と「そのほかの州」を比較しています。
続いて「アラスカ」を主語にして「ほかのどの~よりも…」という意味の比較の文章を作ると以下のようになります。
Alaska is larger than any other state in the United States.(アラスカは合衆国のほかのどの州よりも大きい)
比較表現「larger than」の後ろに「any other +単数形の名詞」を置くと「ほかのどの~よりも…だ」という「一番…だ」という意味を表すことになります。
⑨The drama was not so much a tragedy as a comedy.(そのドラマは悲劇というよりむしろ喜劇でした)
「not so much A as B」で「AというよりはむしろB」という意味の表現になります。上の文章では「悲劇(tragedy)というよりはむしろ喜劇(comedy)」となっています。
⑩She looks as cheerful as ever.(彼女はあいかわらず元気そうだ)
「as…as ever」は「これまでと同じくらい…」ということなので「あいかわらず…」という意味になります。
⑪We chose the smaller of the two puppies.(私たちは2匹の子犬のうち、小さい方を選んだ)
「(3つ以上の中で)もっとも…だ」という場合には最上級を用いますが、この文章の場合比べるものが「二匹の子犬」のように二つのものなので「the 比較級+of the two」という形になります。
⑫The tree is growing taller and taller.(その木はますます高く伸びている)
形容詞や副詞の比較級をandを用いて繰り返し使うと「ますます…だ」という意味になり、程度が増していくことを表します。この文章では「tall」の比較級を2回繰り返すことで、高く伸びていることを表しています。もし「more important」であれば「more and more important」のように「more」を繰り返します。
⑬The more I study, the more I know.(学べば学ぶほど、それだけ知識が増える)
「the 比較級+SV…, the+比較級+SV~」は関連しあった2つの動作や状態が、程度を増やしたり減じたりしていく場合に使われる。この文章では「学ぶにつれて知識が増える」ということを表します。
⑭His behavior was more foolish than rude.(彼の行為は無礼というよりむしろ愚かだった)
「more B than A」で「AというよりはむしろB」という意味になります。これは同一の人物や物事が2つの性質のどちらかをより強く備えているかを述べる表現です。「rather B than A」と同じ意味になります。
⑮Humans are superior to gorillas in intelligence.(人間は知能の点でゴリラよりも優れている)
「superior to」は「~より優れた」という意味になります。Thanではなくtoを用いるという点に注意しましょう。他にもtoを用いる表現が以下の通りです。
- Inferior to(~より劣った)
- Senior to(~より先輩の)
- Junior to(~より後輩の)
- Prefer A to B(BよりもAを好む)
⑯I feel happiest when I am with my friends.(私は友人と一緒にいるときがもっとも幸せだ)
「私がもっとも幸せを感じるのはいつなのか」ということを表しています。これは自分自身の中での比較なので「the」をつけずに「happiest」のみになります。例えば、池の中でもここが一番深いという文章にしたければ、これは池同士を比較しているのではなく、同じ池の深さを比較しているので、This lake is deepest here.という文章になり「the deepest」にはなりません。
さいごに
いかがでしたか?今回は比較の問題を解説しました。分からなかったところはしっかり復習をしましょう。
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参考
上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。
私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。
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