私たちの身の回りには、金属製品から服、家具、電化製品まで様々な 工業 製品に囲まれています。今回はそのような工業製品を生産している日本の工業についてみていきたいと思います。
Contents
日本の工業の種類
日本の工業には主に機械工業、化学工業、食料品工業、せんい工業、その他の工業に分けられます。また、比較的重いものを生産する金属工業や機械を扱う機械工業、化学材料を使う化学工業を合わせて重化学工業ともいい、消費される製品を生産するその他の工業を軽工業といいます。
(経済産業省)
上の図も参考にしながらそれぞれの工業について詳しく説明していきます。
金属 工業
鉄鉱石、銅鉱石、ボーキサイトなどの鉱石から鉄、銅、アルミニウムなどを取り出して、加工する工業のこと。日本の金属工業は、主に鉄鋼業とアルミニウム工業が代表的です。鉄は主に鉄鉱石と原料炭と呼ばれる石炭が原料となります。鉄は加工しやすく、鋼板や鋼管に加工されます。アルミニウムのほか、銅、亜鉛、鉛、すずなどは昔から産業素材として幅広く利用されてきました。私たちの日常にも乾電池やスプーン、鍋など身近なものに使われています。
化学 工業
主に石油や石炭を原材料とし、化学の力で製品を作る工業です。化学薬品、化学肥料、合成ゴム、合成せんい、プラスチック、石けんなどさまざまな製品が作られます。
機械 工業
金属やプラスチックなどを材料にして機械製品を作る工業のこと。私たちの生活に身近な電子レンジ、冷蔵庫などの家電から携帯電話、パソコンなどの通信機器、さらには自動車、飛行機などの乗り物まで多岐に渡ります。機械工業の中には電子回路を利用した機械を作る電子工業もあります。高度な技術や知識を要し、精密で細かい IC(集積回路)などが作られ、非常に高価です。
食料品 工業
農・畜・水産物を原料として加工食品を製造する工業のこと。製粉業、醸造業、製糖業、乳業、製菓工業や水産加工業、肉製品、缶詰、瓶詰、食用油脂、飲料など多岐に渡ります。
せんい 工業
せんい工業は糸や編み物、衣服などを生産する工業。綿花や羊毛、生糸などの天然せんいから作られるものと、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ナイロン、ビニロンなどの化学せんいで作られるものに分けられます。ただし、化学せんいを加工する場合は先に述べた化学工業になります。
せんい工業の他に養蚕業があります。古くから日本で行われてきた工業で、絹の減量となる繭を取るため蚕を育てます。絹は生糸として加工され生糸は絹織物となります。
その他の 工業
・窯業
窯で粘土を焼いて陶磁器、煉瓦、瓦などを製造する工業。更に、鉱物質原料にガラスやセメントを作る工業も含みます。
・紙・パルプ工業
木材のチップを溶かして繊維を取り出してパルプを作り、そのパルプから新聞用紙や印刷用紙、ティッシュペーパー、板紙(段ボールの材料)などを作る工業のこと。
・皮革工業
衣服や靴、鞄などに用いられる動物の皮や人工の皮を加工する工業のこと。
日本の 工業 の変遷
次に日本の工業の昔と今の推移を見ていきたいと思います。「IIP」とは日本の鉱業および製造業の生産動向を、その活動を総体として把握するために、ある基準年次を100とした指数で表したものです。
(経済産業省)
第二次世界大戦後、日本は高度経済成長期を迎えます。エネルギーの中心は石炭から石油に変わり、太平洋沿岸にはコンビナートが立ち並びました。石油を使った重化学工業を中心に発展していきます。
1970年代なかばから80年代初頭にかけて第一次、第二次オイルショックにより石油の価格が高騰し日本の工業は大きな打撃を受けます。そして、工業の中心は鉄鋼業や石油化学工業から機械工業へと移り変わっていきます。
2000年代以降は工業の中心が機械工業となり、自動車や電子機器の生産が盛んになりました。
最後に
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