【完全保存版】小論文を書く上での重要ポイント[なぜ小論文が書けないのか?]

この記事では、前回に引き続いて「小論文を書く上での重要ポイント」について解説していきます。(前回の記事がまだの方はこちらから)

小論文は読む力と書く力の双方が求められる科目です。

課題文があるものの場合、課題文を理解しなければ何を書けば良いのかも分からなくなってしまいます。

なぜ小論文が書けないのか

小論文が書けない場合、いくつかの理由が考えられます。

  1. 読むのが遅い
  2. 課題文に何が書いてあるのかが分からない
  3. 知識が少なくて具体例などが思いつかない
  4. 語彙力がない
  5. どのように論理を展開すれば良いのか分からない

などいろいろ考えられますが、①や⑤のように慣れが改善に繋がることや、③や④の勉強すれば確実に楽になる物に比べ、②の読解力の問題は深刻です。

この状態の人は、現代文の成績も停滞している可能性が高く、根本的に読解力を上げなければ受験の際に困ることになります。

求められる読解力とは

基本的には、共通テスト現代文の評論文問題(漢字除く)が常に8割以上正解できるレベルの読解力があれば大抵の課題文を読み解くことができるはずです。

また、AO入試でしか小論文が出ない大学については、その大学学部の一般入試の現代文の課題文と同じくらいのレベルのものが、小論文でも出るという想定でいれば良いと思います。

つまりは、小論文が必要な大学の現代文で合格点を取れるくらいの読解力が必要ということです。

読解力の有無は点数だけでは分からない

一般入試の現代文問題では点が取れるのに、小論文となると何を書けば良いか分からない…という人もいるかもしれません。

残念ながら、現代文を解いて点が取れるというだけでは、読解力があるとはいえません。中には現代文を感覚で解いて正解してしまう人もいるからです。

現代文の点数がなかなか安定しない人はこのような解き方をしている可能性が高いので気を付けましょう。

文章を読解するということは、一文一文をきちんと読み込み、それらの文章の繋がりを把握して内容を理解するということです。

現代文であれば、傍線部が含まれる一文全体を読み、その文章が含まれる段落を読み、そしてその段落が全体の文章の中でどのような役割を担う部分なのかを理解するということになります。

そのような意識を持たずになんとなくの感覚で読んでいたとしたら、小論文のような理解度が問われる問題に直面した際に戸惑うのも当然です。

読解力向上のための問題の解き方

読解力をつける練習に最適なのは、選択肢問題の解き方を変えることです。

この際に解くのは、正式な回答が出題側から発表されている、共通テストなどの問題が良いでしょう。(赤本は答えが間違っている場合もあるので、使用の際には注意が必要です。)

問題を解く際には、選択肢を見ずに設問だけを見て、記述式問題のように自分で答えを書きます。そして、その答えが正解の選択肢と合っているかを確認します。

きちんと文章を理解できていなければ正しい答えを書くのは難しいはずです。

また、普段から「なぜその答えを選んだのか?」と問われた時に明確に説明できるように考えられているかを確認するようにしましょう。

現代文は言葉を論理的に分析して答えを導き出す科目です。なんとなくで解かないようにすることで、現代文はもちろん小論文の成績伸長にも繋がるでしょう。

まとめ

読解力は一日二日で身につくものではありません。小論文しか受験で使わない人も、現代文の勉強にはきちんと取り組むようにしましょう。

また、現代文は論理的に解くべき科目であることを常に意識しておくことが必要です。

続きはこちらから。

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ABOUTこの記事をかいた人

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1995年生まれ。東京都出身。

中高一貫の女子校出身で、高校時代は部活動で部長を務める他、学外で学生団体を立ち上げるなど活動。活動歴を活かせるかもしれないと、高校2年生からAO入試を視野に入れる。同時に、一般入試では早稲田大学を目指して勉学に励む。受験期の国語の偏差値は70以上で、センター模試では現代文・古文は常に満点。AO入試で慶應義塾大学総合政策学部に入学後は、研究会活動のほか、大学受験予備校や書店でのアルバイトに励む。専門分野はジェンダー学、倫理学(主にケアの倫理)、労働法。大学卒業後はコンサルティングファームなどを経て独立し、現在は予備校講師やライター、個人コンサルタントとして活動中。書店と映画館と美術館と歌舞伎座をこよなく愛し、芸術文化全般に関心を持っている。