中学受験・間違えた問題の解き直しのポイント

中学受験もいよいよ直前期に入ってきました。受験生の皆さんは、毎日のようにたくさんの問題を解いていると思います。塾のテキスト、志望校別コースのテキスト、過去問、模試・・・1週間に解く問題の量は大変多くなっていると思います。

では、大量の問題を解いた後は、どうしていますか?時間に追われてたくさん解くものの、解きっぱなしにしていませんか?似たような問題が出てきたときに、きちんと解けるようになっていますか?

新しい問題に毎日チャレンジすることはこの時期とても大切なことです。しかし、間違えた問題をそのままにして次の問題を解いても、実力は伸びません。同じような問題が出ても間違え続けるということにもなりかねません。

これからの時期、実力をさらに伸ばす一番効果的な勉強方法は、間違えた問題を、定着するまで、できるようになるまで解き直し、復習することです。

問題を大量に解いて、答え合わせをして解説を読むと、わかった気になりますが、そこで終わってしまうと定着しませんし、同じような問題が出てきてもできるようにはなりません。特に直前期の今だからこそ、1問を大切にしなければなりません。今回は、この時期だからこそ意識したい、間違えた問題の解き直しのポイントについて書いていきたいと思います。

成績を伸ばす一番効果的な勉強法は?

最初にも書きましたが、成績を伸ばす一番効果的な勉強法は、新しい問題にひたすらチャレンジし続けることよりも、間違えた問題を、定着するまで解き直し、復習し、できるようにすることです。

特に算数はどんな問題が出るかわからないからと、とにかく大量に問題を解かなければ、と思う方が多いと思います。算数以外にも、実戦的な問題をたくさん解いていると思いますが、どういう意識をもって問題に取り組んでいるでしょうか。

今の時期解く問題は、見たことがない問題だ、だからひたすらたくさん解かなければ、と思いがちですが、その問題は、本当に見たことがないのでしょうか。

どうしても、「同じ問題は二度と出題されないから、大量に問題を解かないと」と考えてしまうと思います。たしかに、算数では同じ数値で同じ設定の、同じ答えの問題が出てくるということはないでしょう。理科や社会でも、同じ知識を同じ聞き方で出題するということはこの時期まずありません。

ですが、どの科目も実は類似問題が多く出題されています。見た目は違うかもしれませんが、使う解法、知識が共通している問題が繰り返し出題されているということをまず意識するべきです。そのうえで、どのような知識、どのような解法が組み合わされているのか、問題のつくりを見抜かなければいけません。

算数を例にすると、図形を見抜く力、面積や体積の立式、割合、比の計算、どれか1つでも苦手分野があると応用問題は解けません。今の時期解くのは応用問題が多いでしょうが、応用問題を解くためにはすべての分野の基礎がしっかりできていることが必要です。

理科や社会でも、正しい知識と、何を聞かれているのかという設問を結びつけることができれば応用問題もそう戸惑わずに解くことができますが、基礎知識がしっかりしていないと、設問の意味を取り違えてしまいます。そのような経験をしたことはありませんか?

目の前の大量の問題をひたすらこなすことに必死になる、それは必要なことではありますが、ただ解いていても実力はなかなか伸びません。今の時期だからこそ、1問の地道な解き直しの徹底が大切になってくるのです。

解ける問題は反復しすぎなくていい

得意分野や単元などで、一度で解けた問題は解法を確認する程度にして、必要以上に反復する必要はありません。計算練習や一行問題は習慣として繰り返し解くことがあるかもしれませんが、それにばかり時間をかけると、間違えた問題の復習に支障をきたします。

もちろん、まぐれで正解した問題はそれではいけません。解きながら、正解を確信できる問題はいいですが、少しでも自信がない、という場合は、しっかり解法を確認し、もう一度解き直しをしましょう。間違えた問題を、なぜ間違えたのか、どこまでは合っていたのか、どこから間違えたのか、そういったことを意識しながらできるようになるまで繰り返すことが大事です。

ただし、難しすぎる問題は、時間をかなり食うので、塾の先生などに、志望校受験のために必要なのかどうかを相談しましょう。どのレベルの問題をしっかり解き直し、自分のものにするのが良いかを見極めて解き直し、復習をすることが肝心です。

間違えた問題は3種類に分ける

間違えた問題と一口に言っても、「間違い方」は問題によって違います。細かく分けるときりがないので、「全く解けなかった(解法すら思いつかなかった)問題」、「ケアレスミス(解けていたのに解答欄に書くときに写し間違えたなど)」、そして、「途中までは解けたが、最後の解答までたどり着けなかった問題」です。

ケアレスミスした問題は、どこでミスしたかを確認しておきましょう。自分のミスしやすい特徴がわかります。その特徴を意識して問題を解くようにすれば、正答率も上がります。問題を解くたびにケアレスミスをしていないか意識するだけで、確実にケアレスミスは減っていきます。

「全く解けなかった」問題は、解説をしっかり確認し、それでも理解が難しい場合は、解けるべき問題なのか、それとも捨てていい問題なのかどうかを、塾の先生などに相談しましょう。ここで時間を使いすぎると、本当に解き直すべき問題を解く時間を失ってしまいます。

最も注意して解き直しすべきなのは、「途中まで解けたけれど、解答までたどり着かなかった」問題です。途中まで解けたということは、何を聞かれているのか、そのきっかけをつかむことはできているということです。解答までたどり着かなかったのは、途中で知識あるいは解法がわからなくなったり混乱したからです。ですから、解法を確認するときに、自分がどこまで自力でできたのか、どの段階で間違った方向に行ってしまったのか、その分かれ目を意識しましょう。

その分かれ目が知識が足りなかったのか、問題文のヒントを見落としたのか、それをしっかり検証して、丁寧に解き直しをすることがポイントです。

問題を3種類に仕分け、どれを重点的に解き直し、反復する必要があるのかを意識して学習しましょう。

何度も間違える問題は解き直し用ノートにまとめる

同じ問題を何度も間違えたり、少し聞き方を変えられただけなのに解けない、という問題は、解き直し用のノートにまとめましょう。

中には、問題、図、解法まですべて手書きでノートを作成する方もいらっしゃいますが、この時期、その時間的余裕はないはずです。ですから、解法以外はコピーで構いません。模試やテキストの中で間違えた問題を確実にコピーしてノートの左側に貼り、右側に解法を一から書いていくのです。写してはいけません。解法を書くうちにつまってしまったら、そこに印をつけておきましょう。

コピーした問題をノートに貼るのはぜひ親御さんが手伝ってください。お子さんは、解法を書いていき、正解までのプロセスを一目で見てわかるようにしましょう。この時期間違えやすい問題をまとめておくことは、直前期に見直す自分だけの問題集を作るのと一緒です。作って満足するのではなく、完全にマスターしたと思えるまで繰り返す材料ととらえましょう。直前期は、難しすぎる問題をたくさん解けばいいというわけではありません。自分が間違えやすい問題、受験定番の問題で間違えた問題を集めておいて、反復することを意識しましょう。

まとめ

この時期になると、とにかく目新しい問題に手を出したくなりがちです。しかし、これまでに間違えた問題を放置して新しい問題を解いても、また同じ間違いを繰り返すことになります。大事なのは、間違えた問題で、解けるべきだった問題を確実に解けるようにしていくことです。1日に何度も解き直す必要はありませんが、3日に1度など期間を決めて再度チャレンジし、解法を実践できるか確認して、克服できるまでやり切りましょう。

問題の選別については、塾の先生などの意見も聞きながら、自分が苦手とする分野や単元を再確認し、抜けている知識はテキストに戻って理解しなおして完全に覚え、複雑に解法が絡み合っている場合にはそれをほどいて、一つひとつの解法が理解できているか確認しましょう。

本当の直前期は、目新しい問題を解きっぱなしにするのではなく、自分が解けなければならない問題を確実に解けるように反復することが実力を伸ばすポイントです。たくさん問題を解くことにばかり目を向けるのではなく、解けなかった問題を確実に解く、×を〇にする勉強をしていきましょう。

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