現役塾講師が解説!『Key&Point古文単語330』の特徴と使い方について

こんな人におすすめ

古文単語を覚えなくては、文法をどれだけ理解しても読解はできません。しかし、なかなか覚えられないという人も多いことでしょう。

また、覚えていた意味の通りに現代語訳をすると、文章がおかしなことになってしまって困惑した経験がある人もいると思います。

古文単語の厄介なところは、基本的に多義語であることです。

だからといって、あり得るすべての訳を暗記することは限りなく不可能に近く、効率的な学習が求められます。

ご紹介する『Key &Point古文単語330』は、その単語のもつ本質的なイメージが記載されているため、適切な訳語を見つける手助けになります。

基本スペック

  • ジャンル]古文単語帳
  • 難易度]初〜中級
  • 到達レベル]一般的な文章を理解できる語彙力
  • 勉強期間]1ヶ月程度
  • 使用目的]単語を覚える・単語の本質の理解
  • 勉強目標]文章中にある語彙を適切に現代語訳できる
  • 対象者]受験科目に古文がある人

330というタイトル通り、見出し語は330語ですが、関連語を含めると640語が記載されています。

それだけの単語を理解していれば、大抵の問題には対応できるはずです。

いつも使っている単語帳でうまく覚えられない人は、語彙数が減ったとしても一度本質から理解できるこちらの単語帳を見てみると良いかもしれません。

使い方

  • それぞれの単語の核にあるイメージを確認しながら読む
  • 「入試重要語」までの章については必ず複数回読んで理解し、覚える
  • 関連語を確認し、語彙数を増やす
  • 日頃の学習の中で現代語訳がうまくいかない単語があった場合、辞書のように使用して核となるイメージの再確認を行う

古文単語を覚えるだけでは入試問題を解けるようにはならないので、覚えた上でその知識を活用するイメージを持ちながら学習を行いましょう。

次回は、『文脈で学ぶ 漢文句型とキーワード』の教材紹介を行います!

それでは今回はこの辺りで〜

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ABOUTこの記事をかいた人

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1995年生まれ。東京都出身。

中高一貫の女子校出身で、高校時代は部活動で部長を務める他、学外で学生団体を立ち上げるなど活動。活動歴を活かせるかもしれないと、高校2年生からAO入試を視野に入れる。同時に、一般入試では早稲田大学を目指して勉学に励む。受験期の国語の偏差値は70以上で、センター模試では現代文・古文は常に満点。AO入試で慶應義塾大学総合政策学部に入学後は、研究会活動のほか、大学受験予備校や書店でのアルバイトに励む。専門分野はジェンダー学、倫理学(主にケアの倫理)、労働法。大学卒業後はコンサルティングファームなどを経て独立し、現在は予備校講師やライター、個人コンサルタントとして活動中。書店と映画館と美術館と歌舞伎座をこよなく愛し、芸術文化全般に関心を持っている。