この記事では、月について学んでいきます。
月の様子や満ち欠け、動き方など、基本的な部分をわかりやすくまとめているので、苦手意識がある方も楽しんで読めると思います。
Contents
月のようす
月の表面はぼこぼこしています。これは、昔月に隕石(いんせき)がぶつかりその時にできたくぼみです。このくぼみのことをクレーターといいます。
クレーターの多い部分は白っぽく見え、陸あるいは高地と呼ばれています。一方、黒く平らに見える部分は海と呼ばれています。海という名前ですが、水はありません。
月面を望遠鏡で観察するとクレーターのほとんどは円形である一方、周辺にあるクレーターほど細長いだ円に見えます。このことから月も地球と同じく球形であることが分かります。
月の満ち欠け
月の満ち欠けと月齢
夜に空を見上げると日によってさまざまな形の月が見えたり、あるいは月がそもそも見つからなかったりすると思います。これは地球と月と太陽の位置の変化によるものです。
月の形の変化は規則的で、これを月の満ち欠けと言います。
月の満ち欠けは、新月→三日月→上弦(じょうげん)の月→満月→下弦(かげん)の月→新月のような順番で起きます。
上弦の月、下弦の月はどちらも半月ですが、半月を弓に見立て、月が沈む時に弦が上を向いているのが上弦の月、弦が下を向いているのが下弦の月です。
この2つはわからなくなりがちなので、今すぐ自分なりの覚え方で覚えてしまいましょう。
月齢(月令)は新月から数えた日数のことです。月の満ち欠けの周期(1周するのにかかる日数)は約29.5日です。
月の満ち欠けが起こる仕組み
丸い月がさまざまな形に見えるのは、月には太陽の光が当たって明るいところと太陽が当たっていない暗いところがあり、地球から見ると月の位置によってその割合が変化するからです。
文字だけで考えてもわかりにくいと思うので、下の図を見てみてください。太陽の光が図の右側から来て、月と地球が半分だけ明るくなっている状態です。
月は太陽の光を反射して光る星なので、光っているのは太陽の方を向いている半分だけです。そして、なぜ月の光る部分が変わって見えるのかというと、月が地球の周りを回っているからなのです。このことを月の公転といいます。
月が公転することで地球、月、太陽の位置関係が変化して、月の光っている部分の見え方も変化する、というわけです。
ここで説明したことは懐中電灯を太陽に、ボール2つを月と地球に見立てて動かしてみると分かりやすいので、興味がある方はぜひやってみてください。
月の動き方
どの形の月も、東の地平線から出て、南の空を通り、西の地平線に沈むように動きます。真南に来たときのことは南中といいます。
このような月の1日の動きは、地球が回転すること(自転といいます)によって、そのように見えています。
地球の自転周期は約24時間(1日)です。正確には1日で1周ではありませんが、ここでは詳しくは触れません。
上の図を見ながら、地球が自転すると月がどの位置に見えるか考えてみましょう。
まずは、(図の)地球の上側にいるとき。月は東の方角に見えますね。このとき、地球の真ん中(北極)が北になるので、図のような方角になっています。
次に、地球の左側にいるときは、南の方角に月が見えています。下側にいるときは、西の方角に月が見えています。
こうして、本当は地球が回っているのに、地球から見ると月が東から西に動いているように見えるのです。
「あれ、図で地球の右側にいる場合は?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、右側にいる場合は月を見られません。
あまりピンとこない人は、椅子に座って回ってみるとわかりやすいかもしれません。自分が回ると正面に置いた物がどこに見えるようになるか、ぜひ試してみてください。
また、月の形によってどの時間帯に見られるかも異なります。
これは月が公転することでスタート位置が変わると考えるとわかりやすいでしょう。月の公転周期は約30日、地球の自転周期は約24時間なので、30日で月の出の時間が24時間遅れます。30日で24時間月の出が遅くなるということは、1日約50分月の出が遅くなります。
皆さんも月の見える時間や場所が変わったり、昼でも月が見られることがあったりという経験をしたことがあるのではないでしょうか。
ここからは月の形ごとのだいたいの月の出、南中、月の入りの時刻を見てみましょう。
三日月の動き
- 月の出:8時
- 南中:14時
- 月の入り:20時
三日月は太陽の近くにあります。そのため、日中は太陽が明るすぎてよく見えません。見えても薄く白いのがやっと見えるくらいです。太陽が沈むときれいに見えるようになりますが、すぐに沈んでしまいます。
三日月は朝型の月ですね。私が昼に見る月の形で一番に思い浮かぶのは三日月です。
上弦の月の動き
- 月の出:12時(正午)
- 南中:18時
- 月の入り:0時(真夜中)
上弦の月は月の右側(西側)が光っています。太陽は月の90°だけ西側にあるので、太陽よりも6時間だけ遅れて出てきて、南中し、沈みます。
上弦の月は昼起きの月ですね。夜に半分の形の月が見られたらこっちなので、 意識して見てみると楽しいかもしれません。
満月の動き
- 月の出:18時
- 南中:0時(真夜中)
- 月の入り:6時
満月は太陽の反対側にあります。つまり、月の出、南中、月の入りの時刻は太陽と12時間違います。
満月は夜型の月ですね。空を見て「あ、今日満月だ!」と思うときは夜だと思います。
下弦の月の動き
- 月の出:0時(真夜中)
- 南中:6時
- 月の入り:12時(正午)
下弦の月も上弦の月とは反対の位置で、太陽よりも6時間早く動きます。
下弦の月が見られる時間帯は寝ている人が多そうですね。夜によく見るよという人はいつも夜更かししている人でしょうか…?親御さんなら遅くまでお疲れ様です。
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最後に
ここまで月の様子や満ち欠け、動き方について見てきました。
詳しく知ろうとすると難しくなってしまうので簡単に解説しましたが、興味がある方はぜひ調べてみてください。
「月とか天体とか苦手なんだよな~」という方も、少しでもなるほど!と思ってもらえていたら嬉しいです。