東京大学志望の浪人生必見!駿台予備校と河合塾をガチ比較してみた[前編]

こんにちは!わいあーるです。

今回は浪人生向けの記事で、駿台と河合塾を細かめに比較してみました。

僕は駿台に行っていたので、河合塾の友達に「駿台と河合を比較する記事を書きたいんだけど河合塾のことを送ってくれないか」と言ったらかなり良い文章が来たので、それを元に比較をしていきます。

細かく書いているのでめちゃくちゃ長いですが、辞書的な感じで読んでください。

基本的に東京大学を志望している方向けです。

 

まずは漠然と

どこに住んでいらっしゃる方も、せっかく浪人をするなら(家庭の財政とも要相談ですが)上を目指しましょう。つまり、中途半端に近くの予備校に通うくらいなら、思い切って東京に出た方がいいです。僕は「駿台お茶の水校3号館東大理系演習コース」に在籍していました。

まず1つは講師の質が全然ちがう。都心の予備校には予備校の中でも一流の講師が揃い踏みです。受けてみないと分からないというのが残念なのですが、そういう一流の講師の授業って受けてみると本当に感動します。

特に僕は地方の県立高校出身の人間だったので、前期後期で何回「はーーなるほど」と授業中にボソッとつぶやいたか覚えてないくらい感動しました。駿台で言えば池袋、横浜、大宮、千葉校は見た感じいい講師もちらほら出講しているという感じになっていますが、お茶の水校はそれをすべて集めています。

2つ目に切磋琢磨する仲間のレベルです。僕が通っていた東大理系演習コースには、冗談抜きで浪人生の東大理系最上位層が集まっていて、一番上のクラスは東大実戦の平均点が250点超えとかいうアホみたいな世界です。こういう世界に身を投げ入れれば優秀な生徒に揉まれて強くなれる可能性が高いです。本当に刺激を受けます。

僕は家からお茶の水まで距離があったので、最寄りの駿台の校舎で友達を作って自習していることが多かったのですが、その校舎の英語の講師が授業中に「いいなあ田舎は気楽で」と言った、と友達が言っていたのを覚えています。まあ僕も都会に通い始めて1年のお上がりさんですが都心は競争が激しいです。

西日本から寮に入ってお茶の水校に通っていて、合格している友達も複数います。やる人はやっています。そしてそういう人は受かります。もちろんこれは河合塾だって同じです。せっかく1年の機会をいただいたのだから、ストイックに生きてみませんか。もう勝負は、どう過ごすか決めるところから始まっています。

さてここからは、河合塾の友達がくれたポイントを1つ1つ紹介しながら、その後に駿台のポイントを出して比較します。河合塾本郷校と駿台お茶の水校の比較です。他校舎の方、すみません。

コース

河合塾

  • 東大文類アドバンス
    東大形式の英語(リスニング抜き)を隔週土曜日に演習し、添削付き。短めの演習で、各設問の攻略法を詳しく学べる。秋頃の講習的なのが無料で受けられる(他のコースは金払う)。
    「文系浪人No.1」というブランド力からか、一番上のクラスは周りのレベルが高い。模試の平均点はA判ラインを超え、東大模試1桁順位が普通にいる。A判でも慢心することなく上を目指せる。
  • 東大演習プラス
    アドバンスの英語の演習が数学になった感じ。その数学の先生がじっくり基礎重視で解説してくれてかなりいい。
  • 東大文類
    普通。自学の時間を取りたい人向け。一番上のクラスは、アドバンスの一番下のクラスより講師がいい。

理系はプレミアムとかハイパーとかよく分からん!

見れば分かる通り文アドの友達から情報を集めてきました。理系はありません。なぜなら理系は駿台一択だからです。とにかく理系は駿台が無難です。しかし文系はどっちもどっちって感じです。

駿台

まず駿台の場合、コースのこととかはお茶飲みwikiが僕より詳しく説明してくれます(いきなり外部任せ)。このwikiは駿台のあんなことやこんなことが書いてあるので、判断の際にも重要になりますから、よーく読み受験が終わるまで保管した方がいいです。

駿台の場合は演習コース通常コースで分かれているので、まずはそこのどちらにするかで悩むと思います。

ハッキリ言って、得点開示の不合格A,Bでなければ通常コースにしましょう。A,Bは演習コースの方がいいとは言いません。

点数の落とし方は人それぞれあり、知識はあるのに演習不足で実力が出せなくて落ちたとか、そもそも知識がなくて落ちたとかあります。演習コースは前者の落とし方をする人のためのコースです。

しかしC以下の人が前者の落とし方をしているとはあまり思えないし、A,Bの人でも後者の落とし方をする人はいます。そこは自分の分析能力にかかっています。

クラス分け

河合塾

年2回の、サクセスクリニックというセンター形式でも東大形式でもない質が劣悪なマーク式の試験のうちの最初の1回で前期のクラスが決まる(現代文は特に劣悪)。このためにわざわざ理科基礎を春から勉強しなきゃならない。けどクラス分けにもスカラに関わるから面倒だけど重要。

クラス分けの基準は一切非公開。

前期で上のクラスだった人は2回目のサクセスクリニックをサボらない限り下のクラスに落ちることはなく、他の人も後期のクラス替えでの移動がほぼないため、上のクラスに行ってやろうという気が起きない。

駿台

駿台はプレースメントテストという国・数・英のマークテストで前期のクラス分けが決まります。基準は一切非公開ですが、点数の上から何人で切るという感じだと思います。

ちなみに駿台の場合、特に演習コースは後期のクラス分けが極めて激しいです。前期の4回の模試(ベネッセ駿台、駿台全国判定、駿台全国、駿台マーク)の総合点で後期のクラスが決まりますが、プレースメントテストがきちんと機能してないからか、めちゃくちゃクラスが変わります。

ちなみに駿台のスカラはほぼないです。お茶の水校以外ではほぼなし、お茶の水校では1位に30万、2位に15万、3位以下から何人かに5万、あとは図書カード…的な感じです。

クラス

ここからは河合塾の情報を、駿台の情報を黒にして比較していきます。

チュートリアル・HR

チュートリアルや各種イベントで得られる情報に有益なものがほとんどない。

駿台はHRという呼び名ですが、有益なときとそうでないときの差が激しいです。どうでもいいときはマジでどうでもいいし、大事なときは超大事。

駿台は週1のHRでどのクラスもやることが決まっていますので、先にHRが終わったクラスの人に何やったかきいて、出るか出ないか判断するとかもアリ。

席は自由席だが、最初の2週間以降は実質固定席になり、人間関係が広がらない。

駿台は座席指定制で毎週席替えがあり、いろんな人と友達になれます。それがメリットであるかデメリットであるかは人次第。

雰囲気

東大専門校舎だが休み時間が動物園並みにうるさく、一部にDQNみたいな見た目の人がいる。これは本郷校特有。

駿台でも休み時間はうるさいです。しかしうるさい中でも勉強している人はしています。もしかしたら嫌に思っている人もいるかもしれません(書き方から分かる通り僕は休み時間しゃべっていました)。

DQNみたいな見た目の人は駿台にもいます。日ごとに髪の色が変わっている人とかいました(どこの高校の人だかは想像に任せます)。

まとめ……の前に

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最後に

前編は以上になります。基本的にコース・クラスなど、授業が始まる前に知っておくべきことについて書きました。

次の中編では、授業について、担任・チューターについてといった、授業が始まった後に考えるべきことについてまとめてあります。ぜひご覧ください。

では今回はこのへんで!

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参考

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アバター

駿台予備学校お茶の水3号館東大理系演習コースでの1年の浪人生活を経て、2019年に東京大学理科一類に入学。浪人中に書いていたAmebaブログ「東大理1を目指す浪人生の物語」は、その悲喜こもごもの浪人生活を絶妙な筆致でつづることにより、東大受験生ブログランキングで半年以上に渡って1位を獲得するのみならず、Amebaブログの高校生・浪人生ジャンルでも長きに渡って頂点に立ち続けた。地方の非進学校出身で、都心の名だたる有名校との格差を感じながらも工夫をして成績を伸ばした姿が共感を生み、いまも受験を控える高校生・浪人生から支持を得ている。東大進学後も「とある東大生の脳内をのぞく」と銘打ったブログを開設し、Twitterで受験生の質問に親身に答え続けるなど、精力的に活動している。