こんにちは!わいあーるです。
これまで受験関係の記事、特に入試の問題を解く上で有効なことやメンタルなどの実際に試験で役に立つことを中心に書いてきました。
今回は少し趣向を変えて、大学生活の楽しさについて、実際に1浪して第一志望の東京大学に入学した私わいあーるがお送りします。
ちなみに僕は東大では一生懸命勉強をがんばっているというタイプではないです。
そのため、学問を追究するために大学という機関に所属する、という考え方の読者様が読んでも「は?こんな大学生活あるべきでない」という意見をお持ちになるかと思います。あらかじめご了承ください。
Contents
大学の試験って難しいの?
まず「一生懸命勉強をがんばっているタイプではない」と書きましたがそれでも単位は取ってきちんと進級できる状態にはあります。
なにが言いたいかというと、そこまで勉強だけに注力しなくても問題ないということです。
特に東大では「勉強しようと思えばとことんできる(これは世間のイメージ通り)し、勉強したくなければ回避できるような制度」が存在するので、けっこう自由に学生生活を送ることができます(まあどこの大学でも同じですが)。
具体的には、東大の前期課程ではクラス単位で取る必修が特に多いので、クラスでその必修の試験に向けてテスト対策をします。
専門用語を出せば、東大のクラスには「シケ対」という役職が存在し、例えば英語の授業のシケ対になったら、その授業の板書などをクラス共有のドライブに載せたり、先輩や友達からその授業の過去問を集めてきてクラスに共有したりするという仕事をします。
つまり、自分が働かなくても授業の過去問が手に入るのです(もちろんシケ対は全員に割り振られるから自分もどこかの授業の担当をする必要があるけど)。
熱心なシケ対は、「シケプリ」と呼ばれる、その授業の内容をわかりやすく解説したり問題を添えたりしたプリントをみんなのために作成してくれます。
これがまた有能で、授業に一切出てなくてもテスト前にそのプリントを勉強すれば余裕で点数が取れることもあるのです。ハッキリ言ってこのシケプリを考えだした人は天才です。
しかも東大はU-Taisaku Webといって、過去の先輩方が作ってくださったシケプリが貯蔵されているサイトがあるので、そこも使ってしまえばテスト勉強に困ることはほとんどないのです。
といいましても、東大生でも大学に入って勉強しない人は本当に全然勉強しないので、そもそもそういう制度があるないの前に単位を落とす人もそこそこいますけどね。要はすべて人次第ということです。
受験が終わってもその鉄則に揺らぎはありません。
サークルには入った方が良いの?
僕が所属している東京大学では、けっこう多くのサークルが存在していて、実際「サークルに入るのは当たり前」という風潮があります。
サークルに入ってない状態を「ノンサー」と僕らは呼ぶのですが、ノンサーの人に会うと「えっノンサーなの?!じゃあ普段なにしてるの?」という質問をしてしまうくらいみんな当たり前にサークルに入っています。
しかし1年間いろんな大学生と交流して薄々気づいてきましたが、そのノンサーが一般的である大学のほうがもしかしたら多いかもしれません。
もしくは、サークルに入っているけど全然活動に参加していないという人も多い気がします。
大学にサークルがせっかくあるのに入らずに過ごすのはもちろんもったいないと思いますが、サークルがなくても、入らずにいるのはもったいないです。
なにが言いたいかというと、大学にサークルがなくても入ったほうがいいくらいサークルは楽しいし、その他にもメリットがたくさんあります。
大学のないときにどうすればいいかというと、1つは他大のインカレに入ってしまう、もう1つは自分でサークルを作ってしまうということです。
前者は友達と一緒になればけっこう簡単にできるのに対して後者はハードルが高いですが、そうしてまでサークルに入るメリットがあります。
サークルに入るメリット
1つ目は、サークルに入ることによって友達が増えるからです。言わずもがなですが。
特に、大学生になると、いろんな意味で選択肢が増えて、とりあえずこの人と一緒にいればいい(ちょっと古い言葉を使えば「イツメン」)という人ができにくい印象です。
なので、交友関係が広いと仲良くできる人が増えて、そのぶん生活にもハリが出ると思います。
2つ目は、シンプルにサークルの活動で大学生活の思い出を作ることができるからです。
大学生活の代名詞といえば「サークル」のようなところがありますが、実際に伊達にその扱いを受けてるんじゃないんだなと思うくらいサークルの活動は楽しいです。
自分の好きなことだけできるわけですし、同じことをしたくて同じサークルに入っている仲間たちが集まっていますから、どこか気の合う人たちが高確率でいます。
いくらイベントが楽しくても仲間が悪いと一切楽しくならないのが集団行動の常ですが、サークルは自分で「ここがいい!」と選んで入れるコミュニティなので、どこかの部分で考えが似たような人たちが集まりやすく、楽しい思いをしやすい傾向にあります。
長々と書きましたが、言いたいことはただひとつ「サークルは楽しいから入ったほうがいい」ということです。
どのサークルに入るか迷うのも大学生活のスタートダッシュの楽しみですね。
バイトはした方が良いの?
僕ももちろんバイトをしています。具体的な場所は明かせませんが、どこかのカフェで働いています。
東大生なのに家庭教師とか塾講師とかやらないの?とよくきかれますが、僕にはあまり教育系の仕事は向いていない気がして(というか実際に一回経験して向いてないと感じた)、接客業しかやっていません。
自分にどういう仕事が向いているのかとかを見極めるよいきっかけになると思います。
バイトとはいえ社会に出て働いているということには変わりありませんから、将来のために自分のことを考える契機になると思います。
バイトをするメリット
バイトの具体的なメリットとしては、言わずもがなお金が稼げること。
もう1つは、バイトの仲間同士でのコミュニティができることです。バイト先の人との交流はけっこう楽しいです。
塾講師や家庭教師だとなかなかそういう繋がりはできにくいですが、接客は高い確率で仲間ができます。
僕が教育系をやらずにカフェでバイトしている理由の1つにこれがあります。
東大ブランドが通用する業界には東大生が多く集まりがちですが、学歴が関係ない業界には様々な人たちが集まりますから、いろんな人と知り合えてとても刺激になりますしシンプルに興味深いです。
そして、意外と気づかれていないバイトのメリットの1つに「辞めたいと思ったらノーリスクで気軽に辞められる」ということがあります。
社会人になって会社に入ると経歴がついてしまうのでこう上手くはいきませんが、バイトは「なんか合わないな」と思ったらすぐに辞めることができます。
もちろん上の人に引き止められたら辞めるまでに時間がかかりますが、体裁など気にせずに押し切れば無理やり辞められますから、会社を辞めるのとは少しちがいます。
たくさんのバイトを経験して自分について考えるのもアリだと思います。
もちろん、1つのことを4年間続けるというのは素晴らしいことですので、無闇に辞めるのが必ずしも吉にはなりませんが。
バイトをするデメリット
バイトすることにデメリットはあまりない気がするのですが、強いて挙げるとすれば「時間が奪われること」です。
これは当たり前ですが厳然たる事実です。友達に遊びに誘われて、行きたすぎてどうしようもなくても「バイトがあるから行けないわ」と断らなければならないときがあります。
よく言う、仕事とプライベートの両立を上手くしなければならないときが山ほどあります。
バイトは社会人に比べれば気軽であるとはいえ責任はきちんとあるためサークルとちがって簡単にサボったりはできませんから、スケジュールの管理を厳密に行う必要があります。
そういう社会経験をできるというのも、またバイトをすることの1つのメリットですけどね。
最後に
高校生のうちからバイトを始めていた人もいるかもしれませんが、僕の中でどこかバイトは大学生から始めるものというイメージがあるので(ウチの高校ではバイトが禁止されていたからかも)、大学生活の楽しいところとしてバイトをくくらせていただきました。
さっきも書いたとおり、大学生活にはこれまでに紹介した3つのことの他にもたくさん楽しいことはありますが、この3つがメインになると思って特にこれらにフォーカスして記事を書きました。
実際になにが楽しいとかは、自分で大学生になってみて経験しないとわかりません。
自分なりに大学生活を思いっきり楽しめる一助にこの記事がなれば幸いです。
以上、僕が大学生活でよく質問を受ける、試験・サークル・バイトの3点についてまとめてみました。
では今回はこのへんで!
おすすめ記事
- 真面目なものからネタ系まで!東大生が入試のときにやっていたルーティンとは?
- 浪人生活は実際どう?諦めて現役で進学すべき?東大理1を目指す浪人生の物語
- 不安や追い込みでメンタル崩壊!?東大生がオススメする直前期の上手な過ごし方
参考
駿台予備学校お茶の水3号館東大理系演習コースでの1年の浪人生活を経て、2019年に東京大学理科一類に入学。浪人中に書いていたAmebaブログ「東大理1を目指す浪人生の物語」は、その悲喜こもごもの浪人生活を絶妙な筆致でつづることにより、東大受験生ブログランキングで半年以上に渡って1位を獲得するのみならず、Amebaブログの高校生・浪人生ジャンルでも長きに渡って頂点に立ち続けた。地方の非進学校出身で、都心の名だたる有名校との格差を感じながらも工夫をして成績を伸ばした姿が共感を生み、いまも受験を控える高校生・浪人生から支持を得ている。東大進学後も「とある東大生の脳内をのぞく」と銘打ったブログを開設し、Twitterで受験生の質問に親身に答え続けるなど、精力的に活動している。