三大随筆の覚え方は?おさえておくべきポイント紹介

古典文学において、覚えるべき三大随筆は清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』、兼好法師吉田兼好)の『徒然草』です。それぞれの随筆の特徴、おさえるべきポイントについて紹介していきたいと思います。 

随筆とは? 

三大随筆についてみていく前に“随筆”というジャンルについて触れておきたいと思います。“随筆”とは作者が見聞きしたことや、心に浮かんだことを気ままに綴ったものです。今でいうエッセイに近いと言えるでしょう。 

同じように私的な内容を散文で書かれたものに日記があります。随筆と日記の大きな違いは日付の制約があることです。日記には日付の制約がありますが、随筆にはありません 

では次にそれぞれの随筆の特徴についてみていきましょう。 

清少納言『枕草子』 

☆Point☆ 作者:清少納言 成立時期:平安時代中期 内容:朝廷での生活 

まず、みていくのは、“春はあけぼの”から始まる随筆文学枕草子』です。日本で最初に出来た随筆であり、300あまりの章段からなります。11世紀初頭平安中期に成立したとされ、作者は清少納言です。清少納言は女房として藤原道隆の娘・中宮定子に仕えました。

中宮定子の賛美をはじめ、日常の話から、女房らとの会話をまとめた話など、宮廷での生活の様子が理知的に描かれています。 

また、『枕草子』は『源氏物語』と比較されことがしばしばあります。紫式部は藤原道長の娘である中宮彰子に仕え、清少納言が使える中宮定子と敵対する立場にありました。そのため、清少納言と紫式部もライバルであったとして取り上げられています。また、文体も『枕草子』と『源氏物語』では比較され、『枕草子』は「をかし」の文学、『源氏物語』は「あはれ」の文学だといわれています。 

また、『枕草子』は『源氏物語』と比較されことがしばしばあります。紫式部は藤原道長の娘である中宮彰子に仕え、清少納言が使える中宮定子と敵対する立場にありました。そのため、清少納言と紫式部もライバルであったとして取り上げられています。また、文体も『枕草子』と『源氏物語』では比較され、『枕草子』は「をかし」の文学『源氏物語』は「あはれ」の文学だといわれています。 

鴨長明『方丈記』 

☆Point☆ 作者:鴨長明 成立時期:鎌倉時代初期 内容:天変地異、世の無常を感じて山奥に隠居した日 

次に成立したのは、鴨長明の『方丈記』です。鎌倉時代初期建暦2年1212年)頃成立だと考えられています。 

鴨長明が生きた平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて京の都周辺では天変地異が相次ぎました。そのような天変地異に見舞われる京の都の様子が『方丈記』の前半に描かれ、具体例として、①安元の大火 ②治承の辻風 ③治承の遷都 ④養和の飢饉 ⑤元暦の地震 の5つが挙げられています。 

鴨長明は賀茂神社の摂社の神官である父を持ち、鴨長明自身も河合社の社職を継ぐ機会を得たが、反対され社職に就くことが出来ず、世を遁れ隠居生活をはじめました。『方丈記』の後半にはその隠居生活のなかで感じた無常観と人生観、そして隠居生活に身を置きながらも世俗をすてきれない己の在り様が描かれています。 

現在も河合神社の敷地内には鴨長明が隠居生活を送った草庵を復元したものがあります。 

兼好法師(吉田兼好)『徒然草』 

☆Point☆ 作者:兼好法師(吉田兼好) 成立時期:鎌倉時代末期 内容:仏教的無常観、人生論 

つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(古典文学全集『徒然草』)という文章から始まる『徒然草』は、思いつくままに心に浮かんでは消えていくたわいもないことを書き綴ったといいます。 

『徒然草』は元弘元年(1331年)頃に成立したとされる、兼好法師吉田兼好)による随筆です。卜部兼顕の息子として生まれた卜部兼好かねよし)は、後二条天皇のもとへ出仕し、蔵人・左兵衛佐となります。その後30代で出家し、兼好けんこう)と称するようになりました。

243段からなる『徒然草』には広い教養と仏教的無常観に基づく人生論が色濃くあらわれています。それだけでなく、説話的章段考証なども書かれており、先に紹介した2作と比べてその内容は多岐に渡るという特徴があります。

まとめ 

以上三大随筆それぞれの特徴を紹介してきました。おさえておくべきポイントを以下の図にまとめました。 

  作者  成立時期  内容 
『枕草子』  清少納言  平安中期  朝廷の日常 
『方丈記』  鴨長明  鎌倉初期  天変地異、隠居生活 
『徒然草』  兼好法師  鎌倉末期  仏教的無常観、人生論 

それぞれ作者、成立時期、内容をセットで覚えましょう! 

最後に簡単な問題を出したいと思います!

  • 問1、『枕草子』の作者は誰ですか。
  • 問2、『方丈記』の作者は誰ですか。
  • 問3、『方丈記』は何時代に成立しましたか。
  • 問4、『徒然草』の作者は誰ですか。
  • 問5、『徒然草』に描かれている内容を簡単に説明しなさい。

模範解答

  • 問1、清少納言
  • 問2、鴨長明
  • 問3、鎌倉時代(鎌倉時代初期)
  • 問4、兼好法師(吉田兼好)
  • 問5、仏教的無常観、人生論

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です