中学受験・社会 工業地域の特徴のまとめ

中学受験の社会、地理分野では、工業に関する正確な知識を身につけることが大切です。特に工業地帯、工業地域はそれぞれの特徴、地理的背景、位置も含めてしっかり覚えておくことが必要です。グラフや統計の問題も頻出です。

それぞれの地域を勉強したときにばらばらと出てくる知識は整理し、まとめて覚えておきましょう。そうすれば、その知識を様々な方向から聞かれるような総合問題でも使うことができます。

今回は、工業地域についてまとめていきたいと思います。

まず、それぞれの工業地域について、ポイントをまとめていきます。

瀬戸内工業地域

全国第3位の工業出荷額です(10.1%)。第2位の阪神工業地帯(10.3%)、第4位の関東内陸工業地域(9.5%)と出荷額も肉薄しています。

石油、鉄鉱石を大量に運び込むことができるという海上交通の便の良さと、埋め立てによる工業用地の確保が容易だったことで、重化学工業が発達しました。

広島はマツダ自動車の町ですね。また、岡山県倉敷市水島地区は石油コンビナートが有名です。それらの工業が中心産業ですから、輸送用機械を中心とする機械国業と化学工業が多いという特徴がわかるでしょう。石油化学コンビナートは、山口県周南市にもあるので、療法覚えておきましょう。そのほかにも、広島県呉市の造船業、山口県宇部市、山陽小野田市のセメント工業も有名です。

関東内陸工業地帯

関東では京浜工業地帯が有名ですが、工業用地の不足や環境破壊が問題となりました。そこで、関東内陸に工場が移転されて重工業が発達したという経緯があります。阪神工業地帯に迫る工業生産額(全国第4位)です。

輸送用機械の割合が多いという特徴もあります。群馬県太田市はスバル自動車発祥の地ですので、自動車工業で有名です。自動車工業と言えば、輸送用機械は切っても切れない関係です。セットで覚えておきましょう。

「内陸」ですから、海がありません。ということは、「石油化学工業」の割合が少ないです。瀬戸内工業地域と比べてみるとよくわかりますよね。ほかには秩父のセメント工業が有名です。

東海工業地域

京浜工業地帯に次ぐ前項第6位の工業生産額の工業地域です。ホンダ、スズキ、ヤマハなどの特色のあるメーカーがあるので、これまた輸送用機械の生産額が多く、全体の30%近くを占めます。自動車、オートバイの生産が盛んです。

また、楽器の生産をしているというのが大きな特徴です。ヤマハ、カワイの工場があります。浜松駅を降りるとヤマハのピアノがありますので、機会があったら見てくださいね。

富士山からの水資源を利用した製紙・パルプ工業も有名です。静岡県富士市に工場があります。特徴的な工業が多いので、しっかり覚えておきましょう。

京葉工業地域

全国で第7位の工業生産額の工業地帯ですが、出荷額の割合は非常に特徴的で、化学工業が約50%を占めます。その分、機械工業の割合が少ないです。このような特徴を持つ工業地帯・工業地域はほかにないので、特徴をしっかりつかんでおけば、グラフの判別は容易です。

また、京葉工業地域のある千葉には、成田国際空港があります。輸出入額は日本第1位です。科学工学装置や通信機、集積回路など、軽量で高価な品目が扱われています。

北九州工業地域

かつての四大工業地帯の一つです。今は見る影もなく、全国第9位に生産額が凋落しています。工業生産額は全国の3%弱にとどまっています。そのため、「工業地帯」からは除かれ、「工業地域」として呼ばれることが多くなりました。もともとは、1901年に、官営の八幡製鉄所が作られたのが始まりです。福岡県でとれる石炭と中国から輸入する鉄鉱石を利用していました。エネルギー資源が石炭から石油に変化したことによって産業構造が変わり、そのあおりを受けました。輸送用機械の生産が30%近くを占めます。自動車メーカーの工場があるためです。

学習する際に、保護者の方に気をつけていただきたいこと

北九州工業地帯については、保護者の方が受験勉強あるいは学校で学んだ統計、知識とは大きくかけ離れていますので、ご注意ください。また、関東内陸工業地域は、保護者の方の世代によっては習っていない可能性もあります。しかし、関東内陸工業地域は現在では全国第4位の工業生産額を誇りますので、必ず覚えておかなければならない知識です。

つまり、社会の変化に伴い、データも大きく変わっているということです。この部分を無視して、昔はこうだったという話をすると、お子さんが混乱するので、家庭学習を一緒にやるときは、必ず最新のデータを意識してください。中学受験の偏差値がこの10年で大きく様変わりしていると言えばわかりやすいかもしれませんが、それだけ産業、工業など地理的データは変化が速いということです。ぜひ、気をつけてください。

工業地帯も工業地域も、有名なメーカーや伝統的な工業、地理的な特性と結びつけると、統計の特徴が覚えやすくなります。ぜひ、統計の数字だけでなく理由も確認し、知識の定着をはかりましょう。

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