高校受験や大学受験をはじめとして、主に金銭的な問題から塾や家庭教師を使わない「独学」を選択さぜるを得ない、という人は多くいることかと思います。
筆者もそのうちの一人で、大学受験をするときは独学で勉強していました。
今回はそんな筆者の観点から、独学の実情と工夫についてお伝えしたいと思います。
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独学を選択したきっかけ
筆者の場合も、主に金銭的な問題から独学を選択しました。
両親に「塾に行かせてほしい」と頼んだこともありましたが、家計の事情でどうしてもそれができなかったのです。
筆者の住んでいた田舎には、授業料の高い大手の塾が一つしかなかったということも要因としてあります。
そういったわけで、大学受験をする際は独学で勉強することにしました。
独学するにあたって苦労したのは、
- モチベーションを保つこと
- 勉強する場所が家と学校しかないこと
- 受験に関する情報(特に教材の選び方)を自分で手に入れなければならないこと
の3つでした。
今回の記事では、この3つの問題について筆者がどんな工夫をしていたかをお伝えし、少しでも独学で頑張る皆さんのお力になれれば幸いです。
独学のモチベーションの保ち方
やはり独学でモチベーションを保ちながら毎日勉強する、というのはなかなか難しいことです。
塾に通っていれば同じ環境で勉強する仲間がいますし、家庭教師がいれば個別の手厚い指導を受けられるというメリットがあります。
しかしながら独学ですと、基本的には一人で勉強し続けなければならないため、段々息が詰まってきます。
筆者が行き詰まったときは、
- ドラマや映画を見る
- 目標とする人の書いた本を読む
- インターネットの掲示板を見る
などのことをしていました。それぞれについて見ていきましょう。
ドラマや映画を見る
まずドラマや映画について、受験勉強をする学生に特におすすめなのは『ドラゴン桜』と『ビリギャル』です。
どちらも受験生を題材にした作品なのですが、筆者はこれらの作品を繰り返し見てモチベーションを上げていました。
また、『オレンジデイズ』などの大学生を題材にした作品を見て「自分もこんなキャンパスライフを送りたい!」と思うことで勉強を頑張ることができました。
目標とする人の書いた本を読む
また、目標とする人の書いた本を読んでいました。
例えば自分の志望校を卒業した人の本を読んだり、自分が将来なりたい姿に近い人の本を読むことで、「まずは志望校に合格したい!」という思いが強くなり、勉強に励むことができました。
インターネットの掲示板を見る
最後にインターネットの掲示板を見るという方法ですが、こちらは賛否両論あることと思います。
筆者はいわゆる当時の2ちゃんねるの受験に関するまとめ記事を読んでいたのですが、ここには偏見まみれの内容が書かれていることも少なくありません。
精神的に不安定な人が見ると焦りや不安を感じたりするため、節度を持って使用しましょう。また、偏見にまみれた書き込みを鵜呑みにしないよう気をつけましょう。
やる気が起きない日は?
これらの方法で「勉強しよう!」というやる気が湧いてこれば良いのですが、やはりどう頑張ってもやる気が起きない日というものは存在します。
そんな日は思い切って勉強のことは忘れてしまいましょう。
あまりにも頻繁すぎるのは困りものですが、たまにであれば問題ないのではないかと筆者は考えています。むしろ息抜きをする日を作った方が、次の日からまた頑張ることができます。
実際に筆者も高校3年生の秋頃まで友達と映画を観にいったりしていました。メリハリをつけて、自分の心身の体調を崩さないペースで勉強しましょう。
独学の勉強場所
独学で困る二つ目の問題が、「勉強場所」です。
自宅で集中して勉強できる人であれば何ら問題はないのですが、筆者は自宅で勉強するとすぐに集中力が切れてしまう方でした。あまり静かな家ではなかったので、その影響が大きいかもしれません。
そこで筆者は、
- 高校の自習室
- カフェ
- 図書館
- バスの中
などで勉強をしていました。それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
高校の自習室
まず高校の自習室を使うメリットとしては、過去問などの資料が充実している、わからない点があったとき先生に質問しに行ける、ということが挙げられます。
一方でデメリットは、筆者の高校の場合18時頃までしか使用できなかったこと、友達がいるためどうしても集中が途切れがちということでした。
カフェ
次にカフェで勉強するメリットは、空いている時間は遅くまで勉強できるということです。ファミリーレストランなども同様です。
筆者は田舎に住んでいたので夜は空いていることが多く、高校の自習室が閉まる時間から21時頃まで勉強していました。
また、ある程度騒がしい方が集中できる、という人にもカフェは周りの環境音があるためおすすめできます。
デメリットは、最近は勉強できないカフェやファミレスが増えているということです。お店が混んでいる場合やそもそも勉強が禁止されている場合は他の人やお店の迷惑になりますので、使用を控えましょう。
図書館
次に図書館ですが、筆者は家の近くの図書館と高校の近くの大学図書館を利用していました。
図書館のメリットは、静かに勉強できるということと、自習スペースであれば心置きなく使用できるということです。
大学図書館の場合は遅くまで開いていることも多いので、おすすめの勉強場所です。
デメリットは、自習スペースがないと基本的には勉強に向かないということです。図書館は基本的に本を読む場所ですので、自習スペースでないところで勉強するのは他の利用者の迷惑になってしまいます。
バス
最後にバスの中です。筆者の場合はバスでしたが、電車も同様です。
メリットは、隙間時間を有効に活用できるということです。筆者は当日の単語テストの勉強を朝のバスの中でしていました。
揺れるので書くのには向いていませんが、暗記科目の勉強には向いています。
デメリットは、勉強できる時間と科目が限られているということです。数学や物理の勉強は計算する必要があるので向いているとは言えません。
また、バスや電車に乗っている時間には限りがありますので集中して長時間というわけにはいきません。
筆者の場合は近くになかったため利用できませんでしたが、自習室が近くにある方は自習室を使うのもおすすめです。基本的にお金はかかりますが、静かな環境で集中して勉強することができます。
様々な勉強場所を試して、自分に合うものを見つけてみてください。
教材の選び方
そして独学で困る三つ目の問題が、「教材の選び方」です。
書店に行けば参考書はたくさん売っていますが、一体どれを使えばいいのかわからない…という事態に陥りがちです。
筆者の場合は、インターネットで情報を収集していました。掲示板を参考にするのも良いですし、近年は塾のブログなどで市販教材の紹介をしているところも多いです。
現在の自分のレベルと目標とするレベルに照らし合わせながら、実際に書店で参考書を見てみるなどして自分に合ったものを選びましょう。
最後に
ここまで筆者の実際の体験を基にしながら独学の実情や工夫をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
確かに独学は、塾に通っている人や家庭教師をつけている人より不利に思われることもあります。筆者も受験生の頃は、「なんで自分だけが他の人より苦労して勉強しなければならないんだ…」と思ったこともありました。
しかしながら、一人で工夫しながら頑張った経験は、必ず受験勉強が終わっても役に立ちます。
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参考
慶應総合政策卒で、現在は社会人として働いている鈴木です。独学で合格した経験を活かして、勉強法やオススメの参考書などを紹介する記事を書いています。趣味は映画鑑賞と読書です。よろしくお願いします!