受験生が勉強しやすい環境とは、どのような空間だと思いますか?ひとり一つの勉強部屋があり、整理整頓された机に本棚があれば勉強しやすいだろう、と考えるのが一般的だと思います。でも、リビングで勉強するほうが集中できるという人もいます。また、図書館で勉強した方が集中できるという人もいます。子どもが集中して勉強できる環境について、今回はリビングでの学習について書いていきたいと思います。
東大生は自室で勉強していない?
現役の東大生に行ったアンケートでは、自分の個室で勉強していたという人よりも、リビングを含めた他の場所で勉強していたという人が半数を占めたそうです。このことから、勉強に集中しやすい環境とは、必ずしも一人静かな、自分だけの部屋というわけではないということがわかります。高校生や大学生になれば、思春期になることもあり、自室で勉強するようになる場合も多いでしょうが、学習の習慣をつける幼児期や小学生の年頃では、リビングの方が安心して勉強に取り組むことができた、という人が多かったようです。
勉強が苦手なお子さんこそリビングで勉強を
自室で一人静かに勉強するほうが集中できるというお子さんもいますし、一概にリビングなど、家族がいる空間がいいということもできません。家族がテレビを見ていたり、兄弟がゲームをしていたり、ごはんのいい匂いがしてきたりしたら、集中できないこともあると思います。
ただ、勉強が苦手なお子さんや、宿題がなかなか進まないというお子さんは、自室にいても集中できていない可能性が高く、閉じこもって勉強しているように見えて実は全然進んでいない、という場合もあります。そうすると、わからないところはそのまま放置し、時間ばかりかけてダラダラしているということになり、そのまま学習意欲の低下につながる危険性もあります。また、親御さんとしても、お子さんがどこができていてどこができていないのか、を把握することができないと、学習計画を立てるのも難しくなってしまいます。どのような姿勢で勉強しているかすぐにわかる環境で勉強をする方が、学習する習慣をつける時期には望ましいでしょう。ただし、お子さんがすぐ「答えを教えて」というときは、ヒントを与える、あるいは見守ることに徹しましょう。すぐに聞ける環境だと認識すると、お子さんは自立して勉強する習慣をいつまでもつけることができません。
勉強する習慣ができれば、どこでも集中できるようになる
勉強に集中できるかできないかは、本人の気持ちの切り替え次第です。他人がいると集中できないのでは、肝心の入試のときのように、大勢の人がいる場所では集中できないという可能性もあります。よく、他の人の筆音や咳払いが気になって集中できなかったという受験生の話を聞きます。そういったことは、実は自分自身が集中できていればさほど気にならないレベルのものが多いのも現実です。一度気になってしまったが最後、集中力が切れてしまったのでしょう。そう考えると、生活音レベルの雑音の中でも集中できるような環境に慣れることも受験生には必要なことだと思います。
受験生が集中できる環境を作ろう
勉強に集中できる環境を作るためには、まずノートやテキストを広げるスペースが必要ですね。勉強部屋はもちろんのこと、リビングでも勉強するのなら、リビングもそういったスペースを確保できるよう、一定の場所は常に片づけておいた方がいいですね。散らかっている環境では、集中するどころか勉強もできません。受験生が集中できる環境を作るのは、親御さんにしかできないサポートです。ぜひ、参考にしてみてください。
おわりに
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一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。