成績の伸び悩む方必見!低迷の理由は科目別対策じゃない〜全てに通じる読解力と集中力の養い方とは?〜

受験業界では、しばしば、取り上げられる話題の一つに読解力、というものがあります。国語はもちろん、算数にしろ、理科社会にしろ、問題文を読んで何を問われているかを明確に理解する、という読解力は非常に重要なスキルとなります。(勿論、理科社会などに代表される暗記項目も蔑ろにしては行けませんが…)

そこで今回は、この読解力の養い方について、自身の塾講師経験を踏まえて考えていきたいと思います。(読解力と合わせて語られることの多い集中力についても少し書いておきます)

読解力がないと全科目が蝕まれていく…?

読者のお子さんの中にも、国語の読解力がないばかりに、国語の長文読解問題の点数が取れない、さらには算数の文章題の理解にも支障を来していて、何とかならないものだろうか…と悩んでいるご家庭は一定数(もしかしたらかなりの数)存在していると思われます。どうしてわかるかというと、長く塾講師と言う仕事をしていると、持ちかけられる学習関係の相談の中で、この相談内容が毎年、実に7-8割を占めているからなのです。(これは中学受験に限らず、高校・大学受験や定期試験対策としても問題となっていることが多いです)

読解力は国語・英語両科目に共通する問題点

相談を受け始めて当初は、多読要約によってまず国語の長文読解力を地道に鍛える努力をし、ある程度の時間をかけて読解力を大幅に向上させるようなご提案をさせていただいていたのですが、ここ数年で、あることに気付いてしまったのです。本人も気付いていないケースも多々あるのですが、「国語の読解力がない!」と悩んでおられるお子さんのほとんどが「英語は嫌いじゃないはずなのに点数が伸びない。単語力や文法力はあるのだけど、特に長文読解問題の攻略方法が見つからない」と、同時に悩んでいるのです。(そもそも、英語に万全の自信があり、悩みなんかない!と言い切れる生徒などいないのかもしれませんが…笑)

つまり、同じ言葉なので、これは大いに関係がありそうだということで、国語の読解力を何とかしたい、と来られるお子さんに対して、向こうから言われなかった場合に「英語の長文読解問題はどうですか?」と聞くようにしてみたところ、案の定「苦手です。でも単語テストは毎回ほぼ満点だったりするので特に問題視していませんでした。」という答えが必ず返って来るのです。そこで、特に受験生がこの問題に気付いた時に残された時間があまりない、ということからも、手っ取り早く国語と英語の長文読解力を同時に短期間で向上させる方法はないものかなあ、と考えてみたところ、単純ですが下記の方法に思い当たりました。

  • 英語で本を読む(慣れないうちは内容をある程度知っている童話レベルから始めて、慣れてきたら初見の、ある程度長い評論文や説明文など)
  • 内容の要約を日本語で言う。慣れないうちは紙に書いてもOK。
  • 内容について、結構細かいところまで質問を10-20ぐらいする。例えば、登場人物は全部で何人だったか、とか、何かの研究結果について述べた文章だったら、どこの国のどこの大学が主催した研究だったか、等。

一見単純な方法ですが、英語で読み取った情報を日本語で、しかも概要を人に伝えなければならない上、そのあと内容についてもかなり細かくいろいろと質問をされる、となると、英語がよくわからない、とか英文だと内容が頭に入ってこない、といっている場合ではなく、自然と追い込まれてかなり集中して内容把握をしようとしながら読むことにつながります。また、一つ一つを訳すのでなく、日本語で要約を言うのですから、自分の言葉で要約を言うためにはある程度内容を、要所要所を記憶しつつ大筋をとらえる必要があるわけです。

さらにはそれを一旦自分で消化して、自分の語彙力を駆使して自分なりの表現力でもって人に伝えなければならないので、自分で筋道を立てる必要があることから、人が立てた筋道も言葉の端々から見通すことが出来るようになるのです。

おまけに集中力も鍛えられてしまうのですから、やらない手はありませんね。

まずは、手持ちの問題集に載っている長文から始めよう!

さて、ここまで読み進めて来た読者の皆さんが次に思うのは、「やり方はわかったけど、一体どんな文章をどこから見つけてくればいいの?」ということです。英語の絵本だと簡単すぎるし、かといって分厚い洋書や英字新聞だとハードルが高く、数ページで挫折してしまう可能性もあります。それは恐らく、誰にとっても同じなので、最もお勧めなのは「英語長文読解問題集」の問題をやらないで、課題文のみを読み物と思って読んでいくのが良いと思います。始めは300語ぐらいの短めのものから、だんだん慣れてきたら500、そしてゆくゆくは1000以上のものに、徐々に単語数の多い文章を読んでいきましょう。(と書いてみたものの、受験業界では、英語長文というと最小300語ものからあり、これは果たして本当に”長”文なのだろうか?と思ってしまったりもします笑)

小学生なら英検3級の問題集に載っている長文などがちょうどよく、中学生だったら高校受験の英語長文読解問題集、高校生なら大学受験の英語長文読解問題集や英検2級とか準1級の問題集がちょうど良いでしょう。

誰にでも、比較的すぐに始められることなので、英語も国語も読解力を伸ばしたいと思っている方は是非試してみて下さいね!

おすすめ記事

参考

中学受験生のお母さん向け無料メールマガジン

    本サイトの監修者である、開成番長こと繁田和貴が執筆する無料メルマガは、その内容の濃さから6000人以上の読者に愛読されています!

    登録も解除も簡単にできますので、まずはお気軽にご登録ください。

                                

「開成番長・繁田の両親が語る繁田の中学受験PDF」プレゼント!

無料メルマガ登録