いよいよ2月直前!自分の実力を信じて合格を勝ち取ろう

いよいよ2月も目前となってきました。すでに1月に埼玉入試や千葉入試などを受験してきた、という受験生の方も多いのではないでしょうか。入試は模試と異なり、独特の雰囲気のなかでおこなわれます。また、昨年からの新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、思うように学習が進まなくて焦ったこともあったでしょう。

そんな受験生活ももう間もなく終わろうとしています。最後の最後まで頑張りぬいていただきたい、今回は2月入試を目前としている受験生と保護者の皆さんに、直前期のメッセージをお送りします。

直前期はメンタルを整えることを第一に

受験生の皆さん、そして保護者の皆さん、多くの方が3年生の2月から3年間の長丁場にわたって、毎日頑張って受験勉強をしてこられましたね。それだけの長い期間、ひとつの目標に向かって頑張り続けるということは並大抵のことではありません。

また、中学受験生は小学生です。心身ともに成長途上のお子さんが、受験という漠然とした目標に向かっていくことは、大学受験や高校受験とは大きな違いです。中学受験はお子さんの大きな成長とともにあるのです。

直前期のいま、大切なことは、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とせかすのではなく、「これまで一生懸命頑張ってこられてよかったね」「よく頑張ったね」と、お子さんのメンタル面を気遣ってあげてください。

特に第一志望校の受験がこれからの場合、顔に出していなくてもお子さんは不安でいっぱいです。そこに「これができてない!」と詰め込もうとすると心身のバランスを崩してしまいます。そのようなことのないよう、「できないこと」よりも「できるようになったこと」をほめてあげて、気持ちを上げて志望校の受験に向かえるようにメンタルケアをすることが大切です。

保護者の方も3年間にわたりお子さんをサポートしてこられた時間はとても大変だったと思います。ごきょうだいがいらっしゃる場合や、お仕事をされている場合、お子さんの受験にかける時間の配分をやりくりするのはとても大変だったと思います。これは筆者も経験がありますが、昼間はなかなか子どもの受験勉強に関わることができず、夜眠い目をこすりながら明日の予定を書き出してお子さんと共有する、そのひとつだけでも続けることはとても大変だったはずです。

ですから、お子さんのメンタルケアとともに、保護者の方のメンタル面も直前期はゆったりさせてあげましょう。優しいことばを使って親子で会話するだけでお互い気持ちがほどけてくるものです。どうしても「これをやらせたいな・・・」と思うことが出てくるかもしれませんが、バランスを守ることの方が今は大切です。お子さんと話し合い、「ここまではやろう」と約束して、その約束を守る、という形でゆったりしたスケジュールで最後の仕上げ、確認をするようにしてください。

お子さんは、受験勉強をしているとき、保護者の方に褒めてもらいたい一心で頑張っていることが少なくありません。中学校に入ってからの生活はまだまだお子さんには想像しづらいものです。だからこそ、目の前にいるお父さま、お母さまの顔色をうかがいながら、自分は頑張れているかな、喜んでもらえているかな、という気持ちを持ちながら受験勉強に向かうのです。

ですから、直前期のこの時期、お子さんのそんな保護者の方への思いを受け止めてあげて、「頑張っている姿を見て嬉しかったよ」と伝えてあげてください。頑張っている姿を見てくれていたんだ、と思った瞬間、お子さんは報われた気持ちになり、前向きに受験会場に向かうことができるでしょう。

最後の日にやるなら計算と漢字、暗記ものを

受験直前日にも、ペースを崩さないために何かしらの受験勉強はしたほうがいいでしょう。ただし、ここで注意したいのが、「難しすぎる問題には手を付けない」ということです。

第一志望校の偏差値が高いと、どうしても最後の最後まで難問にチャレンジさせたいと思う気持ちはよく分かります。しかし、それではキリがありません。1問に時間をかけることにもなってしまうので、新しい問題を次々にやらせるのは今の時期ベストではありません。

この時期に時間をかけるなら、苦手なタイプの計算問題・一行問題、間違えやすい漢字やことばの知識を整理し、確認することをまずは優先してください。これらはすべての問題の土台になるものであり、できる・できないで結局のところ大きな点差がついてしまう、簡単なように見えて非常に重要な受験勉強です。

簡単だから・・・と見下げるのではなく、これが完璧にできれば当日実力が発揮できる、お守りのような存在だとして、1問ずつていねいに解いていきましょう。その際は、疲れさせないように30分または50分程度、集中力が持つ時間を決めて、その時間までに終わらせる量を1セットにするのが良いでしょう。30分、50分というのは入試の制限時間でもあるので、意識するにはちょうどいいです。

そして、1セット終わったらすぐもう1セット、ではなく、必ず10分から20分程度休憩を入れるようにしましょう。計算や一行問題、漢字の問題とはいっても脳を使いますから、つかれるものです。入試本番での休憩の取り方の練習にもなるので、1セット+休憩、を繰り返すように意識してください。

また、社会、理科の暗記ものについても直前期に確認しておきたいところです.すでに完璧になっているところをくりかえす必要はありません。漢字指定の問題で間違えたものや、模試で何回も間違えてしまったものをピックアップし、それに特化して確認しましょう。

この時期、一から覚えなさいというのは焦りも生みますしあまりいいことはありません。ですから、これまで何度もぶつかってきた問題を最後にもう一度確認するという感覚で、あくまで調整という気持ちで問題に取り組むと良いでしょう。リラックスするために、1問1答のクイズ形式で親子で一緒に確認するのもおすすめです。そして、できたら思い切り褒めてあげてください。

社会は日本地図や世界地図を見て、主要な都市や国などを確認する時間をとると良いでしょう。最近の社会の問題では、地図が非常に多用されます。地図が頭に入っていないと解けない問題も多いので、最後にもう一度見直しておくことをおすすめします。これまで自分でつくった白地図なども見直して、最後のまとめをしておきましょう。

理科は、計算問題も少しやっておくと良いでしょう。水溶液と電気、力学のところの基本問題を解き、解法の基礎を確認する程度で十分です。ここでも正答率の低いような難問に手を出すのはかえってよくありません。あくまでも「どんな問題を解くときにも必要な基礎知識」を確認するのが直前期の勉強の目的なので、そこから外れて難問をガンガンやらせるのは逆効果です。

問題を解いたら、点数を気にするのではなく、どちらかというと「ここが確認できた」という、基礎知識を一緒に確認すると良いでしょう。お子さんに口に出して説明してもらうようにすると、本当に理解できているかどうかがよく分かります。

当日の準備は万全に

受験勉強に関しては、人事尽くして天命を待つ、そんな時期ですが、入試当日の準備は手を抜かずにしっかりやっておきましょう。勉強面というよりも、試験会場までの生き方の確認、持ち物の確認、そして前日の食事と当日朝の食事などです。

入試当日はどのような天気になるかわかりません。今年は比較的雪などにはならずに晴天が続きそうですが、実は筆者は中学受験当日、大雪に見舞われたことがあります。前日のうちから天気予報に気を配り、起きる時間を調整できるようにしておきましょう。交通機関の乱れがあるかもしれませんが、車で行くと渋滞に巻き込まれかねないので、これはおすすめできません。公共交通機関を使って受験会場まで行ってください。

持ち物と服装についても改めてチェックしておきましょう。面接の有り無しにもよりますが、入試当日の服装は、基本的に普段着で構いません。着やすいものを選びましょう。そして、試験会場がどこになるかによって温度が変わるので、着脱しやすいよう、1枚羽織るものを用意した方が良いでしょう。また、ヒートテックの短パンなど、お腹を冷やさないようにすることも大切です。

持ち物については、受験票と筆記用具があれば最低なんとかなります。受験票はお子さんと入れてある場所を確認し、念のためコピーを取って保護者の方も持っておくようにしてください。筆記用具については、第一志望校だから、と新品を用意するのはかえって逆効果です。使い慣れた鉛筆、シャープペンシル、消しゴムで十分です。学校によっては定規を禁止しているところや、コンパスを持ってくるよう指示がある場合もあるので、そうした学校ごとの指示は細かくチェックして、守るようにしましょう。

アクシデントがあるとお子さんは動揺してしまい、当日実力を発揮できないこともあります。そうならないように、どの学校はどれを持っていけばよい、ということは保護者の方も把握しておくようにしておきましょう。

食事面ですが、前日の夜は「勝つ」にかけて「とんかつ」を食べるというジンクスは昔からありますが、揚げ物は胃が持たれるので緊張している入試前日にはあまりおすすめではありません。お子さんの好物で消化のよさそうなものを用意してあげてください。模試のときなどにかならず「これを入れて!」という大好物があるでしょうから、そうしたものを用意するのも良いですね。

当日の朝は、体が温まって消化の良いものを食べましょう。入試の時間中にお腹が減ってしまうということは、よほどのことがない限りありません、緊張しているからです。そのときにボリュームのありすぎるものを食べてしまうとかえってトイレに行きたくなるので避けたほうが良いでしょう。おすすめはお雑煮です。お持ちなので腹持ちも良く、温まるので入試当日の朝食にはぴったりです。

午前に入試を受けて午後にも入試を受ける、というスケジュールの日もあるかもしれません。その場合は、さっと食べられるようにおにぎりなどを用意しておきましょう。レストランに入って食事をするのは現在のところは避けたほうが良いでしょう。時間が読めませんし、新型コロナウィルスの心配もありますので、なるべく避けて、家から用意していったものを食べる方が安心です。

結果が出るまでの時間はリラックスして

男女御三家は当日は入試の結果が出ませんが、多くの学校はその日の夕方にはインターネットで発表をおこないますよね。受験してきてすぐに結果が分かるので、ドキドキしてリラックスできないかもしれません。

ですが、ここでやってはいけないNG行動は、お子さんに「入試どうだった?」「どの問題が解けたの?」「難問解けなかったの?」といった、終わった入試についていろいろと聞くことです。

てごたえは、お子さんが一番わかっています。できなかったなーと思っているところを保護者の方に追及されると困惑してしまうでしょう。ですから、終わった入試のことは話題にしないように保護者の方も気をつけてください。どうしても結果が気になるところですが、入試のあとのお子さんは非常にデリケートです。顔に出していなくても不安でいっぱいなので、マイナスな声かけは避けるようにしてください。

御三家など、ホームページで合格発表をしなかったり、1日、2日発表まで間が空く場合は、その間にほかの中学校を受けに行くことになりますよね。その場合に、受験した学校の入試のことを聞きすぎると、次の入試に集中できません。ですから、次の入試はたとえ第一志望でなくても集中して受験できるように、お子さんの心をリラックスさせてあげてください。

「力を出し切れたみたいだね、よかったね」と一言かけて、あとは結果を親子で待ちましょう。保護者の方がそわそわしているとお子さんも落ち着きません。そうすると、併願校の合否結果にも悪影響が出てしまう可能性が高いので、そこは気をつけてください。あくまで終わった入試は終わった、次の入試に向けて頑張ろう、と話題を変えてあげて、励ましてくださいね。

保護者の方のメンタルケアも大切

保護者の方も、この3年間、お子さんの成績に一喜一憂し、志望校選びに頭を悩ませ、また私立に進学させるための費用についても計算し、とサポートに時間をかけて大変だったと思います。お子さんひとりですべてできるわけではない中学受験という受験の特徴だからこそ、そうした保護者の方の頑張りがものを言う訳なので、勉強をがんばっているお子さんのためにできることはすべてやりたい、と思ってここまでやってこられたことでしょう。

その気持ちは、お子さんに届いています。いくら受験勉強中に言い争いをしたとしても、本気で勉強しているの?と思ったことがあったとしても、お子さんは保護者の方が本気で自分のことを考え、支えてくれているということに気づいています。だからこそ、その感謝の気持ちをさりげなくくみ取って、保護者の方からも「信じてるよ、頑張ろうね」と言い続けてきましたよね。

直前期のいまだからこそ、準備するべきことはすべてやってきたと言えるでしょう。ですから、少し肩の力を抜いて、保護者の方がリラックスして、お子さんに笑顔を見せてあげてください。寒いですから、お風呂に少しの時間でもいいのでゆっくり使ったり、アロマでリラックスしたり、ほんのちょっとしたことでいいんです。自分に優しくして挙げる時間を持ってください。明日になればまた怒涛の受験日程が待っています。だからこそ、そのスタートのために、乗り切るためにも保護者の方がリラックスして結果も含めてドーンと受け止めることがとても大切になるのです。

保護者の方が不安な顔をしていると、お子さんも不安になります。ふとしたときにお子さんが保護者の方の顔を見上げている光景をこれまで何度も見てきました。親子で頑張ってきた受験だからこそ、最後まで笑顔で走り切りたいですよね。

まとめ

中学受験は、親の受験とよく言われます。小学生が受験生であるからこそ、できないことがたくさんですから、保護者の方のサポートなしには進めることができません。

ですが、親の受験でありながら、やはり中学受験は親子二人三脚の受験です。勉強は受験生本人と塾、それ以外の体調サポートやテキスト整理、スケジューリングといったことは保護者の方が役割分担をして、お互いにコミュニケーションを取ってきたからこそここまでやってこられたわけですよね。

その姿はお互いの目に焼き付いているはずです。また、中学受験はそれで終わりではありません。その後の中学・高校生活、そして大学受験、社会人へと、お子さんの可能性は無限大です。その第一段階、スタートラインとしてわが子に最良の環境を与えてあげたいからこそおこなうのが中学受験ですよね。

置かれた環境で頑張るのはお子さん自身ですから、ある意味すべておぜん立てしてあげられるのは中学受験が最後かもしれません。あとは、社会人としての保護者の姿を見せ、しっかりコミュニケーションを対等に取り、お子さんの成長を見守っていく、それが保護者の役割です。

中学受験は、お子さんの幸せのためにするものです。そのために保護者の皆さんも頑張ってこられたはずです。結果が出るのはこれからですが、親子で喜びをかみしめることができるよう、最後まで人事を尽くして天命を待ちましょう。頑張りは必ず形となります。中学受験生活を通してさまざまな学びもあったはずです。それらをかみしめながら次のステップに行くために、今は頑張ってきてください。

ガンバレ、受験生!

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、一橋セイシン会にて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。