現役塾講師が解説!『古文解釈はじめの一歩』の特徴と使い方について

こんな人におすすめ

古文の成績が上がらない原因が、基本的な文法を覚え切れていないからという人は多いはず。

しかし、覚えているつもりなのになかなか成績・得点に結びつかない場合もあるでしょう。

そういった場合は、問題を解く際にどのようにその知識を使えば良いのか分かっていない…という場合も。

そのような人におすすめなのが、今回ご紹介する『古文解釈はじめの一歩 文法から解釈へ』です。

基本スペック

  • ジャンル]古文読解技術本
  • 難易度]易しめ:一通り文法の学習が終わっている人向け
  • 到達レベル]古典文法を理解し、その知識を古文の解釈に活かせる
  • 勉強期間]1週間程度(その後も分からなくなった時に見返すことを前提に)
  • 使用目的]文法問題以外の設問にも対応できるようにするため
  • 勉強目標]初見の文章でも解釈できるようになる
  • 対象者]古文の成績をあげたい人全般

古文の学習において、当然文法を覚えることは必要なことです。

しかし、ただ丸覚えしただけでは、文法問題は解けても読解問題には対応することができません。

また、学校でやった問題は解けても初見の問題は解けない、ということにもなりかねません。

高校1、2年生でも定期試験で読解問題が出るようになった人は一度この参考書に取り組んでみると良いでしょう。

もちろん、高校3年生で大学受験を見据えている人でも、成績が上がらない場合は解釈の仕方から見直してみることは有効です。

使い方

  1. 前半の基礎篇部分を通読し、古典文法の確認をする
  2. 文法の理解が甘かった部分については、教科書などで再確認する
  3. 解釈篇の例題と解説を繰り返し読む
  4. 基礎篇部分で確認した重要文法を使いながら意識的に解釈する(問題集や過去問など)
  5. 古文の成績が上がらなくなってきたら再度はじめから読み直す

大まかに理解をしたら、文法を解釈に活かすことを意識しながら問題集や過去問を解きましょう。問題集は普段使っているもので良いでしょう。

分からなくなったら読み直す形で使うと良いと思います。

この書籍は小手先のテクニックが身につくものではないので、腰を据えて解き方を論理的なものに変えていく、という意識を持たなくては成績伸長には結びつきません。

感覚で解かずに論理的に解く力を身につけるのは大変なことですが、一度身につけば古文が得意科目になるはずです。

おすすめ参考書

『古文解釈の方法』

古文が好きな人、日本文学科に行きたい人はより高度な内容まで包括されている同シリーズの発展本もおすすめです。

また、難関大学志望者で受験校の古文の問題が高度な人は、2次試験の正答率を高めるために取り組んでも良いでしょう。

あくまでも本質理解を促す書籍ですので、成績に結びつくには時間がかかることでしょう。

とはいえ感覚とテクニックで解ける問題には限界があるので、難関大志望者が古文を得点源にするには必要な作業だと思います。

次回は、『Key&Point古文単語330』の教材紹介を行います!

それでは今回はこの辺りで〜

おすすめ記事

参考

中学受験生のお母さん向け無料メールマガジン

    本サイトの監修者である、開成番長こと繁田和貴が執筆する無料メルマガは、その内容の濃さから6000人以上の読者に愛読されています!

    登録も解除も簡単にできますので、まずはお気軽にご登録ください。

                                

「開成番長・繁田の両親が語る繁田の中学受験PDF」プレゼント!

無料メルマガ登録

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

1995年生まれ。東京都出身。

中高一貫の女子校出身で、高校時代は部活動で部長を務める他、学外で学生団体を立ち上げるなど活動。活動歴を活かせるかもしれないと、高校2年生からAO入試を視野に入れる。同時に、一般入試では早稲田大学を目指して勉学に励む。受験期の国語の偏差値は70以上で、センター模試では現代文・古文は常に満点。AO入試で慶應義塾大学総合政策学部に入学後は、研究会活動のほか、大学受験予備校や書店でのアルバイトに励む。専門分野はジェンダー学、倫理学(主にケアの倫理)、労働法。大学卒業後はコンサルティングファームなどを経て独立し、現在は予備校講師やライター、個人コンサルタントとして活動中。書店と映画館と美術館と歌舞伎座をこよなく愛し、芸術文化全般に関心を持っている。