現役生に聞く、大学生のリアルな現状[北海道大・東京理科大・山形大]

アンケート協力者紹介

今回の記事では、私の高校の同期である二人にアンケートを協力してもらい、それに対して私の意見も交えて大学生のリアルな実状を書いていこうと思う。

私と同期3人の情報については以下の通りである。

  • 私・・・早稲田大学 教育学部 数学科
  • S君・・・北海道大学 農学部 森林科学科
  • F君・・・東京理科大学 理学部 第一部 化学科
  • M君・・・山形大学 工学部 高分子・有機材料工学科

国立私立が半分ずついるので非常にためになる情報が聴けると思う。

アンケート

その大学を志望した理由はなんですか?

【S君(北海道大学)】

自分の能力と学力を鑑みると北海道大学がもっとも適していると考えたからです。

北海道大学には総合理系というものがあり、入学してからも自分の進路を考えることが出来ます。高校時代にはいまいち自分の進路を決定出来なかったためその点も合っていました。

ただ、もう一年受験があるようなものなので忍耐力は必要かと思います。また何といってもキャンパスが広大なので僕のように大学生活で自然とふれあいたい人間には最高でした。

【F君(東京理科大学)】

まず第一に、高校時代は部活で研究活動をしていたのですが、その際研究してみたいと思った光触媒に理科大が強かったからです。

化学は高校時代から大好きな分野だったので、その本質をハイレベルな環境で学べる理科大に決めました。

【M君(山形大学)】

高校時代の化学の授業の恩師であるT先生から山形大学を強く勧められたのがきっかけです。

地元にも近く通いやすく、自分の学力を鑑みても合っていると考えたからです。

【私のコメント】

3人それぞれがその大学ならではの強みを志望動機として持っており、非常に有意義な進路選択をしていることがうかがえる。

3人の高校時代も見てきたが、進路について真剣に考えていることは多かったように感じる。

実際にその大学に入学してみて、分かった事はなんですか?

【S君(北海道大学)】

やはり総合理系という特性上、希望した進路先に進むための勉強はしなくてはなりませんが、サークルや部活との両立は十分に出来ます。(ちなみにS君は演劇サークルに所属している。)

あ、あと大学に入ったからといって簡単に友達や彼女が出来るとは思わない方が良いです(笑)。自分から積極的にいかないとですよ!

またキャンパスが本当に広いので下手すると迷子になりますね。

【F君(東京理科大学)】

通称「5年制大学」は割と冗談じゃ無く、しっかり勉強しないと専門分野の単位は落とします。

ですが、その分知識の定着はしっかり出来るし、一年次から実験もあるので本気で化学楽しめると思います。

それと、東京にあるのでやっぱり交通の便は良いですね。

【M君(山形大学)】

北大とは対照的にキャンパスが割と狭いので、横のコミュニティがとても強くなります。また周りに娯楽施設がないので勉強に集中できます。

【私のコメント】

実際に入学してみると、オープンキャンパスなどでは分からなかったリアルな大学生活を実体験することが出来た。

私自身も、良い意味でも悪い意味でも思い描いていたキャンパスライフとのずれを感じている。

現在あなたが専門に勉強していることはなんですか?

【S君(北海道大学)】

木材理学や森林計画学、森林政策学、キノコ学、樹木学、造林学などがあります。

皆さんこれらの学問自体あまり耳にしたことが無いと思います。かなりニッチな分野なのでその辺は唯一無二の人材になれるのかなと思っています。

【F君(東京理科大学)】

化学科なので、有機・無機・物理化学をメインに勉強しています。

全部にちょこっとずつ含まれているのが物理学の知識で、付随する物理や数学、生物にも触れないといけません。ある意味いいとこ取りって感じですかね。

忙しいけど多くの知識がつながっていく瞬間が楽しいですね。将来の職としてはかなり幅が効く分野だと思います。

【M君(山形大学)】

材料系高分子に特化した化学の勉強をしています。主に有機化学と物理化学、分析化学ですね。

将来何に立つのかが非常に分かりやすいので、勉強のモチベは高いです。

【私のコメント】

大学では高校と違い自分の専門とする学問をひたすらに探究し続ける。1年別の大学にいただけでこれだけの勉強内容の差が現れるのは驚きである。

将来どんな進路につきたいと考えていますか?

【S君(北海道大学)】

やはり今学んでいる森林学を生かした職に就きたいですね。この分野は思ったよりも様々な仕事があって今はそのどれにしようか模索中です。

【F君(東京理科大学)】

将来は大学で培った化学を生かして、研究職として化粧品の開発などに携わりたいですね。

また最近は有機化学の分野にもかなり興味が湧いてきているので、企業関係ではなくとも、有機化学に携われたらいいなと思っています。

【M君(山形大学)】

今のところまだ模索段階ですが、どちらかというとバイオ工学方面に携わりたいと思っています。

なので、将来うけたいと思っている大学院は生命工学の研究を主にやっている研究室です。

教授の道もすこし考えてはいますね、自分の専門を突き詰めてみたいです。

【私のコメント】

はっきりと進路を決めているのは少ないものの、いずれも真剣に進路について考えていることは分かるだろう。

大学は時間がある。自分自身について考えるにはもってこいだ。

アンケートを通じて

今回の記事では、私の高校同期3人のアンケートを通じて大学生活のリアルな実態を聞き出した。

普通のインタビューでは聞けないようなことも聞き出せたと思う。読者諸君はぜひ参考にしていただきたい。

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ABOUTこの記事をかいた人

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こんにちは。早稲田大学教育学部数学科の佐藤昭希です。 これから、皆さんの勉強の悩みを解決して行けるように、皆さんに寄り添った記事を書いていきたいと思います。出身は福島県の県立福島高等学校で、SS部といういわゆる化学部に所属していました。部活内では電池に関する研究を行い、そこで研究班の班長を務めていました。好きな科目は数学です。現在は、それぞれの専門分野に進むための基礎的な大学数学を学科の友達と切磋琢磨しながら学んでいます。今はまだどの分野に進んでいこうか決めていませんが、これからの勉強で決めていきたいと思っています。 これからよろしくお願いします。