Contents
はじめに
こんにちは。突然ですが、動名詞を目的語にする他動詞と、不定詞を目的語にする他動詞を言えますか?今回は動名詞と不定詞の応用編として、いろんな他動詞についてみていきたいと思います。さらに、後半では「限定詞」について詳しく見ていきます。
動名詞と不定詞の応用編
動名詞を目的語にする他動詞
- You should avoid eating just before you go to bed.(寝る直前に食べるのは避けるべきだ)
- I’ve given up looking for the cat.(私は猫を探すのをあきらめた)
上記の例文①のavoidと②のgive upは、動名詞を目的語にする他動詞のため、-ingがその後に続きます。(「avoid~ing」で「~するのを避ける」という意味。「give up~ing」で「~するのを諦める」という意味。)以下、動名詞を目的語にする他動詞の一覧です。不定詞を目的語にすることはできません。
- Admit:認める
- Avoid:避ける
- Consider:よく考える
- Deny:否定する
- Enjoy:楽しむ
- Escape:避ける
- Finish:終える
- Imagine:想像する
- Mind:いやがる
- Miss:しそこなう
- Practice:練習する
- Quit:やめる
- Stop:やめる
- Suggest:提案する
- Give up:あきらめる
- Put off:延期する
不定詞を目的語にする他動詞
- Masako has decided to study abroad.(マサコは留学することを決めた
- I hope to go to Italy next year.(私は来年イタリアに行きたいと思う)
上記の例文①のdecideと②のhopeの両方とも、不定詞だけを目的語にします。(「decide to不定詞」は「~しようと決心する」という意味。「hope to 不定詞」は「~することを望む」という意味。)以下、不定詞だけを目的語にするおもな他動詞の一覧です。動名詞を目的語にすることはできません。
- Care:したいと思う
- Decide:決心する
- Desire:強く望む
- Expect:するつもりである
- Hope:したいと思う
- Manage:どうにか~する
- Mean:するつもりである
- Offer:しようと申し出る
- Pretend:ふりをする
- Promise:約束する
- Refuse:拒む
- Want:したいと思う
- Wish:したいと思う
《例文》
- I managed to find a taxi.(なんとかタクシーを見つけることができた
- I promise not to do that again.(二度とそんなことをしないって約束します)
目的語が動名詞と不定詞で意味が異なる他動詞
続いては、動名詞と不定詞のどちらでも使えますが、意味が異なってしまう他動詞についてご紹介します。このパターンでは、動名詞は「すでに起こった事柄」や「実際の行為」を表し、不定詞は「まだ起こっていない事柄」を表します。
[forget]
- I’ll never forget meeting her.(彼女に会ったことは決して忘れません)
- Don’t forget to meet her.(彼女に会うのを忘れないでね)
動名詞「forget~ing」は「~したことを忘れる」という意味です。不定詞「forget to 不定詞」は「~し忘れる」という意味です。
[remember]
- Do you remember locking the door?(ドアのカギをかけたことを覚えていますか)
- Please remember to lock the door.(ドアのカギをかけるのを覚えておいてね)
動名詞「remember~ing」は「~したことを覚えている」という意味です。不定詞「remember to不定詞」で「~することを覚えている・忘れずに~する」という意味です。
[regret]
- I regret rejecting your offer.(私はあなたの申し出を断ったことを後悔しています)
- I regret to say that we must reject your offer.(残念ながら、あなたの申し出をお断りしなければなりません)
動名詞「reject~ing」は「~したことを後悔する」という意味です。不定詞「regret to不定詞」は「残念ながら~しなければならない」という意味です。IやWeを主語にして、say、tell、informなど何かを伝えることを表す動詞を使うのが普通で、「be sorry to 不定詞」よりも改まった表現です。
[try]
- He tried lifting the rock, and found it was not very heavy.(彼はその岩を持ち上げてみて、そんなに重くないことが分かった)
- He tried to lift the rock, but he couldn’t.
動名詞「try~ing」で「(試しに)~してみる」という意味で、これは「実際にやってみること」を表しています。②の不定詞「try to不定詞」は「~しようと試みる・努力する」という意味です。つまり①は岩を持ちあげているが、②では持ち上げていないことになります。
目的語が動名詞でも不定詞でもよい他動詞
- Sue started crying (to cry) when she heard the news.(スーはその知らせを聞いた時、泣き出した)
- Tracy loves singing (to sing) old folks songs.(トレーシーは昔のフォークソングを歌うのが好きだ)
例文①の「start~ing」「start to不定詞」と、例文②の「love~ing」「love to不定詞」のように、動名詞と不定詞のどちらが目的語にもなっても、ほとんど意味に違いのないおもな他動詞は次の通りです。
- Begin:始める
- Cease:やめる
- Continue:続ける
- Hate:嫌う
- Intend:するつもりである
- Like:好む
- Love:大好きである
- Neglect:しない・し忘れる
- Start:始める
動名詞と不定詞の使い分けに注意すべき表現
続いては、動名詞と不定詞の使い分けで注意すべき表現を2つご紹介します。
- He stopped taking pictures.(彼は写真を撮るのをやめた)
- He stopped to take pictures.(彼は写真を撮るために立ち止まった)
例文①は「stop~ing」で「~するのをやめる」という意味になります。例文②は「stop to不定詞」で「~するためにそれまでしていたことをやめる・~するために立ち止まる」という意味になります。この場合のstopは自動詞で、to不定詞は副詞的用法になります。
- I am anxious about traveling alone.(私はひとりで旅行することを不安に思っている)
- I am very anxious to travel alone.(私はひとりで旅行に行きたいのです)
例文③の「be anxious about+-ing」は「~を心配している・不安に思っている」という意味です。例文④の「be anxious +to不定詞」は「~することを切望している」という意味になります。ほかにも、意味が変わってしまう注意すべき表現を下にまとめておきました。
《go on》
- go on +-ing:~し続ける
- go on + to不定詞:続けて~する/次に~する
《be sure[certain]》
- be sure of +-ing:(主語は)~を確信している
- be sure + to不定詞:(主語は)きっと~する/~するのは確実である
さいごに
いかがでしたか?今回は動名詞と不定詞の応用編でした。この記事で扱った他動詞はきちんと覚えるようにしましょう。また動名詞のみなのか、不定詞のみなのかもここできちんと覚えておくことで、今後の長文読解や英作文が比較的に楽になりますよ。
おすすめ記事
参考
上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。
私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。
よろしくお願いします!