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北海道地方の地理をおさえよう!
日本で一番大きい都道府県、北海道。今回は北海道の地形・気候・産業などをおさえていきたいと思います。
北海道の県庁所在地は札幌市。札幌市は政令指定都市にもなっています。日本の最北端である択捉島があり、択捉島がある北方領土には国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島があります。オホーツク海に面している知床半島は世界遺産に登録され、豊かな自然が守られています。
以下の図を参考に北海道のおさえておきたい地形を覚えましょう。
- 石狩川…流域面積14,330km2で信濃川に続き全国2位、札幌市や旭川市をはじめ46市町村を流れています。
- 石狩平野…石狩川中・下流部に広がる北海道最大の平野。
- 知床半島…上記でも説明しましたが、世界遺産に登録されたオホーツク海に面している半島です。
- 根釧台地…根室、釧路両地域にまたがる標高200m以下の台地。
- 十勝平野…北海道南東部、太平洋に面する平野。
- 日高山脈…北海道中南部を南北に走り、狩勝峠辺りから襟裳岬に至る山脈。標高1000〜2000メートルの山々が連なり、最高峰は幌尻岳で2053メートルです。
- 洞爺湖…北海道の南西部にあるカルデラ湖。
- 有珠山…北海道南西部、洞爺湖の南にある活火山。
本州との交通は主に札幌市にある新千歳空港、青森と北海道の間にある海底トンネル、青函トンネルが中心です。
また、気候は本州が温帯に属するのに対し、北海道は冷帯(亜寒帯)に属します。年間を通じて気温が低く、30度を超える日も少ないです。また、梅雨がなく台風の影響も少ないため、年間の降水量が本州に比べても少ないが、降雪量は多いのが特徴です。
北海道には古代から先住民族が住んでおり、アイヌと呼ばれています。古代では“蝦夷(えみし)”と呼ばれ幾度にわたって蝦夷討伐などが行われていました。また、江戸時代に入り、開拓使を派遣し積極的に開拓事業を進めました。明治時代になり更に開拓は進み、蝦夷(えぞ)から北海道となりました。アイヌの民族が培ってきた伝統・文化は開拓により、存続の危機に瀕しましたが、現在はアイヌは先住民族として認められ、独自の伝統・文化を守っていこうとする動きになりました。
北海道は一次産業が盛んな地域です。なかでも農業は広大な土地を生かした農業が特徴で、じゃがいも、てんさい、小麦など北海道が生産量一位の農作物も多く、北海道の食料自給率も高いのが特徴です。
特に畑作が盛んであるのが、十勝平野。酪農が盛んであるのが根釧台地です。多くの乳牛を飼育し、全国で生産される牛乳の半分以上が北海道産です。その多くはバターやチーズに加工されます。
漁業はオホーツク沿岸を中心として栄え、北部を中心に林業が栄えています。一次産業のほか、特に苫小牧から札幌にかけて工業地帯が広がり、工業も盛んです。特に盛んであるのが製紙工業です。北海道には紙の原料となる木と水が豊富にあるためです。更に北海道の広大な自然を活かした環境エネルギー産業も近年注目されています。太陽光発電や風力発電をはじめ、畜産廃棄物を活用したバイオマスエネルギーの試みも盛んに行われています。
まとめ
北海道 | 首都札幌市(政令指定都市) |
気候 | 冷帯(亜寒帯) |
農業 | 広大な土地を活かした農業が特徴。生産量の多い農作物はじゃがいも、てんさい、小麦。十勝平野周辺が盛ん。 |
酪農 | 日本の牛乳生産量の半分以上を生産、根釧台地周辺が盛ん。 |
工業 |
製糸業が盛ん。苫小牧から札幌にかけて工業地帯が広がる。 |
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