こんにちは!わいあーるです。
前編に続いて今回も過去問のやり方について書いていきます。
前編では過去問をやるタイミングについて書きましたが、後編では「実際に過去問をどんな感じでやったらいいのか?」について書いていきます。
過去問の使い方
実を言ってしまうと、過去問のやり方は、めちゃくちゃざっくり言えばみなさんがいつもやっている問題演習とかとほぼ同じです。
すなわち「時間を決めて問題を解いて、答え合わせをして復習する」というもの。
ですが、特に過去問を解くときに大事なことがあって、それは「本番のときとできるだけ近い環境にすること」です。
例えば、問題を解く時間を本番とピッタリ同じにしてみたり、問題冊子や解答用紙の形式も本番に寄せてみたり、などです。
過去問演習には、志望大学の問題形式に慣れるという意味があるのはもちろんですが、本番を想定してその問題を解くとより効果が高まる気がしませんか?
これは一回経験しないとわからないのでなんとも言えませんが、試験場には独特の雰囲気があります。メンタルが強くない人はその雰囲気にやられて普段の実力が上手く発揮できない状態に陥る人もいるかもしれません(僕の周りにそういう人はたしかにいました)。
本番さながらのやり方で過去問演習のときからやっておけば、他の人より慣れた状態で試験を受けることができますし、なにより「自分は周りとちがって先に自分でこの雰囲気に慣れといたんだ」という(謎の)自信が表れます。
この自信のほうが実は大事だったりします。そっくりそのままの解答用紙をダウンロードして使うとか、問題の載せ方を冊子型にしてみるとか、色々な工夫ができます。
大学受験をしたことがない現役生はさっぱりなんのことを言っているかわからないと思いますが、本番のあの特有の張り詰まった感じを想像しながら問題演習に取り組んでください。
以下、科目ごとになにか特別な手段があれば追記します。
国語・数学・理科
問題を解いて答え合わせをし、解説を読んで復習するという流れは同じですし、復習も模試のときと同じやり方でいいと思いますが、1つ問題点があります。
それは「記述式の答え合わせってどうすればいいの?」ということです。
選択肢の問題なら答えが決まっているから簡単に採点できますが、記述式は模範解答とちょっとちがうけど正解っぽい答えを書いて、これ内容的にはほぼ同じだけどいいの?という疑問に駆られることがあるでしょう。
割り切ってその辺をあいまいに採点してもいいですが、客観的に採点をしてくれる他者がいれば楽で正確性も上がるし、なんなら添削までしてくれれば最高です。
僕は「臨海セミナー」という塾の添削システムを使っていましたが、塾や予備校などに行かないとなかなかそういう制度を利用するのは難しいですし、むしろ通っていても添削までしてくれるところは多くないです。
そこで僕がオススメしたいのが「志望校が同じ場所の友達に添削を頼む」という方法です。
同じ場所を志すものならその過去問を解いたことがあるからすぐに内容を思い出せて採点できるでしょうし、添削までさせれば自分の答案が客観的に講評されるだけでなく、添削した本人の実力向上にも繋がります。
なにがどう間違っているのか、他にもいい解法・書き方はないかを判断するにはある程度の学力を必要としますし、もしかしたら自分の解法や書き方が相手のものより優れていて、自分のものが勝手に相手の参考になる可能性もあってWin-Winの関係になると思います。
自分の書いた答えって意外と独りよがりになっていて、知らずに試験でそれを書いたら点数が入ってこなかったということはよくある話なので、他人に客観視してもらうのは非常に有効です。
英語
特に2次試験にリスニングがある大学を受ける人に向けての文章です。他のやり方などは①と同じだと思ってもらっていいです。
リスニングがある大学は、英語の試験の中で(筆記と同じ試験時間で)リスニングを行うことが多く、それも試験の始まりでも終わりでもない中途半端な時間に急にリスニングをぶち込んでくる大学がしばしば見受けられます。
例えば東大では、120分の試験の中で、試験開始45分後にリスニングの問題が始まり、そこから30分も音声が流れ続け、それが終わって残り45分、筆記試験を続けるというヘンテコなタイミングでリスニングをさせられます。
したがって英語については独特の対策を行う必要があることが多く、僕も多くの質問を受けます。これもできれば試験に合わせて自分で機器をいじるなどしてリスニングをやってほしいです。
特に英語は数学並みに時間配分が大事になってきますから、過去問演習の段階でリスニングのタイミングにも慣れておきたいです(いつリスニングが始まるかわからないというヤバい大学については知りません)。
もう1つ多く質問を受けるのが「だいたいリスニング用の問題集は一回分しか音声が流れないけど、ウチの大学は問題の音声が2回繰り返されるんだよね。どうすればいいの?」というもの。
これは僕も受験生時代に悩んでいたのですが、仕方なくスマホをいじって手動で2回目の繰り返しを流していました。
しかも東大は、1回目の放送と2回目の放送の間に30秒の空白が、2回目の放送と次の問題の放送の間に1分の空白があって、そこまで再現すると精神が崩壊しそうだったので、その空白はテキトーに取って演習していました。
ある程度の妥協は大切だということです(しかし東大英語は時間がシビアでその30秒の空白でさえ惜しいから本当はピッタリ時間を取りたい)。
最後に
以上になります。過去問演習の中でいちばんのネックは添削だと思います。
それを工夫してしまえば多くの問題は解決しますが、他にも考えなければならないことが多いと思うので、そのときはお近くの大学生・チューターや講師などのところに質問を寄せてください。
では今回はこのへんで!!!
おすすめ記事
- 真面目なものからネタ系まで!東大生が入試のときにやっていたルーティンとは?
- 不安や追い込みでメンタル崩壊!?東大生がオススメする直前期の上手な過ごし方
- 受験勉強の前に知っておいたほうがいい事実(現役生・浪人生・保護者に向けて)
参考
駿台予備学校お茶の水3号館東大理系演習コースでの1年の浪人生活を経て、2019年に東京大学理科一類に入学。浪人中に書いていたAmebaブログ「東大理1を目指す浪人生の物語」は、その悲喜こもごもの浪人生活を絶妙な筆致でつづることにより、東大受験生ブログランキングで半年以上に渡って1位を獲得するのみならず、Amebaブログの高校生・浪人生ジャンルでも長きに渡って頂点に立ち続けた。地方の非進学校出身で、都心の名だたる有名校との格差を感じながらも工夫をして成績を伸ばした姿が共感を生み、いまも受験を控える高校生・浪人生から支持を得ている。東大進学後も「とある東大生の脳内をのぞく」と銘打ったブログを開設し、Twitterで受験生の質問に親身に答え続けるなど、精力的に活動している。