入試で頻出!ちょうやガの育ち方を3つの段階に分けて解説します!

ちょう(ガ)の中でも受験でよく聞かれるのは、モンシロチョウアゲハチョウカイコガの3つです(モンシロチョウ、アゲハチョウ、カイコガの順によく問われる)。ちょうやガはたまご→よう虫→さなぎ→成虫の順に成長する(よう虫から直接成虫になる昆虫を完全変態、途中でさなぎになるものを不完全変態と呼ぶ。なのでちょうやガは不完全変態)。ここではこの3つの違いに注目しながらその一生をたどってみよう。

たまご

左からモンシロチョウ、アゲハチョウ、カイコガのたまごである。形、色、形の違いを見てみよう。

モンシロチョウの卵|K’s理科実験室

アゲハチョウの卵

カイコの一生

  モンシロチョウ アゲハチョウ カイコガ
大きさ 高さ1㎜ 1.2㎜  
はじめ・・・にゅう白色 

 

 

ふ化直前・・・こい黄色

黄色 (白→黄色→黒)
細長い 丸い (だ円)
産卵場所 キャベツやアブラナ科の葉のうら ミカン、カラタチ、サンショウなどの若い葉のうら クワの葉

自己作成・転載OK()は問われることが少ない

モンシロチョウのよう虫が自分のたまごのからやだっ皮した皮を食べるのは、葉に足りない養分を補うためであるのと同時に敵に居場所を見つからないようにするためです。

よう虫

よう虫はだっ皮を繰り返す。ふ化したばかりのよう虫を1令といい、だっ皮するごとに2令、3令、4令、5令と数が大きくなる。まただっ皮するごとに体が大きくなる。

  モンシロチョウ アゲハチョウ カイコガ
令数(何令でさなぎになるか) 5令(5回だっ皮する) 5令 5令
こい黄色→草を食べて緑色になる 茶色(1~4令)→緑(5令) 黒く毛が生えている→だんだん白くなってくる(白いものをカイコと呼ぶ)
食草(幼虫が食べる草の種類) キャベツ、アブラナ科の植物(ふ化後まず自分のたまごのからを食べる) ミカン、カラタチ、サンショウ クワ

自己作成・転載OK

アゲハチョウのよう虫が茶色いのは鳥のふんに似せて天敵から襲われないようにするためです。また、アゲハチョウのよう虫は刺激を受けると頭からいやなにおいのするつのを出して自分の身を守ります。

モンシロチョウのよう虫はアオムシコマユバチというハチの仲間にたまごを産みつけられると体をむしばまれ、よう虫またはさなぎの段階で死んでしまう。

さなぎ

よう虫がさなぎになることをよう化という。モンシロチョウ、アゲハチョウ、カイコガはよう化の直前、食草をたべなくなりやがて場所探しを行う。その後、モンシロチョウとアゲハチョウは糸を出して体を固定し、だっ皮をしてさなぎになる。カイコガは口からたくさんの糸をはいてまゆをつくり、その中でだっ皮してさなぎになる。カイコガのつくるまゆは生糸や絹織物の原料になる。

成虫

1~2週間するとさなぎから成虫が出てくる。さなぎから成虫が出てくることを羽化という。

モンシロチョウのさなぎの変化から羽化まで:緑色→羽のもようが見えてくる→体の形ができる→背中がわれて、頭からでてくる→ちぢんだ羽がのびるまでじっとしている

チョウのよう虫のからだ

下の写真はアゲハチョウのよう虫である。ちょうのよう虫も成虫同様、頭・むね・はらにわかれている。

  •  口・・・食草をかんで食べる。
    しょっ覚(2本)・・・においを感じる。
    単眼・・・小さな目が12個(6対)

  • むね つめのついた足が6本(3対)
    「むね」の足の位置は成虫と同じ
  • はら たくさんの節がある。
    吸ばんの形をした足が10本(5対)
    気門・・・空気を取り入れる穴。むねとはらの両わきにある。

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ちょうの成虫のからだ

こん虫の体は頭・むね・はらからなる。

  •  ストローのような口・・・花のみつを吸いやすい。
    複眼(1対)・・・たくさんの小さい目の集まり。よう虫は単眼。
    2本のしょっ覚・・・においを感じる。
  • むね 6本(3対)の足、4枚(2対)の羽
    羽・・・りん紛という粉がついている。
  • はら たくさんの節、細かい毛

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