【中学受験】受験勉強と習い事の両立のポイントは、親の覚悟とスケジュール管理

前回は、習い事と中学受験の両立について、いくつかの条件の下で両立は可能だ、と書かせていただきました。今回は、その条件のうち、一番重要だと思う「親の覚悟とスケジュール管理」について、わが家の体験談を書いていきたいと思います。

習い事と中学受験の両立に悩んでおられるご家庭の参考になれば幸いです。

習い事と中学受験の両立が可能になる条件

前回も書きましたが、いくつかの条件の下で、習い事と中学受験の両立は可能だと思います。その条件とは、以下のようなものでした。

  1. 子ども自身、やっている習い事が好き
  2. 子どもに体力がある
  3. 複数行きたい学校がある(第一志望校以外眼中にない・・・などではない)
  4. いろいろな意味で親が覚悟している
  5. スケジュール管理を含め、習い事で抜けた勉強の穴を個別サポートできる

いろいろあると思いますが、わが家の状況下では、このような条件が考えられました。そして、一番大事なのは、条件「4」の親の覚悟だと思っています。

習い事と中学受験の両立で一番大事なのは親の覚悟とスケジュール管理

条件「4」の「親の覚悟」、これは本当に大切だと思います。習い事に関係なく、中学受験をするならば親の覚悟は必要になってきますが、習い事と両立するとなると・・・この親の覚悟、特に重要になってくると思います。具体的には、

  • 第一志望に合格できなくても、できるだけのことをし、全力を尽くしたと子どもをほめてあげられる
  • たまには勉強せずに寝てしまったとしても、怒らないで見守ることができる
  • 習い事で欠席した塾のフォローや穴となっている単元のフォローのため、最善策の戦略を練って実行する
  • 人気アイドル並みのスケジュール管理能力

わが家のケースでは、野球とアイスホッケーで平日は週2回は塾のあと練習に行き、帰宅は夜遅く(24時ごろ)、土日は早朝練習をしてから、夜まで志望校別特訓といった感じでした。土日は試合も入りますし、6年生秋からの志望校別特訓(SS)や模試を欠席したことも1度や2度ではありません。

平日の練習後は、当然帰宅してすぐ寝てしまいますので、翌日には、母である私が事前に立てておいた計画にのっとって「帰宅後何をやるべきか」と、「タイムスケジュール」を書いたメモを残して仕事に出る、そんな感じでした。そのため、私は毎日4時には起床し、まず1日の段取りを確認して、必要があれば仕事も前倒しで着手して絶対に目指す時間には業務を終了できるように心がけました。

加えて、犬の散歩が毎日朝晩1時間ずつありました。意外と早朝や夜の散歩で気づくことも多く、家族に頼まず自分でやっていました。中学受験に取り組み始めると、忙しくて頭がいっぱいになってしまうことも多いので、散歩でなくてもよいのですが、こういった、頭を整理する時間を1日のどこかで設けると、親にとってもよい効果があるのかな、と思います。中学受験が近づいてくると、親が焦り、不安になることも多いと思います。親自身も、ほっと息がつける時間をとることは大切なのではないでしょうか。

習い事と中学受験を両立するには、やはり「質」を意識することが大事

仕事でも「量より質」は当然のこととみなされていると思いますが、特に子育てをしながら仕事をしていると、効率的に限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮するにはどうしたらいいか、そんなことを考えることが多いと思います。中学受験でも同じだと思います。子どもの現状の資質を考慮し、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスをするにはどうすれば良いか、を常に考えていくわけです。質を重視するといっても、計算問題など、量を解いておくことが大事になってくるものももちろん多いですから、バランスが大事だと思います。

そうやって、欠席した時間や苦手単元の克服戦略を練るわけですが、できれば早い段階から受験までの残り時間を確認しながら、苦手分野をチェックしていきましょう。残り時間を逆算して何をどのように進めていくか、また塾を休まなければならないときはどうすればよいか、そのあたりは塾の先生や、もしくは家庭教師や個別の先生をお願いするようなことがあれば、プロと一緒に考えたほうが絶対良いと思います。私自身も、穴となっている単元の見極めと、克服のための戦略はGWの家庭教師の先生にお願いしました。子どもも習い事で塾を休んだり勉強が遅れる分、フォローしてもらえるとわかっていた方が精神的に安心して習い事と中学受験、両方に全力で取り組めたと思います。

まとめ

習い事と中学受験との両立には、「親の覚悟」が大切と書きましたが、それには大きく2種類あると思っています。それは、

  • 子どもに結果だけを求めすぎないこと
  • 子どものために親ができることはやり尽くす

ことです。子どものためにやり尽くしたにもかかわらず、もし結果がベストでなかった場合は、気持ちの整理も難しいかもしれません。それでも、中学受験が子どもの人生のすべてではありませんから、「中学受験も習い事もどちらもやりたいならどちらも応援する。そのために親としてできることはするよ」そんなメッセージが子どもに伝われば、子どもも、大変な中でも両立しようという「やる気」をキープできるのではないかと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。