中学受験・社会の公民分野は理解しづらい?日本国憲法編

社会の公民分野は、中学受験でも、小学校でも6年生になってから学ぶ分野です。ということは、それだけ内容を理解するのが難しい分野でもあります。抽象的な、目に見えない概念が出てくるし、言葉は難しい・・・苦手意識を持つ受験生も多いでしょう。

中学受験では、公民単体の出題比率はそれほど高くありませんが、時事問題との関連で、正確な理解を問われる問題が増えています。今回は、公民分野の基本となる「日本国憲法」について、覚え方などをまとめていきます。

日本国憲法で頻出の問題

日本国憲法は、公民の中心となる国会や内閣、裁判所、国民の権利についての根本となるものです。司法試験ではありませんから、すべての条文を逐一覚える必要はありませんが、中学受験では、特に重要な条文については条文の番号、条文の文言を問う問題が出題されます

重要条文はしっかり覚えておく必要があります。最近ニュースになっている「天皇制」ですが、憲法第1条に天皇の地位が定められています。また、これも議論されていますが、戦争の放棄・平和主義にかかわる第9条や、国民の生活を守るセーフティネットとなる第25条、国会に関する第41条などはよく出題されます。条文は難しい言葉で書いてありますが、「何が書いてあるのか」「どんな権利が守られるのか」ということを理解したうえで、言葉を覚えるようにしましょう。

また、憲法は時事問題と関連して出題されることが少なくありません。たとえば、憲法前文や第9条は、安保法制や集団的自衛権など、日々目にするニュースで取り上げられますし、第96条は憲法改正の手続きを定めたものです。改憲論が出ている現代の時事問題としては、狙われやすい条文ですね。

新聞やテレビのニュースで話題になっているテーマと憲法の関連性は、全国紙の新聞や、小学生新聞等で確認できます。やはり言葉が難しいので、ぜひ親御さんが一緒に読んでみてください。

憲法の覚え方

憲法や法律は、完璧に記述しないと正解とは扱ってもらえません。国民の生活の根本なのですから、いい加減な理解や知識では困りますよね。重要条文は一字一句正確に覚える必要があります。ここばかりは妥協は許されませんので、しっかり「書いて」覚えるようにしてください。書いて覚えないと、テストで「書く」と気に不安になります。口に出して読んで、さらに書いて覚えましょう。

「憲法の表現は覚えづらい」という方は多いと思います。たしかに、憲法は大人が読んでも分かりにくく、意味がつかみにくいところがあります。意味が分からない分を覚えなさいと言われても、ましてお子さんにとっては難しいことです。ということは逆に、ある程度意味が分かり、興味がわくと覚えやすくなる、ということです。

そこで、いまでは、日本国憲法を小学生にもわかりやすく解説したサイトが数多くアップされています。そうしたサイトなどを利用して、まず意味や条文の背景について理解してから覚えることをお勧めします。覚えづらいですが、「覚えやすく」なりますよ。

暗記はまず関心を高めることから

入試に出るから覚えなければならない・・・大変ですが、これが現実です。でも、それだけが暗記をしなければいけない動機だとしたら、それは大変つらい、あるいは苦手意識を助長してしまいますよね。そこで、学んでいる内容がお子さんの将来にどのように関連しているか、親子で考えてみるとよいでしょう。

例えば、集団的自衛権の行使は、戦争や第9条とどのように関連しているのか、生存権や第25条と社会保障問題はどう関係しているのか、子どもの将来とどう関係してくるのか、などを、新聞を広げながら一緒に考えるのです。

上手に解説できる自信がない親御さん、大丈夫です。「大変なことだよね」「どういうことなんだろうね」「将来どうなるんだろうね」と感想を言い合うだけでも結構です。大切なのは、少しでも関心を高め、日々のニュースにも意識する姿勢を養うことです。それこそが勉強への意欲、暗記への意欲を高めていきます。

語呂合わせなど、世の中には様々な暗記法がありますが、まず大事なのは、覚える意味や理由を理解させることです。「自分に関係がある」「面白いかも」そう思えたら、暗記も進んでいきますよ。ぜひ、親子で取り組んでみてください。

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