【完全保存版】小論文を書く上での重要ポイント[良い文章を書く方法とは?]

小論文の重要ポイントを解説する記事も、これでパート3になりました。前の記事をまだ読んでいない方は、ぜひそちらから読んでみてください。(その1その2

小論文の学習をする際、多くの人が「文章力に自信がない」と言います。

いくら内容が素晴らしくとも、読みにくい文章を書いてしまっていればその素晴らしさは伝わりません。そのため、確かに「文章力」は重要だと言えるでしょう。

では、どのようにすれば良い文章を書けるようになるのでしょうか。

「良い文章」を書く方法

読み手の存在を意識する

何よりも大切なことは、自分の書いている小論文を読む人がいる、と意識をして書くことです。

小論文を読む人は、大抵の場合は顔も知らない人のはずです。全く自分のことを知らない人でも理解できる文章を書かなくてはいけないことを認識しましょう。

知らない人が読むのですから、その人との認識の擦り合わせは丁寧にしなくてはいけません。

自分がどのような意味でその言葉を使っているのかをきちんと定義した上で、思考のプロセスを丁寧に説明します。

常体で、短く書く

特別な指定がない限り、小論文は常体(だ・である調)で書きます。当たり前ですが文体は一貫させます。途中で敬体(です・ます調)が混ざらないように気をつけましょう。

読みにくい文章にありがちなのが、一文が非常に長いことです。一文は長くても100字以内に。60字以内にできるとより読みやすくなります。

一文が長くなると論理構成が複雑になりやすく、何を言いたい文なのかが分かりにくくなってしまいます。

文頭と文末の関係性に気をつける

文のはじまりと終わりの関係性に気をつけるだけでも、文章は格段に上手くなります。

まず気をつけなくてはいけないのが、文頭に主語がある場合です。この場合、文末まで一貫して主語が同じでなくては文として成り立ちません。

例えば、

「私は、小学校でのいじめ対策が必要だ。」

この文は「私」という主語と、末尾の「必要だ」が噛み合っていないために変な文章になってしまっています。

「私」を主語にせず「小学校でのいじめ対策」にするか、「小学校教員」「教育委員会」「文部科学省」などを書くようにしましょう。

他にも間違いがちなのが、「なぜなら」などの末尾が定型化している形の使い方です。「なぜなら」を文頭に置いた場合、文末は「〜からだ。」にしなくてはいけません。

段落ごとの役割を意識する

1000字指定の小論文であれば、4段落から5段落の構成になります。5段落と考えると1段落が200字程度なので、少なくとも3文は書きましょう。

1段落は複数の文章で構成されるので、ともすれば文章同士の繋がりが曖昧になってしまうことがあります。書き始める前に、それぞれの段落が何を言うために存在する部分なのかをきちんと決めておくことが必要です。

小論文を書く際、不必要な段落が出てきてはいけません。段落ごとの“言いたいこと”を繋げた時にその小論文の概要が分かる状態がベストです。

必ず音読する

文章力を高めるためには、自分の文章を客観視することが不可欠です。

気づかないうちに癖になってしまっている書き方や、よく使ってしまう言葉などはなかなか簡単には気づくことができません。

客観的に見るためには、自分の書いたものを声に出して読んでみると良いでしょう。

音読した時に読みにくいと思った部分は、日本語がおかしい可能性があります。一文が長すぎないか、読点の位置がおかしくないかも確認しましょう。

まとめ

文章力はすぐに身につくものではありません。

しかし、日常的に良い文章に触れ、自分で書いた文章を分析し常に改善していくことで、伝わる小論文が書けるようになるはずです。

続きはこちらから。

おすすめ記事

参考

中学受験生のお母さん向け無料メールマガジン

    本サイトの監修者である、開成番長こと繁田和貴が執筆する無料メルマガは、その内容の濃さから6000人以上の読者に愛読されています!

    登録も解除も簡単にできますので、まずはお気軽にご登録ください。

                                

「開成番長・繁田の両親が語る繁田の中学受験PDF」プレゼント!

無料メルマガ登録

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

1995年生まれ。東京都出身。

中高一貫の女子校出身で、高校時代は部活動で部長を務める他、学外で学生団体を立ち上げるなど活動。活動歴を活かせるかもしれないと、高校2年生からAO入試を視野に入れる。同時に、一般入試では早稲田大学を目指して勉学に励む。受験期の国語の偏差値は70以上で、センター模試では現代文・古文は常に満点。AO入試で慶應義塾大学総合政策学部に入学後は、研究会活動のほか、大学受験予備校や書店でのアルバイトに励む。専門分野はジェンダー学、倫理学(主にケアの倫理)、労働法。大学卒業後はコンサルティングファームなどを経て独立し、現在は予備校講師やライター、個人コンサルタントとして活動中。書店と映画館と美術館と歌舞伎座をこよなく愛し、芸術文化全般に関心を持っている。