中学受験・社会 江戸時代の三大改革、区別つきますか?

江戸時代には、三回の大きな改革が行われました。改革の名前は皆さん、ご存知ですよね?むずかしいのは、その区別なのです。誰が行ったかはともかく、その改革によって何が行われたのか、を区別して覚えるのが難しいのです。

入試問題でも、三大改革の名前を単純に聞くような問題は出ません。改革の中の一つについて多方面から聞く、違いを問う、そういった問題が出題されますから、どう違うのか、しっかり押さえておきたいところです。今回は、混乱しやすい江戸時代の三大改革をしっかり理解して覚えるための方法をご紹介します。後回しにすると混乱してしまうところですから、早めにチェックし、得意にしてしまいましょう!

率直に言って、全部似ています

え、同じなの?いえいえ、まったく同じではありません。ただし、三大改革に共通している点があるということです。江戸時代の三大改革は、「農業を重視して倹約を奨励し、商業は規制して浪費をおさえる」という点で共通しているのです。田沼意次の政治は商業に重きを置きましたが、わいろが横行しました。それとは逆の方向性ですね。そう、三大改革は共通している部分があるからこそ、区別しにくいのです。

因果関係を確認しよう

政策の名前や内容だけではなく、その背景を調べてみると記憶しやすくなります。

例えば、享保の改革の政策の因果関係を調べてみましょう。この改革は、5代将軍綱吉の時代が原因となった、幕府財政の悪化を正そうと実施されたものです。これが改革の主な動機です。8代将軍吉宗の実行したいくつかの政策を調べてみるとこんなことがわかります。

  1. 上米の制:財政の立て直しを目指すなら、収入を増やす方法と、支出を減らす方法を考えなければなりません。上米の制は、収入を増やすことを目指した政策です。大名に対して1万石につき100石の米を幕府に上納させ、その代わりに参勤交代の江戸滞在期間を半分にする、という政策でした。ほかに収入を増やす政策としては、新田開発も挙げられます。
  2. 倹約令:これは支出を減らす政策です。諸藩に生活の引き締めを命じ、倹約を強制しました。
  3. 公事方御定書:これを定めた背景には、8代将軍吉宗の性格が関係しています。彼は、実利、実証を重んじる人だったので、法律の整備に関心がありました。法律やルールに基づく社会を目指したかったのです(大岡裁判など、有名ですよね)。ほかにも、戦乱の世が終わって久しくなり、天下泰平になったので、そろそろ一定の裁判の基準が必要だという社会の要請や、訴訟の増加という背景もあったと考えられます。

このように、政策には制定した理由や目的があります。内容とともにその背景を理解することで、覚えやすくなりますよ。

流れをつかむ

学習漫画などで流れを理解すると、改革の背景がわかりやすくなります。

  1. 享保の改革は上述した通り、綱吉の時代からの幕府財政の悪化を正そうと実施された政策です。
  2. 寛政の改革は、田沼意次のいわゆるわいろ政治と天明の大飢饉による混乱の立て直しを、吉宗の孫である老中の松平定信が行ったものです。この改革は締め付けが非常に厳しく感じられたようで、わずか6年で終わりを告げました。
  3. 天保の改革は、天保の大飢饉とその後の混乱による幕府財政の危機的状況と、大塩平八郎の乱などによる幕藩体制の動揺などを立て直すため、老中の水野忠邦が行いました。しかし、町人や大名の反発を受け、わずか2年で終わってしまいます。

それぞれ、改革をしなければ財政が立ち行かなくなるという背景があったものの、締め付けが厳しすぎれば反発を招き、幕府そのものの求心力との関係もあり、長続きしなかったものもあったということ、どうしてそんなに締め付けたのか、なぜそれが反発を招いたのか、など知っておくと、「改革」って何のためにやるんだろう、どんな意味があるんだろう、と理解しながら覚えることができます。

江戸の三大改革だけを取り上げて覚えるのではなく、なぜその改革が必要だったのか、その前後の「流れ」を重視しましょう。成功したのか、失敗したのか、改革の後はどうなったのか調べてみると興味がわいてきますよ。

表などで自分でまとめておこう

三大改革は、それぞれ政策がたくさんありますので、それらを自分で表にまとめておくとよいでしょう。テキストや参考書に一覧表が載っていますが、それを写すのではなく、いつ(どの将軍の時代)、誰が、どんな政策を行ったのか、+その時代の特徴は、なぜそのような改革が行われたのか、について「自分のことばで」まとめておきましょう。

語呂合わせで覚える人もいます。年号など一部についてはよい方法だと思いますが、歴史は流れ、ストーリーを把握することがまず重要だということはしっかり覚えておきましょう。前後関係についても、自分で歴史の流れのイメージを持つことが理解、暗記の早道です。全体の中からひとつだけ取り出して覚えるのではなく、全体像を理解することを忘れないでください。

(画像出典:Wikipedia)

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