1月受験校を考える~北嶺中学校の入試情報

11月も後半に入りましたね。お子さんは過去問や学校別対策授業などに取り組み、受験勉強にラストスパートをかけ始める時期です。親御さんにとっては、受験に向けて志望校をどうするか、最後の決め手を探すために、学校説明会や入試説明会に足を運んだり、塾での面談を重ねていらっしゃる、そんな毎日をお過ごしなのではないでしょうか。

塾で受験校を相談する際に、特に集団塾の面談ではどうしても志望校や併願校を相談しても決め手とされるのは偏差値という数字です。もちろん、偏差値という数字の中にはいろいろな意味が含まれています。偏差値が高い学校は、一定以上の環境が約束され、レベルの高い仲間とともに切磋琢磨する機会がある・・・そういう期待を持たせてくれます。大学進学率も高いから人気が有るのよね・・・そう思いますよね。

ですが、最終的にどの学校に進学するかは、お子さんの意思と、親御さんから見てわが子にしかない個性を伸ばすことができるかどうか、卒業するときに満足できるかどうかという視点を持って決めるべきです。これまでいろいろな学校の情報を集めてこられたと思いますから、そのときの話の内容や、実際の授業がどのようなものなのか、バランスよくわが子を成長させてくれる素地があるかどうか、そういうところも重視してほしいと思います。

この時期、模試の成績を見ては第1志望校をどうしよう、と家族の中でもバトルが起こりやすいです。皆さんのご家庭ではどうでしょうか。でも、まだ時間はあります。もし今の力とまだ距離があったとしても、正しい学習法で、自分の弱点を一つ一つ解決していけば、合格する可能性は上がっていきます。「もう何日しかない」ではなく、「まだ何日もある」というプラス思考で一丸となって入試準備をしていっていただきたいと思います。

もう一つ、この時期に考えなければいけないのが、1月受験校をどこにするか、という点です。首都圏の中学入試は、埼玉が1月10日から、千葉が1月20日から、東京都神奈川は2月1日から始まります。中には埼玉、千葉の学校を第1志望とされるご家庭も多いでしょう。ですが、受ける1校目が1志望校と設定すると、お子さんによっては十分な力を発揮できずに残念な結果となってしまうこともあります。

1月になると模試も終わり、実戦形式での練習をする機会は格段に減ってしまいます。試験慣れするという意味でも、また、まず1つ合格校を確保しておくこと、ご家庭によって考え方はさまざまだとは思いますが、1月校の受験計画は重要な戦略です。

首都圏以外の学校の入試は、埼玉県の中学の入試解禁日より早く行われます。まず1つ合格を確保し、上り調子でその後の受験を戦っていただきたいと思います。

そのような、首都圏入試を行う地方の学校をいくつかご紹介していきたいと思います。今回は、北海道にある、北嶺中学校です。受験校を考える際の参考になれば幸いです。

北嶺中学校とは

北嶺中学校については、首都圏で説明会なども行っていますので、ご存知の方も増えてきているのではないかと思います。北嶺中学校は、学校法人希望学園が運営している、私立の中高一貫校です。

北、とついているので予想がつくと思いますが、北海道にあります。北海道の中では、函館ラ・サールが有名ですが、いまや北嶺中学校は北海道ではトップの私立中学校です。北海道随一の全国クラス校と言っても過言ではありません。

のちほど書きますが、のびのびした雰囲気の中で生徒自身が学問に興味をもち、学校生活を創り上げていくという姿勢が奨励されており、大学進学実績も国公立大学や医学部を中心に非常に好調です。

北海道札幌市清田区に位置しています。道央自動車道の北広島インターチェンジ下車25分の、自然に恵まれた環境にある学校です。スクールバスを運行しているので、札幌市にあるということもあり、通学は比較的しやすいといえるでしょう。

北嶺中学校の特色

1学年120人という少人数教育を行っています。そのため、教員の目も行き届きやすく、生徒と教員のコミュニケーションが活発です。完全中高一貫校なので、高校からの募集はしていません。

私立中学校のカリキュラムならではですが、公立中学校・高校の1.5倍の授業時間数を確保しています。週6日制、1日7時間授業、3学期制をとっています。中学校から、6年後の大学入試を見据えた体系的な指導を行っており、英数国の3科目は、中学3年生から高校課程の内容に入ります。

柔道やラグビーが校技、とされるほどスポーツも盛んで、文武両道を教育の主体としています。どうしても大学受験を見据えるカリキュラムというと、授業の進度の速さばかりに目が行ってしまいがちですが、文武両道を掲げて、心豊かな人間を形成することを目指しています。

学校行事として、全校登山(中学1年生から高校2年生まで)や、海外への研修旅行(高校1年生)なども実施しています。2018年4月入学制より、部活動が必修化されます。

北嶺中学校は、東京大学をはじめ、全国の国立大学や有名大学に多数の合格者を輩出していますが、特に近年医学部志望者が多数入学を希望して集まってくる傾向があります。国公立大学医学部医学科の、現役合格者占有率(いかに現役で医学部医学科に合格したか)は全国第4位を誇ります。直近の4年間で、国公立大学医学部医学科合格者は実に卒業生の30%を占めてます。これは、首都圏の難関校と匹敵する、あるいはそれ以上の確率です。

TOEFL、TOEICといった、英語能力テストは、生徒全員が挑戦することになっています。今後の大学入試改革も視野に入れ、早くから「使える」英語力を磨くような姿勢をとっています。

寮を備えていますが、1学年40名という定員があります。入試の得点と出身地を考慮して、入寮が認定されます。ですから、合格しても成績上位でなければ入寮できないことになっています。

2018年度中学入試情報

2018年度入試から変更点があるので、ご注意ください。必ず学校ホームページなどを参照してください。

  • 入学試験日:平成30年1月7日
  • 定員:男子120名
  • 受験科目:国語(120点)、算数(120点)、理科(80点)、社会(80点)。合計400点満点。
  • 試験会場:札幌、旭川、函館、釧路、帯広、仙台、東京、名古屋、大阪の9会場

主な変更点は、受験科目の配点です。国語と数学が100点満点から120点満点に、理科と社会が50点満点から80点満点に変更となりました。

問題量、難易度、試験時間は例年と大きな変更はない予定です。

受験区分・受験型

これは、入試を行う地域によって異なります。首都圏入試をお考えの方は、特に東京入試に注目してください。大阪入試にも特徴があります。

  • 北海道・仙台会場受験者は、専願、併願、いずれかで4教科受験
  • 東京・名古屋会場受験者は、専願、併願、東京・名古屋一般の3種類があり、いずれかで4教科受験
  • 大阪会場受験者は、専願、併願、大阪一般、いずれかで3教科(国語、算数、理科)あるいは4教科受験

専願は、合格したら必ず入学することを約束する受験方法、併願は合格しても必ずしも入学するとは限らない受験方法です。専願の場合は、合格点が低めに設定されます。つまり、合格しやすいということになります。

一般入試は、合格しても必ずしも入学するとは限らない受験方法で、合格点を高めに設定しています。首都圏、関西圏の受験生が、いわゆる「お試し」受験をすることを想定している受験区分です。首都圏と関西圏の入試が本格化する前に、受験することができる入試日程になっています。合格者で実際に入学した生徒は0人です。

東京・名古屋・大阪会場で、専願、あるいは併願で受験(出願)するためには、事前に学校見学をして、「学校見学証明書」を発行してもらわなければなりません。この証明書がない場合は、一般受験になります。

偏差値など

四谷大塚偏差値:53、日能研偏差値:51

倍率・平均点・合格最低点

  • 平成28年 受験者:549名、合格者:298名、入学者:128名、実質倍率1.8倍、合格者平均点:199.9点(300点満点)
  • 平成29年 受験者:612名、合格者:469名、入学者:140名、実質倍率:1.3倍、合格者平均点:176.7点
  • 受験区分別合格点(平成29年度) 専願:131点、併願:145点、一般:152点

首都圏入試を行う男子校として、みるみるうちに偏差値を上げていった学校に、愛知県の海陽中等教育学校があります。こちらは、首都圏からも第1志望校として受験する方も多いですが、北嶺中学校と非常に似ている点があります。寮生活を送る生徒が多いこと、生徒と教員の距離が近く、様々な点から生徒に刺激のある経験をさせ、ただのつめこみ学習では終わらない教育を行い、ひいては日本のリーダーとなる人物を輩出したいという、学校の想いです。

以前、北嶺高校を卒業して東京大学理科Ⅲ類から医学部に進学した生徒が、卒業式で総代になったという例があります。その際に、学問を修めること、様々な場所から集まってくる仲間たちと切磋琢磨した中学高校時代について述べたそうです。

今のところ、首都圏入試で実際に進学した生徒さんはいないのが現状ですが、魅力が伝わり、偏差値が上がってくる可能性は十分あります。入試問題もあまりひねった問題というよりは、非常にオーソドックスで、志望校入試の直前の模試の代わりとしても、知識の整理をするのに活用するためにも役立つ面があります。

このような学校があることもぜひ知っていただき、受験スケジュールを組んでいきましょう。ほかの学校についても、このブログでご紹介していきたいと思います。

北嶺中学校ホームページ 

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