英文法を基本から!英語の文に存在する「語順ルール」を理解しよう!

英語の文には語順のルールがあるのをご存知ですか?英語学習の上で、この語順をきっちり理解することはとても重要になります。

日本語の文の場合は、比較的語順は自由です。例えば「彼女はプレゼントを買ったんだ、弟にね」と言うこともできますし、「弟にプレゼントを買ったんだよ、彼女は」と言うこともできます。

しかし英語の文では、〈主語+動詞+その他の要素〉という語順のルールが決まっています。

今回は、その語順のルールに気をつけながら、①平叙文②疑問文③命令文④感嘆文の4種類を見ていきましょう。

平叙文

平叙文は単に情報を伝える時の文で、命令や疑問をする時には使いません。早速例文を見てみましょう。

  • a) She is a high school student. (彼女は高校生です)
  • (b) She is not a college student. (彼女は大学生ではありません)

上記の(a)を見てわかるように、〈主語(She)+動詞(is)+その他の要素(a high school student)〉という語順のルールに則っていますね。これが平叙文の肯定文です。ちなみに今回使われている「is」は「be動詞」と呼ばれます。

「am」「are」「is」などの 「be動詞」のあとに「not」を付け加えると、今度は平叙文の否定文になります。その例が(b)の文章です。〈主語(She)+動詞(is)+not+その他の要素(a college student)〉という語順になっていますね。

では、be動詞以外の動詞の時はどうなるのでしょうか?

  • (c) We go to school.(私たちは学校へ行く)
  • (d) We do not go to school.(私たちは学校へ行かない)

まず上記の(c)は平叙文の肯定文です。ここでも〈主語(We)+動詞(go)+その他の要素(to school)〉という語順のルールになっています。

では否定文になるとどうなるか。be動詞以外の動詞は、〈do / does / did not +動詞の原型〉というルールがあります。

なので(d)の例文では、〈主語(We)+do not+ 動詞の原型(go)+その他の要素(a college student)〉という形になっています。

ちなみに助動詞(can, will shouldなど)を含む場合は、〈助動詞+not〉という語順になります。

疑問文

疑問文を見ていきましょう。疑問文には2つ種類があります。

Yes/No疑問

1つ目はYes/No疑問です。これは答えがYes(はい)もしくはNo(いいえ)で答えられる疑問文です。例文を見てみましょう。

  • (e)Are you a teacher? – Yes, I am. (あなたは先生ですか?―はい、そうです)

まず(e)の例文では、be動詞が先頭にきています。平叙文では〈主語+be動詞〉という順番でしたが、疑問ではこれが逆になり、〈be動詞+主語〉という順番になります。答える時は、YesかNoのあとに〈主語+be動詞〉を続けます。

  • (f)Do you like apples? – Yes, I do. (りんごが好きですか?―はい、好きです)

次にこちらの例文では、be動詞以外の動詞を含んでいるので、語順は〈Do/ Does / Did +主語+動詞の原形〉になります。答える時は、YesかNoのあとに〈主語+do / does/ did〉を続けます。

  • (g)Can you play the guitar? – Yes, I can. (ギターを弾けますか?―はい、弾けます)

最後に助動詞を使った例文です。これも先頭に助動詞を持ってくるのがルールで、〈助動詞+主語+動詞の原形〉という語順になります。答える時は、YesかNoのあとに〈主語+助動詞〉を続けます。

疑問詞を使った疑問文

疑問文のもう1つの種類は、疑問詞を使った疑問文です。

疑問詞には「what(なに)」「who(だれ)」「when(いつ)」「where(どこ)」「why(なぜ)」「how(どのように)」があり、具体的な情報を求める時に用いる表現です。

  • (h)What do you eat in the morning?(朝になにを食べますか?)
  • (i) When will she come home?(彼女はいつ帰ってくるの?)

上の2文で、赤字になっている部分が疑問詞です。その疑問詞のあとには、〈be動詞 / do / does / did / 助動詞〉が続きます。なので、(h)の文では〈疑問詞(what)+ do +主語(you)〉という語順になっています。

一方で、疑問詞が主語になる場合は、〈疑問詞+動詞〉という語順になります。

  • (j)Who painted this picture? (だれがこの絵を描いたの?)

上の例文では、赤字になっているwhoという疑問詞が主語の役割を担っています。疑問詞を使った疑問文には、Yes / Noで答えることはできません。具体的な答えを提示するか、「I do not know. (わからない)」と答えます。

選択疑問文

もう1つ、疑問文の応用として選択疑問文というものがあります。

「Aですか、それともBですか」と、相手に複数の選択肢の中から選んでもらう時に使います。

  • (k)Did you come here by bicycle or train? (ここまで自転車で来ましたか、それとも電車で来ましたか?)

上の例文では、自転車か電車かという2つの選択肢を聞いています。この時に用いるのは赤字の部分の「or」です。「A or B」で、「Aですか、それともBですか」という意味になります。

命令文

次は命令文についてです。「気をつけて!」「心配しないで!」「静かにしなさい!」など相手に何か行動を要求する時に使います。

必ず、動詞の原形を先頭で使うことがルールで、主語を先頭に持ってくることはありません。

  • (l)Be careful! (気をつけて!)
  • (m)Open the window!(窓を開けて!)

上記の例文の赤字の部分を見てわかるように、先頭に動詞の原形がきています。

「〜するな」という禁止の意味にしたいときは、先頭に「Do not」をもってきます。

  • (n)Do not worry!(心配しないで!)

上記を見て分かるように、〈Do not +動詞の原形(worry)〉という語順がルールです。

感嘆文

最後に感嘆文についてです。なにかに感動したり、強い印象を受けたりしたときに使う表現です。

感嘆文では主に「What」「How」を文頭に用いて、文末には感嘆符(!)をつけます。

  • (o)How kind he is!(彼はなんて優しいのでしょう!)

形容詞の意味を強調したいときは「how」を用いて、〈How+形容詞+主語+動詞〉という語順にします。上記の例文をこのルールに当てはめると、〈How+形容詞(kind)+主語(he)+動詞(is)〉となっていますね。

もし形容詞ではなくて、副詞の意味を強調したいときは〈How+副詞+主語+動詞〉という語順になります。

  • (p)What a beautiful picture this is!(これはなんて美しい写真だろう!)

こちらの例文では「美しい写真」という「形容詞+名詞」の意味を強調する文になっています。このようなときは、「what」を文頭に持ってきます。〈What (a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞〉という語順です。この場合は「美しい写真」と数えられる名詞なので、「a」を用いていますが、名詞が数えられなかったり、複数形だったりすれば、冠詞(a / an)は入れないというのが決まりです。

下記が冠詞を入れないバージョンの例です。

  • (q)What expensive clothes he has!(彼はなんて高価な服を持っているんだ!)

ここで例外を紹介します。感嘆文では〈主語+動詞〉を省略する場合もあるので注意してください。例文は以下の通りです。

  • (r)How strange!(変だなぁ!)
  • (s)What a nice day!(素敵な日だ!)

命令文にも応用編があります。まずは「please」を加えた文を見てみましょう。

  • (t)Close the door, please. (ドアを閉めてください)

上記の例文では赤字の「please」を加えることによって、やや丁寧な表現にすることができます。例文では文尾に付け加えていますが、「Please clothe the door」のように文末に「please」を持ってくることも可能です。

次に「will you?」をつけ加えて、依頼をする文を見てみましょう。

  • (u)Pass me the pencil, will you?(えんぴつをとってくれません)

赤字の「will you?」を文末につけ加えていますね。一方で「won’t you?」をつけ加えると、「ぜひ〜してもらいたい」というニュアンスになります。

最後に「let’s…」を使った文を見てみましょう。

  • (v)Let’s go to the park. (公園に行こう)

〈let’s + 動詞の原形〉で「〜しよう」という提案や勧誘を表現しています。

演習問題

coming soon…

最後に

ここまで基本的な語順のルールを説明しました。

疑問になるとbe動詞と主語の語順が逆転したり、命令文だと必ず動詞の原形が先頭にきたりと、日本語と違って、英語はきっかりと語順が決まっています。

今一度、今回紹介した4種類の文の形のルールを頭に叩き込んで、問題を解くときには語順に気を配るようにしましょう!

続きは、こちらから。

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上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。 私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。 よろしくお願いします!