新・受験学年の皆さん、これから本格的に受験勉強をはじめる新・4年生、受験勉強が本格化する新・小5の皆さんは、おそらく多くの方が大手塾に入塾して受験勉強をしていらっしゃるのではないかと思います。
大手塾に入塾した場合、塾によって差はありますが、4年生で週2回から3回、5年生で週3日、6年生になれば通常授業に加え、志望校別コースや特訓授業などを合わせると、週4回から4回、模試が本格的に始まればそれこそ月曜日から日曜日まで毎日休みなしに塾に通う、というレールに乗ったことになります。
お子さんの勉強の様子はいかがでしょうか?塾に「楽しく」通っているでしょうか?それとも「必死で」授業を聞いてきて、家でもその日のことを復習するなどしているでしょうか?中学受験をするのは小学生ですから、まだまだ時間に対する考え方が未熟です。そして、塾に対しても、なんとなく、流れで入った、というかも少なくありません。また、「塾で授業を受けてきたから家では勉強しなくていい」と考えてしまうお子さんも非常に多いのです。
たしかに、学校に行き、そのまま塾に行って夜まで勉強してくると、学年が上がるにつれて帰宅時間も遅くなり、学校の宿題もやらなければならない、ほかにもあれもしたいこれもしたい、そう考えると、お子さんが「勉強は塾でするからいい」と短絡的に考えてしまうのも無理はありません。
ですが、その日初めて習ったことを、そのままにしておいて頭に残るほど受験勉強は甘くありません。もちろん、塾の授業を8割から9割その場で理解して、問題も解くことができる、という上位生もいらっしゃいますが、通常はそうはい行きません。そこで大切になるのは、「受験勉強は塾だけでするものではなく、家庭学習で定着するまで練習する」ということです。
塾で一度習っただけでは、その内容はあいまいなまま頭に残っているだけです。それを、家庭学習(宿題も含む)という形で定着させること、それをしなければせっかく塾に高いお金を払って通わせても学習効果は上がりません。
今回は、平日、週末を含めた1週間の家庭学習について、効果的な進め方と、それに関する保護者の方のフォロー方法について書いていきたいと思います。
Contents
毎日の家庭学習で重視すべきこととは?
学年によって塾にお通いになる日数は変わりますから、当然塾のある日とない日があります。では、塾のある日とない日では、学習内容をどのように計画立ててやるべきでしょうか。
受験勉強の計画を1週間単位で考えるなら、一番望ましいのは、その1週間を終えたときに、前の週よりも知識の理解が深まり、覚えたことが増え、解ける問題も増えている、という状態になっていることです。では、どうしたらそのような状態にすることができるのでしょうか?
睡眠時間を削ってはかえって効果的な家庭学習はできない
もちろん、塾で習ってきた内容をしっかり家庭学習で問題を解いて定着させて・・・という勉強面の「結果」は気になるところですが、家庭学習を行う際に重視すべきことは、生活リズムを整えて、頭がきちんと働く状態にしておくことです。そうしないと、眠たい目をこすっていくら時間をかけても家庭学習をした意味はありません。つまり、とても大切なのは「睡眠時間の確保」です。
どうしても小学生という成長期と中学受験はちょうど同時期に進んでいきます。受験勉強に耐えうる体力をつけるためにも、大切なのは「しっかり睡眠時間を確保すること」です。それができてこそ、家庭学習を効率的に行なうこともできるのです。
勉強を楽しむ気持ちがあってこそ家庭学習は効果的になる
本来、子どもというのは、新しいことを知り、それを披露したりすることが大好きですし、知的好奇心も旺盛です。こういう、「何かを楽しむ気持ち」は、結果を出すためにとても大切なものです。
受験勉強でいえば、それは「勉強を楽しむ気持ち」がある、つまり、勉強に対して「やる気を持っている」ということがとても大切です。小学生ではなかなか難しいかもしれませんが、やりたくないのに「やりなさい!」といわれてやる「やらされ勉強」はとても効率が悪いものです。ただ時間がたつのをじっと待ち、寝る時間が来たから終わり・・・それではいくら家庭学習の時間をとったとしても、効果は全く上がりません。家庭学習をするときにも、「勉強にのっている、楽しんでやっている時間」が必要です。
大切なのは睡眠時間とモチベーションアップ
家庭学習に限らず、勉強を効果的に行なうには、「十分な睡眠をとって頭がちゃんと働いていること」と、「勉強を楽しみ、やる気を持って取り組む」ということがとても重要です。これが大学受験なら、受験生自身で調整することも可能かもしれませんが、小学生に一人でやらせるのは無理です。保護者の方にぜひ手助けをしていただきたいのは、「お子さんの睡眠時間を確保すること」と、適切な声かけをするなどして、「お子さんの勉強へのモチベーションを上げること」、です。
1週間全体の学習サイクルを把握しよう
ただ目的もなく塾に行き、授業を受けて宿題をし、テストを受ける、というのでは、実力をつけ、成績を上げることはできません。学年によってやるべきことやスケジュールは変わりますから、まずは1週間ごとの学習サイクルを意識することから始めましょう。
1週間の目標を立てる
1週間の目標をまず立てます。その週にテストがあるなら、そのテストで、どういう問題は落とさないようにしよう、などという目標です。その目標に合わせて、1週間、塾の授業を受け、それを家庭学習で振り返り、問題を解いて理解を深め、最終的にはテストで目的通りの結果を出す、というように考えるといいでしょう。
テストがあるという目的があっても、ただやみくもにあれもこれも気になるから、といって手を出すのではなく、その1週間の学習にフォーカスして、やるべきことを決めて着実にやっていく、ということが大切です。
「楽しく」塾に通っている場合は、その意味に注意が必要
中学受験は、おおむね3年生の2月から3年間かけて、塾のカリキュラムにそって勉強していきます。習う範囲は広く、期間も長期にわたります。そのため、どうしても「塾に通っているだけ」で満足してしまう生徒さんが出てきます。
お子さんがいう「塾に行って楽しかった」という意味にはいろいろあります。新しい知識がわかって楽しかった、できなかった問題が解けて楽しかった、という意味ならよいのですが、「塾の友達と一緒に勉強して楽しかった」というのは危険信号だと思ってください。
もちろん、塾に行きたくない、勉強したくない、というより言ってくれた方がいい、という考え方もあるかもしれませんが、果たして友達と一緒に勉強して何を学んできたのでしょうか?これでは通っているだけで満足してしまい、1回1回の授業をきちんと聞いてくるという基本姿勢を忘れているのも同然です。
このような塾の通い方では、塾で習った知識は定着しませんし、解法を習ってきたはずの問題も家庭でもう一度解いてみても解けない、ということが積み重なってしまい、中身のない勉強をして満足して終わりということになり、テストでの点数はおろか、普段の授業を聞く姿勢も、とても受験を目指して勉強するというものとは言えなくなるでしょう。これでは塾に通っている意味はありません。
その日の授業に対して目標を立てて臨もう
塾の授業を受けるときには、「今日の授業ではそうしたら、ここをしっかり教えてもらってこよう」という、小さくてもいいので「目標」を立てていくようにしましょう。そのためには、ぜひ保護者の方には、毎週のカリキュラムを点検してお子さんと話し合い、目標を一緒に立ててあげていただきたいと思います。
これをしないと、「今日の授業で何を習ってくるのか」という意識なく授業を受けることになるので、保護者の方からも働きかけて、お子さんに「今日はここを集中して習ってこよう」ということを頭に入れたうえで、集中して授業を受けてくることができるようにすることがとても重要になってきます。
予習は必要?
大手塾の多くは、基本的に「復習主義」をとっています。サピックスのように、その日の授業のテキストはその日に渡される、という徹底した復習主義をとっている塾もあります。
だからといって「予習」することは悪いことではありません。授業までにその内容を完璧に頭に入れる必要はありませんし、習ってもいないのに問題を全部解いていくというような予習は必要ありませんが、テキストのその日に学習する単元をさっと見ておく程度の予習は効果的です。
ほんの少しでもその単元のページを見ておくと、授業を受けている際に、「あ、あそこに書いてあったことかな」と授業への集中力が高まりますし、理解度も高まります。授業の日にならないとテキストがもらえない塾では、カリキュラムに合わせて、前回その単元を扱ったテキストを見ておくのもよい方法だと覆います。ぜひ、やってみてください。
塾があった日は、その日のうちに振り返りを必ずしよう
先ほども書きましたが、塾の授業を1度聞いただけで100%理解できるようなお子さんはまずいません。80%から90%理解してきたら、それは素晴らしいことですが、それもなかなか現実的には難しいでしょう。多くのお子さんはできて50%から60%、場合によっては20%から30%も理解してきたか、というのが現実です。
授業中に完璧に理解できなくてもいいのです。その理解度を高めるために、「家庭学習」があるわけです。塾があった日は、帰ってきたら、必ずその日のうちに授業で習ってきた内容の「振り返り」をしましょう。習ったことを理解できていないままそのままにしていては、すぐに忘れてしまいます。大切なのは、「その日のうちに」頭の中に習ってきたことを印象付け、できるだけ残すことです。
ただ、ここで問題になるのは、塾から帰ってくる時間の遅さです。4年生ではそれほど遅くはならないかもしれませんが、5年生・6年生ともなれば、授業はよるの9時過ぎまで、そのあと質問などをしてきたら10時に塾を出る、ということも増えてきます。先ほども書きましたが、中学受験生にとって睡眠時間をしっかりとることはとても大切なことですから、その時間を削ることはおすすめできませんし、第一、塾帰りのお子さんはかなり疲れています。
「振り返り」の方法は一つだけではない
そのようなときは、振り返りのやり方を工夫してみましょう。一からテキストを開いてもう一度読んで・・・というのが難しいくらい疲れている場合や遅くなった場合は、「親子の会話」がものを言います。「今日はどんなことを習ってきたの?」とお子さんに問いかけてみて、「今日はこういうことを習ってきて、この問題は解けたけどこれはわからなかった」というような会話をしてみましょう。そこで振り返らなければならないポイントを押さえておけば、塾のない日にずれ込んでも、それほど間を空けずに振り返りができます。
ときには、勉強の内容だけを聞かなくてもいいのです。お子さんは疲れて帰ってきていますから、リラックスさせる意味も含めて、その日授業で印象に残ったことや、先生が話してくれた面白かったことなど、先生の授業のイメージを口に出して話して、と働きかけるといいと思います。問題を解くわけではありませんが、その日の授業の様子を思い出すことによって、「そういえばあのとき、先生はこんなことを話していたな」など、授業の内容を思い出すきっかけを作ることができます。
国語などでは、長文問題に取り組んできていると思います。設問一つひとつを細かくチェックする時間がなかったとしても、できればその日に扱われた文章を音読させてみることはおすすめです。そして、音読した後で、2,3質問してあげるといいでしょう。「これって、筆者はどういう考えを持っているのかな?」「このとき、主人公はどんな気持ちだったんだろう?」「この文章の中で一番大切な内容ってどんなことだと思う?」といった具合にです。
音読することによって一度黙読しただけの文章を理解することができますし、このような質問をお子さんにすることによって、文章の要約や心情把握などの練習にもなります。それほど時間もかかりません。
やり方はご家庭によって、またお子さんの体力によってもいろいろあると思いますが、何より大切なのは、「その日習ってきたことをそのままにしない」ことです。何かしらの振り返りをすることによって、その日の授業のイメージを頭に焼き付けることができるかどうか、その積み重ねが次回の授業、そしてテストにも大きく影響してきます。
このように、塾がある日の家庭学習は、「振り返り」で十分です。もし時間があれば、宿題をしたり、知識の確認をしたりする、そのように優先順位をつけると、お子さんのモチベーションも下がることなく勉強のリズムができていきます。
4年生、5年生は特に「振り返り」をしっかりと
6年生になると、宿題の量も増えますし、塾に通う日数も増えますから、やはりその日のうちにできるだけ宿題や知識の確認といった復習をしておく方が良いでしょう。できるだけお子さんから自主的にできるよう、環境を整えたり声かけをしてあげてください。まずお子さんに授業の振り返りをさせてみて、その出来具合を見て、理解度を判断してあげましょう。
十分理解できているところと、そうでないところがあると思います。理解できていると思える部分については、保護者の方がお子さんに、順番を変えてもう一度問題を解かせてみましょう。算数などではよくありがちですが、ただ答えだけ出せればいいというのではなく、「どうしてそういう答えになったの?」と、解答のプロセスを説明して、というような形で質問をすると、本当に理解できているかどうかがわかります。
もし理解できていないな、と思った場合は、一緒に問題を読むところから始めて、解説もヒントにしながら、少しずつお子さん自身で考えながら解く練習をしてみましょう。最初から解法を保護者の方が解説してもあまり意味はありません。それでは、授業を二度受けているのと同じです。
どこまでわかっているけれどどこからがわからない、ということをお子さん本人に自覚させることが必要です。少しずつヒントを与えて解答に行きついたら、その解法を自分で理解できるか振り返りをさせて、もう一度解けるかどうかやってみましょう。
4年生、5年生の振り返りこそ重要
4年生、5年生のうちは、やはり「振り返り」が中心となってくると思います。このときの振り返りのやり方が、6年生になってからの授業の振り返りのもとになります。4年生、5年生はまだ日程的な余裕がありますから、親子で一緒にテキストを読み、習ってきた内容を一つひとつ確認する、というやり方が、抵抗なくできる方法でしょう。
お子さんの方から振り返りをしよう、と言ってくればしめたものですが、最初はなかなかそうはいと思います。その場合は、「さあ、勉強するわよ!」という態度ではなく、「今日(昨日)塾で習ってきた内容を一緒に読んでみようか」「クイズを出すから答えてみて」などというはたらきかけをしたり、問題を解く場合にはヒントを与えながら自分で考えさせるように工夫して一緒に勉強を進められるといいですね。
宿題の優先順位付けはとても大切
大手塾で毎回出される宿題は大量です。学年が上がるにつれて、さらに大量になってきます。授業で扱う内容も濃く、多くなるからです。ですが、それらをすべて完璧にやろうとするとたいていのお子さんはパンクします。もちろん、すべてを1週間にやり切れるお子さんならよいですが、そうでない場合は、やはり保護者の方が優先順位をつけてあげることが重要になってきます。
優先順位付けといっても、それほど細かくする必要はありません。大まかに分けて、以下のように分けるといいでしょう。
- 理解できているところ
- 少し理解があやしいところ、問題を解けることもあるが、解法があやしいところ
- 理解できていないし、問題を解いても解けないところ
この3段階程度で十分です。問題にこのような優先順位がわかるように印をつけてあげましょう。色で分けてもいいですし、〇×△という形で印をつけてもいいと思います。複雑でない、パッと見てわかるような分類方法で優先順位をつけましょう。
このように優先順位をつける場合には、テストや授業で解いてきた問題を見て、できれば保護者の方がやってあげてください。お子さんが「そこはわかっている」と言っても、実際にはわかっていない、あるいはわかってはいてもテストでは解けない、ということが多いです。
保護者の方がやってみて、判断がつかないこともあると思います。その場合は、なるべく早く塾の先生に相談しましょう。今のお子さんの状況で、「どの問題ができていなければならないのか」「これは後回しでもよい」など、アドバイスをもらいましょう。そのようにして優先順位をつけて学習すると、成績が上がってくることを実感できると思います。めくらめっぽうすべての問題を解こうとしても時間が足りないだけでなく、必要のない問題も含まれています。優先順位をつけるときは、十分注意しながらやってみてください。
塾がない日の時間の使い方
一般的に、塾がない日に受験生が勉強する時間は、6年生なら1日4時間から5時間、5年生で3時間から4時間程度、4年生で2時間から長くても3時間くらい、と言われています。
ただし、時間の長さが重要なのではありません。重要なのは、その時間の使い方、メリハリです。1日の時間の中から学校に行っている時間を除き、その中で一番お子さんが勉強に集中できる時間、タイミングを押さえておきましょう。体力的なことも考慮しましょう。
そのような、勉強に集中できる時間には、ある程度時間がなければ解けない国語の読解問題や算数の思考力系の問題、あるいはすごい集中力で理科・社会の暗記、そういった勉強を割り当てましょう。普段であればお子さんが嫌がって後回しにするような分野、問題です。ですが、それも長々とやればいいというものではありません。1時間程度で切り上げるようにする方がかえって効果的です。お子さんの集中力はそれ以上は持たないからです。
その集中できる時間以外は、ほかの暗記ものをやったり、前に解けたけれど解法があやふやで確認する必要があるものなどにあててみるとよいと思います。
大人であっても、集中できる時間はそれほど長いものではありませんよね。ですから、核となる勉強時間と、その周辺時間というようなイメージで時間を割り振って勉強するほうが効果的です。
週末はどう使う?
6年生になれば、志望校別特訓などのオプション授業で、土日も塾に通うことになると思います。また、秋からは毎週のように総合模試や志望校別模試が開催されますので、土日は全て塾に行く、ということになるでしょう。
4年生、5年生はそこまで時間的に余裕がないわけではありませんから、できれば日曜日1日はリフレッシュの日と決めて、疲れをとったり、外に行って遊んだり、恐竜展のような催し物に足を運んだりという楽しみの時間としてとっておきたいところですね。月曜日からまた受験勉強が始まりますから、日曜日で1週間の区切りをつけて、また来週も頑張ろう、という意識を高めるためにも、こういったリフレッシュの時間は必要です。
どうしても受験勉強をしていると、1週間すきまなく勉強をさせたい、と思うかもしれませんが、それでは早晩伸びきったゴムのようになってしまいます。土曜日は学校があったり、行事が合ったりすることもあるむかもしれませんから、勉強の予備日として、1週間で振り返り切れなかったところをやり切る日、というように決めておくといいでしょう。
まとめ
中学受験は長丁場です。塾に入ってレールに乗ったが最後降りることができない・・・そのようにお考えになる保護者の方もいらっしゃいます。ですが、お子さんは意外と勉強を楽しんでいることもあります。それは、保護者の方の持って行き方にかかっています。
あくまで勉強するのはお子さんです。ですから、スケジュールを考えるときも、優先順位を考えるときも、お子さんの体力や理解力に合わせて無理のないようにしてあげましょう。テスト前など少々無理をしなければならないときも出てきます。そのようなときのために余力を残すためにも、1分のすき間もないような完璧なスケジュールを作るのではなく、できるだけお子さんがしっかりやり切れるようなものを作ってあげましょう。
塾に入れたからとすべて塾に頼るわけにはいきません。大切なのは、塾で習ったことを家庭学習で振り返り、定着するまで繰り返して使いこなせるまでにすることです。受験勉強をしていると、ともすると「宿題をやっていれば家庭学習でしょ」と思われるかもしれませんが、それはその単元の演習を行うのが中心です。
大切なのは、優先順位をつけたうえで、どれから順に克服していくか、ということを親子で共通認識を持つことです。小学生のお子さんにはなかなか難しいかもしれませんが、その場合はぜひ保護者の方が家庭学習の重要さを念頭においていただいて、お子さんに合った家庭学習のやり方を考え、サポートしてあげてください。
最初の習慣づけがとても大切です。でも、思い通りに行かないことがあっても、お子さんを責めないでください。その場合は、振り返りをクイズ形式にしてみるなど、お子さんの負担感を減らす工夫をしてみましょう。うまく家庭学習が回り始めると、成績は必ず上がってきます。「中身のある」家庭学習こそ、中学受験の結果を左右する重要なものです。ぜひ、参考になさってください。
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一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。