こんにちは!わいあーるです。
今回は、僕が浪人生活の1年を通して使いまくっていた「臨海セミナー」の「東大プロジェクト」(以下、東大PJ)を紹介します。
臨海セミナーは、普通の学習塾です。
僕は1年間の浪人生活で、駿台に通いながら臨海セミナーの東大PJ生になって、臨海セミナー側に3000円しか払ってないのに、東大模試を年10回、1年を通してオンデマンド添削を受けていました。
しかも友達を紹介して向こうから3000円分の図書カードをもらったので、実質の金額収支は0です。
さすがにこれだけ聞くと「よくあるヤバい商法だろ」とか「頭金3000円ってだけで後から高額請求されるんじゃないの」とか思う人がほとんどでしょう。
この「」内の言葉は僕が最初に臨海セミナーの話を聞いたときに実際に思ったことですが、東大に合格して今のところ何の請求も来ていません。
まあこれだけだと当然のごとく怪しさしか感じないと思うので、もう少し詳しく説明します。
Contents
そもそも臨海セミナーって?
臨海セミナーは、先ほど申し上げた通り、ただの学習塾です。
神奈川を中心としているので、神奈川県民はご存知かもしれませんし、埼玉南部以南ならけっこう色んなところに「臨海セミナー」という文字列の看板があります。
その臨海セミナーが東大受験者向けに展開しているのが東大PJです。
じゃあ東大PJってなに?
東大PJへの在籍の仕方は厳密には「通塾生」と「東大ゼミ生」の2つがあるのですが、僕が在籍して利用しまくっていたのは東大ゼミ生の制度です。
概要は東大ゼミ生の紹介ページを見た方が、僕の説明より早くて分かりやすいです。
見れば分かる通り、そして先ほど申し上げた通り、メインには
- 東大型の模擬問題を年10回できる
- 好きなときに通信制のオンデマンド添削を受けられる
の特典が受けられます。後ほど詳しく。
東大ゼミ生について
1年で3000円って怪しすぎない?
僕も当初は「絶対裏がある」と思っていて、親にも止められました。
しかしどうやら臨海セミナー側は、東大合格者の実績や、合格者の声・体験記がほしいだけだったっぽいです。
なぜなら、特待生制度を使わなければ登録手数料3000円に加えて月5000円の学費をしっかり払わなければならず、そしてその特待生制度(月5000円の学費が免除)の条件が以下の通りだからです。
(2020/07/31現在の情報。現在の情報はこちらから確認できます。)
この基準は割と緩く、僕の友達は「文2でC判定って書いてあるけど、いまは文3に志望変更して、冊子によればそれならBだよ!」と言ってプレミアム会員になっていました。
プレミアム会員になれば月5000円の会費が免除されますので、登録手数料の3000円だけ払って10月まで使えて、夏の東大模試で現役生ならC判定以上、既卒生ならB判定以上取れば、続けて2月まで使えます。1年で3000円とはこういうカラクリです。
成績がある程度以上の、すなわち東大合格に近い人を集めて在籍させて、人数的な合格実績を出して、あわよくば体験記も書かせて、今度の指導や企業自体の信憑性を上げるという意図だと僕は予想します。
どこか汚いやり方に見えるかもしれませんが、使うだけの受験生からすればそんなの全く関係ない話です。使えばいいんです。
東進の東大特進コースみたいな感じですね。
東大型の模擬問題とは
臨海セミナーが自作した問題です。形式は東大入試と全く同じです。
基本的に1ヶ月ごと、土日に臨海セミナーの西日暮里校と横浜校でテストゼミが開催されて、きちんと時間通りに解き、解いた後に解説の時間があり、その間に答案が添削されて返ってきます。
しかし僕は臨海セミナーの校舎に行くのが面倒だったので、家まで問題を郵送してもらって自分で解いて、後述のオンデマンド添削を使って、会場で受けた人と同じように添削されて点数を出してもらっていました。
一つ注意すべきは、英語リスニングは会場でのみ音源が流されて、郵送されて家で解く人はリスニング抜きで演習するというところ。
問題の質は良いところも悪いところもあるという感じです。僕は国語と数学と化学、英語の要約しか解いていませんでした。
国語は普通の東大型の問題です。簡単です。
数学は東大でない大学の過去問を6問羅列しただけですが、よく駿台の先生が「東大を受ける人ならこれはできるようにならなきゃいけません」と言う技術がよく出てきて(1文字固定とか斉次式なら比に着目とか)、けっこう演習しててタメになっている感はありました(割と難しめ)。
化学は簡単な東大型の問題です。まだ入試まで日にちがあるときの時間配分の感覚を得る練習にうってつけ。
英語の要約はどこか苦手意識があったからやっていましたが、何この問題ダメじゃんと言っている友達もいたのでよく分かんないです。
物理はどうしても駿台頼りで、英語の他のところは必要ないと思ったので解いていません。
言わせてもらえば、この問題は必要な人が必要なだけ解くといった感じで、次の添削システムの方が神すぎて、個人的に問題はオマケじゃねという感じです。
添削が神である件について
添削は通信制です。
通信制ってどういうことだよ、と言うと、自分が解いた問題の写真を撮ってPDFに変換し、メールで送るということです。
メールで送ると、早いと即日、遅くても1週間しないうちに返却されます。
つまりいつでもどこからでも、客観的に自分の答案を見てもらえるということです。
これは特に、ある程度インプットが終了して、アウトプットと、点数の取れる答案作成を練習したいという人には効果バツグンです。
これが実際に添削してもらった1994東大理系数学の第3,5問です。
小さなPDFをスクショして切り取ったので画質が悪いですが、けっこうきちんと添削してくれていることは分かると思います。
英作文の添削はあまり信用してないと認めなければなりませんが、国語、数学、英作文でない英語、そして論述のある社会科目はこの添削があると相当なアドバンテージになります。
自分で自分の答案を見ると意外と時間を取られたり、採点が甘くなったり厳しくなったりでバラついたりしますが、メールで送って待つだけなのでその間に他のこともできるし、しかも客観的だしってことで、1年使った僕から言わせてみればほぼメリットしかありません(英作文の添削を除いて)
英作文の添削は添削者によってバラつきがあるんですよね。
ちゃんとしている人は本当にビックリするほど丁寧ですが、テキトーな人は間違ってないところを直してきたり、僕が書いた単語を知らなくて「?」と書いてきたりとか。
まあ出すか出さないかは自由ですね。僕は信頼してないと言っても出していましたが…
あと、電話で相談とかも書いてあるんですが、僕はそういうのは使いませんでした。
とにかく添削が神、使う人は模擬問題も使えるというノリだと思ってくだされば、この記事の意図はお分かりいただけたことになると思います。
最後に
あまり良いことばかり書きすぎると臨海セミナーの回し者だとかステマだとか言われそうなので、プレミアム会員の条件とか模擬問題の質とか、英作文の添削はアレとか、思ったことはそのまま書きました。
しかしトータルで見ればめちゃくちゃうまい話です。もちろんプレミアム会員になれれば、ですが…
これはぜひみなさんに利用してほしいです。良心に基づいて申し上げているだけです。
最初にもちょこっと書いた通り、友達を紹介すれば図書カード3000円分をもらえますから、実質の金額収支は0、またはそれ以上になります。
まあ金の問題は置いといて、けっこうみんな東大プロジェクトの存在を知らないので、知っていれば他の受験者とかなり差がつきます。
ぜひ利用できるだけ利用しまくって、合格へ近づいてください!
では今回はこの辺で〜!
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参考
駿台予備学校お茶の水3号館東大理系演習コースでの1年の浪人生活を経て、2019年に東京大学理科一類に入学。浪人中に書いていたAmebaブログ「東大理1を目指す浪人生の物語」は、その悲喜こもごもの浪人生活を絶妙な筆致でつづることにより、東大受験生ブログランキングで半年以上に渡って1位を獲得するのみならず、Amebaブログの高校生・浪人生ジャンルでも長きに渡って頂点に立ち続けた。地方の非進学校出身で、都心の名だたる有名校との格差を感じながらも工夫をして成績を伸ばした姿が共感を生み、いまも受験を控える高校生・浪人生から支持を得ている。東大進学後も「とある東大生の脳内をのぞく」と銘打ったブログを開設し、Twitterで受験生の質問に親身に答え続けるなど、精力的に活動している。