今回は分詞と分詞構文の問題問を詳しく解説していこうと思います。
まずは自分で解いてみて、そのあとに解説を読んで正しく理解できているかチェックしてみてくださいね。
Contents
分詞の問題演習
( )内の動詞を適切な分詞の形に変えなさい
- She was shocked at the (break) guitar.
- There is a cat (sleep) on the roof.
- This is a picture (paint) by Picasso.
- She received (disappointed) news.
分詞には現在分詞と過去分詞の2種類があります。
①は「彼女は壊れたギターを見てショックを受けた」という意味になります。この「ギター」というのは誰かによって壊された状態なので、受動の意味を持っています。つまり文を二つに分けると「She was shocked at the guitar. The guitar was broken.」という風になります。したがって、動詞は過去分詞の「broken」に変わるということが分かります。
②も同様に考えていきます。意味は「屋根の上に眠っている猫がいる」という文です。「There is a cat on the roof.(屋根の上に猫がいる)」と「The cat is sleeping.(猫は眠っている)」という2文に分けることができます。したがって動詞は現在分詞の「sleeping」になります。
③の文は「これはピカソによって描かれた絵です」という意味になります。「This is a picture.(これは絵です)」と「The picture was painted by Picasso.(絵はピカソによって描かれた)」の2文に分けることができます。したがって動詞は過去分詞の「painted」になります。
最後に④は「彼女は残念なニュースを受けた」という意味の文です。「She received news(彼女はニュースを受けた)」と「The news was disappointing(そのニュースは残念だった)」という2文に分けることができます。したがって動詞は現在分詞の「disappointing」になります。
( )内に当てはまる単語を入れなさい
- He ( ) his dog ( ) on the beach.(彼は自分の犬を浜辺で走らせておいた)
- I ( ) my passport ( ) in Rome.(私はローマでパスポートを盗まれた)
- I ( ) my bicycle ( ) yesterday.(私は昨日自転車を修理してもらった)
上の3問は「have/get + O + 分詞」の形のものです。
①は「He had his dog running on the beach.」になります。「had his dog running」で「犬を走らせておいた」という意味になります。このように「have/get + O + 現在分詞」は「Oを~させておく」という意味になります。
②は「had(got)」「stolen」がはいります。「have/get+ O +過去分詞」の場合は「Oを~してもらう・~される」という意味になります。
③は「had(got)」「fixed」がはいります。
「~してもらう」という意味合いを持っていて、たとえば「髪を切ってもらった」と言いたいときは「I had my hair cut.」という英文を作ることができます。
( )内に当てはまる単語を入れなさい
- I ( ) my name ( ) in the crowd.(私は人混みの中で自分の名前が呼ばれるのを聞いた)
- Pat ( ) a girl ( ) in the river.(パットは女の子が川で泳いでいるのを見た)
- I ( ) someone ( ) on the door. (私は誰かがドアをノックしているのを聞いた)
上の3問は「see+O+分詞」という形になる文章です。「see+O+現在分詞」であれば「Oが~しているのを見る」という意味です。他にも「look at, hear, listen to, feel」などの動詞を使えることができ知覚動詞と言われています。
「see+O+過去分詞」であれば「Oが~されるのを見る」という意味になります。
①は「heard」「called」がはいります。「名前が呼ばれる」というのは受動の意味なので過去分詞を用います。
②は「saw」「swimming」がはいります。「女の子が泳いでいる」というのは能動の意味なので現在分詞を用います。
③は「heard」「knocking」がはいります。「誰かがノックしている」というのは能動の意味なので現在分詞を用います。
分詞構文の問題演習
( )内に当てはまる単語を入れなさい
- ( )( ) the plane, the island looks like a ship.(飛行機から見ると、その島は船のように見える)
- ( ) ( ) the beach, I found a beautiful shell. (浜辺を歩いている時、私は綺麗な貝殻を見つけた)
- ( )( ) simple English, this book is easy to understand.(簡単な英語で書かれているのでこの本は理解しやすい)
続いてこれらの問題は分詞構文になります。分詞構文のルールは文頭に現在分詞か過去分詞を持ってくることです。
まずは①を2つの文に分けて考えましょう。「その島は船のように見える(the island looks like a ship.)」と「その島は飛行機から見える(the island is seen from the plane.)」になります。主語はどちらも「the island」で、分詞の意味上の主語は文の主語と同じになるのが原則と言われています。
そして「飛行機から見られる」と受動の意味のため過去分詞の「seen」が用いられます。したがって主語とbe動詞を消して「seen from」が残るので( )内には「seen」「from」がそれぞれ入ることになります。
②は「私が浜辺を歩いているとき」という部分を考えていきます。分詞構文では「~している時・~している間」という意味の文を作ることができます。したがって「when I was walking along the beach」という風になるので「接続詞+主語+be動詞(when I was)」を消して「Walking along the beach」という内容になります。
③は「簡単な英語で書かれているので」という受動の文になるため「the book is written in simple English」のように過去分詞を用います。またこの文章は「原因・理由」を表しているため、本当であれば「Because the book is written in simple English」になるのですが接続詞は消すのがルールのため、( )に入るのは「Written」「in」になります。
( )内に当てはまる単語を入れなさい
- ( )( ) a key from his bag, he opened the box.(カバンからカギを取り出して、彼はその箱を開けた)
- ( )( ) to do, I went to bed early.(やることがなかったので、早く寝た)
- ( )( ) what to say, he kept silent.(何を言えばいいのか分からず彼は沈黙を貫いた)
続いて①は「動作が続くこと」を表す文章になります。「カギを取り出した」という動作のあとに引き続き「箱を開けた」という別の動作が続いています。( )に入るのは「Taking」「out」になります。接続詞を使った文章が以下の通りです。「He took out a key from his bag and (he) opened the box.」になります。
②は「Having」「nothing」がはいります。2文に分けて考えると「Since I have nothing to do(私はやることがなかったので)」「I went to bed early.(私は早く寝た)」になります。
③は分詞構文の否定形になります。分詞を否定するnotやneverなどは分詞の直前に置くのがルールなので「Not knowing what to say」という風になります。
さいごに
以上16問でしたが、どのくらい正解できたでしょうか。分詞と分詞構文は、能動の意味なのか受動の意味なのかしっかり見極めることが大切になります。間違えた問題はもう一度解きなおしておきましょう!
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参考
上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。
私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。
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