いくつ当てはまる?歴史が苦手な人がやりがちなダメな勉強法とオススメ勉強法3つ

社会の中でも「歴史」は特に好き嫌いが分かれるかもしれません。

歴史好きのお子さんは、年号や出来事、人名を覚えるのも苦になりませんが、苦手なお子さんはそもそも歴史そのものに関心がありません。「なんで昔のことなんか勉強しなきゃいけないの」という方もいらっしゃいます。

歴史は単なる暗記分野ではありません。時代の流れ、関係を意識しながら覚えていくと、それぞれの時代の背景や人々の暮らしなどを理解することができる大切な分野です。

よく、留学先で「あなたの国はどんな国なの?」と聞かれて答えられない日本人が多いと言われます。自分の国なのに、答えられないのは恥ずかしいと思いませんか?

今回は歴史が苦手な方に向けて、ダメな勉強法と成績を上げるために守るべきルールについてご紹介します。

ダメな勉強法3つ

歴史のダメな勉強法

まずは歴史のダメな勉強法について見ていきます。

上の画像の3つの項目で当てはまるものはありましたか?どれもやってしまいがちなことですが、何がいけないのか確認していきましょう。

単語だけ覚える

社会を勉強するときにやりがちなのが、単語だけ覚える勉強法です。もちろん、単語を知っていること自体は大切です。しかし、ただ単語を覚えただけでは点数を取ることはできません。

答え合わせをすると、ああ、この単語知ってる!というお子さんがよくいらっしゃいます。でも、「知って」はいても、その意味がわかっていないため、結局正解することができないのです。

歴史の単語を理解するには、その出来事がなぜ起こったのか、その原因を知る必要があります。ある出来事には必ず原因があります。その原因を知らずして単語だけ覚えても、すぐ忘れてしまいます。

年号だけ覚える

単語だけを覚えるのと同じで、年号だけ覚えてもすぐ忘れます。

たしかに、年号を聞く問題はよく出題されますが、重要なのは年号を覚えることではなく、歴史的な出来事がどのような順番で起こったかを理解することです。

出来事の順番を覚えるのに合わせて年号も覚えておけば、難関校でよく出題される出来事の並べ替え問題にも対処できます。

1問1答の答え合わせは〇×をつけて終わり

1問1答の問題はテストでもよく出題されますし、そのための問題集もあります。知識の確認という意味で有効に使うことができればいいですが、ありがちなのが、1問1答の問題をやったら丸つけして終わりにしてしまうことです。

もしかすると勘でたまたま正解だったのかもしれません。本当に理解し、理由まで答えられるようになっていなければ、いくら1問1答で知識を詰め込んでも詰め込む先から忘れていきます。

さらに、間違えた問題にバツをつけて赤で答えを書いて終わらせるのは何の知識の蓄積にもならず、単語を暗記するのと同じです。なぜその答えが間違いなのか、理由とともに理解して初めて「覚えた」と言えるのです。

以前、サピックス大規模校で常にα1クラスをキープし、御三家合格は確実といわれていたお子さんがいました。暗記力は確かに非常に高度なものを持っていました。しかし、1問1答で満足していて、「その用語の意味を教えて」というと答えられませんでした。理由や原因と一緒にしっかり理解ができておらず、ただ自分の中に蓄積している単語を吐き出しているだけだったのです。

御三家のような難関校は、単なる1問1答のような単純な問題は出しません。「なぜそうなったのか」まで説明させるような問題を作り、本当に理解できているか試す「意地悪な」問題を出題します。それに対処するためには、1問1答の〇×で満足していてはダメなのです。

オススメの勉強法3つ

歴史のオススメ勉強法三つ

ダメな勉強法について確認したので、続いてはオススメの勉強法をご紹介します。

「もうやってるよ!」という方も「全然やってなかった・・・」という方もいると思いますが、1つずつ一緒に見ていきましょう。

1問1答問題は文を覚える

ダメな勉強法でも触れましたが、1問1答は単に答えを覚えて満足してはいけません。

たとえば、「1603年に徳川幕府を開いたのは誰?」という質問に対して「徳川家康」という答えだけを覚えるのではなく、「1603年」「徳川幕府」まで一緒に覚えていなければ、いつ、だれが、何をしたのかという歴史の流れを理解することはできません。でも、ここでセットで覚えておけば、この1問で重要な3つの単語を覚えられますよね。

正解することや丸つけをすることばかりに注意を向けるのではなく、1問1答の問題の場合は、その「文」も覚えるようにしましょう。

時代の「流れ」で歴史をとらえる

歴史の勉強ではまず、その時代がどのような時代であったのかを理解することが重要です。時代の流れを理解することにより、なぜこのような事件が起こったのか、その背景まで理解することができるのです。

ただ単語を覚えるのではなく、参考書やテキストを音読するなどして、その時代そのものを理解するようにしてみましょう。

歴史漫画もポイントを押さえているので、いきなり教科書や参考書だと難しいという人はぜひ活用してみてください。

単元ごとにまとめて覚える

歴史の場合、○○時代単体で出題される方が珍しいです。時代と時代の間、政治史、文化史、宗教史など時代ごとではなく、単元ごとに知識を整理し、理解して覚える必要があります。

もちろん、各時代に何があったのか、だれが登場するのか、という知識は必要です。ですが、単純に覚えるのではなく、政治なら政治、文化なら文化の流れごとに覚えていくと、どのように発展してきたのかが分かり、理解も深まります。

まとめ……の前に

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最後に

歴史の勉強は、まず興味を持つことから始めましょう。どんな些細なことでもいいのです。ある人物、ある出来事、それらをただ覚えるだけでは興味はなかなかわかないでしょう。

なぜこんな出来事が起こったのだろう?」と興味を持つことができれば、歴史の勉強はとても面白いものになります。

自分がいま生きている時代が、どのような流れをたどって来たのかに思いをはせて、ぜひ歴史を好きになってほしいと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。