こんにちは!わいあーるです。
駿台と河合塾をガチで比較するこの記事も3本目にして最終編になります。(前編・中編)
今回は、自習室やその他設備のことなど、授業には直接関係ない側面について書いていきます。
今回もまあ相変わらず分量が多いですがしっかり密度の濃い記事になっています。
この記事でも、河合塾の情報は赤で、駿台の情報は黒で書いていきます。
Contents
施設(特に自習室)
開放自習室・専用自習室
(出典: 駿台予備校【公式サイト】)
(注:以下、開放自習室、専用自習室という2つの用語が出てきます。 開放自習室とは、普段は授業で使っている空き教室を自習室として開放している部屋のことで、その予備校であれば他校舎の生徒でも使えます。 専用自習室とは、その校舎の生徒専用で使える自習室です。ちなみに僕は、平日はお茶の水で授業を受けて、休日は家の最寄りの駿台の校舎の開放自習室で勉強する、ってことをした時期があります)。
開放自習室と地下自習室(地下牢)がある。地下牢は専用自習室。開放がけっこう人気だけど、地下牢は空いてるから自習室がなくなることはない。
地下自習室は窓もなく監獄のようで、病む人が一定数いる。
えっ地下…こっわ。1時間の自習で報酬100ペラみたいな感じですかね(ざわ)。
駿台も開放自習室と専用自習室があります。専用自習室は個別ブース型(机が繋がってるけど仕切りで隔離されてる)で、窓口で学生証と利用券を引き換え、利用券に記載されているブース番号の席に座って自習します。この番号は職員がテキトーに渡すのでランダムなはずなのですが、職員と仲良くなると、この番号がいい、と言って使う人もいます。
ちなみに他校舎には、壁際の番号を指定し、さらに専用自習室を使わない友達の学生証でその隣の席も取り、隣に人が来ないようにしていた強者もいました。
お茶の水校のよくないところは、開放自習室も座席指定制であることです。普通、開放自習室は教室に行って座りたいところに座る感じなのですが、お茶の水校は開放自習室も窓口で利用券と引き換えて、指定されたところに座らなければなりません。
しかもたいてい他校舎では2つ組の席の片方に座り、その隣に荷物を置いて1人2席で使うため、かなり快適なのですが、お茶の水校は番号があるためそれができない。それと教室が狭いこともあってか、基本的にお茶の水校では専用自習室がメインです。
あと、これは駿台全校舎に言えることですが、専用自習室のブースの机に凸凹があり、下敷きがない限りまともに字が書けません。なぜこうしているのか意味不明です。
不満が上がったのか窓口もデスクマットを貸し出していますが、じゃあ最初から天板かなんかにしろよという感じ。以上のことから他校舎では基本的に開放自習室が埋まっています。
ところで地下自習室は怖いですね。入りすぎはよくないです。本当に病みそう。まあ浪人生って劣悪債務者みたいなものか。
余談ですが、お茶の水校では1,2,3,8号館の4つがあり、お茶の水校のどこかの館に所属する生徒はすべての館の専用自習室を使えます。
例えば3号館生の僕が放課後に2号館の専用自習室で勉強するなんてこともできるわけです。ですから使える席数は多いはずなのに、上記のように開放自習室がザコすぎて平日は専用自習室がよく埋まっており、いわゆる「自習室難民」が発生します。
難民は我慢して開放に行くか、近くのカフェで勉強するか、などします。他校舎では平日は困ることはないですが、休日はイベントや模試などで空き教室が少ない場合、開放自習室が埋まることもあります。またもや「難民」の出現です。「難民」は後述のフロホで勉強することもあります。
授業中の自習室の利用
授業中の自習室の利用が禁止されている。見つかるとチューターに怒られ締め出される。
驚きです。駿台ではそんなルールはなく、授業を切って自習室を使う人はいます。朝来て席を確保し、切る授業のときにすぐ自習室を使い、また戻ってきて、放課後もそのまま自習する、なんて人は多いです。
しかし夏期・冬期講習期間は混雑するため、20分以上離席していると、巡回する警備員に荷物を出されます。
休憩・自習場所
スカイラウンジ(カフェ的な雰囲気)がある。スカイラウンジでは休憩も自習もできる。
駿台にはフロンティアホール(以下フロホ)と呼ばれる、学生が休憩や自習などに使う多目的ホールがあります。そこではクラスのみんなでお昼を食べたり、勉強疲れを癒したりするのはもちろん、自習したり音読したりだってできます。
河合塾のスカイラウンジ(以下ラウンジ)も同じような役割でしょう。
フロホは勉強しない人のたまり場、一度入ると抜け出せず勉強できなくなるとよく言いますが、人次第です。
たしかに浪人中は、友達とフロホまたはラウンジでムダ話をするのが至福のひとときになります。正直言ってめちゃくちゃ楽しいです。しかし帰れる人は話を切って帰ります(だいたい「あいつスゲー」となる)。
僕もフロホで1時間以上話して飛ばすことはザラにありましたし、自習室が無理すぎてフロホで勉強することも多かった。けどこうして合格をつかみとっています。メリハリは極めて重要です。
フロホは「魔の場所」と名高いですが、悪魔も使いこなせれば味方になるわけです。
施設の綺麗さ
施設は全体的に綺麗。
駿台はピンからキリまであります。3号館は元々うす汚かったのを最近改修して、小綺麗なカラフル水族館みたいになりましたが、どうしても臭いものにフタをして消臭スプレーをかけた感が否めません。においの根本は取り除けてないわけです。
池袋、横浜、大宮も綺麗ですよね。すべて行ったことがありますが、池袋は3号館みたいな感じですが、横浜と大宮はマジで建物から改築してぜんぶキレイになっています。うらやま。
あと最近では柏が新校舎になったとか。大宮みたいな感じですね。お茶の水校は、1,2,8号館ともに普通です。
その他
フェロー・TA
各科目担当の先生(フェロー)がいて、授業後などに質問や添削などできる(20分)が、使うのがとても面倒。
駿台にはTA(Teaching Advisor)という名前です。フェローと同じ役割ですが、使い方はそんなに面倒ではありません。窓口にある予約台帳に記入して、その時間にTAルームに行くだけです。
TAの先生は曜日ごとに決まっています。授業が終了した入試直前には曜日の概念はなくなり、何日にこの人が何時から何時まで〜というノリになります。大物講師もTAに入ることがあってけっこう有用です。
僕は先生に質問しないで自分で考えようぜスタイル、そして他のところに添削もしてもらえたので、TAを使ったことは一度もありませんけど。
周囲の環境
すぐ近くに東京ドームシティという誘惑があるからお茶の水の方が静かで集中できるかも。(河合塾本郷校)
そうですね。お茶の水は基本的にオフィス、ギター屋、カレー屋、あとはコンビニとリバティタワー、博多天神と豚野郎くらいしかありません。ギター好きでもなければけっこう勉強に集中できます。
3号館から歩いて東京ドームシティの方に散歩することはたまにありますが、歩くだけで満足してすぐ帰ってきます。いいリフレッシュになります。
本当は楽しいものも、近くにあると誘惑の元になってしまうのはよく分かりますよ。「キレイなものは遠くにあるからキレイなの」と言いますしね(意味がちがう)。
紙
紙節約してるからケチ。
ワロタ。駿台では紙を死ぬほどムダに使っています。後ろの空席に置かれている余ったプリントを何度パクって計算用紙にしたことか。
それなのに職員は講師に「テキストは上手くまとめて薄くしろ」とか言っているらしいですよ。なんなんだそれは。まあ紙の節約のためとは限りませんけどね。薄くまとまっている方が美しい的なのあるじゃないですか。たしかに俺も薄い方が好き。
ちなみに専用自習室ではB5サイズの裏紙(1人5枚まで)が置いてありますが、だいたい空っぽです。
まとめ……の前に
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最後に
以上になります!前編・中編・後編合わせて1万文字近くを誇る長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
予備校で迷っている浪人生の皆様に少しでも力を貸せればと思っています。
では今回はこのへんで!
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参考
駿台予備学校お茶の水3号館東大理系演習コースでの1年の浪人生活を経て、2019年に東京大学理科一類に入学。浪人中に書いていたAmebaブログ「東大理1を目指す浪人生の物語」は、その悲喜こもごもの浪人生活を絶妙な筆致でつづることにより、東大受験生ブログランキングで半年以上に渡って1位を獲得するのみならず、Amebaブログの高校生・浪人生ジャンルでも長きに渡って頂点に立ち続けた。地方の非進学校出身で、都心の名だたる有名校との格差を感じながらも工夫をして成績を伸ばした姿が共感を生み、いまも受験を控える高校生・浪人生から支持を得ている。東大進学後も「とある東大生の脳内をのぞく」と銘打ったブログを開設し、Twitterで受験生の質問に親身に答え続けるなど、精力的に活動している。