夏休みが終わり、通常授業に戻ってから早いもので約1か月が経ちました。現在小学校4年生のお子様は、初めての夏期講習を終えてみて実力がついたな、と感じていらっしゃるでしょうか。講習では、慣れない長時間の授業が毎日のように続くスケジュールの中で、タスク管理とモチベーションの維持の難しさに頭を悩ませた親御さんも少なくなかったのではないかと思います。
夏期講習は前述の通り、ハードなスケジュールで急速にカリキュラムを進めていくという性質があります。そのため、4年生のお子様が陥りやすいのは、長時間机に向かったことで「勉強した気になってしまう」という落とし穴です。この「勉強した気になってしまう」というのは、今後5年生・6年生と受験勉強を続けていくにあたっても非常に大きな弊害となってしまいかねない危険性があります。
カリキュラムの速さについていくのに必死で、その内容をすべて理解することができていないということはないでしょうか?4年生のこれまでのカリキュラムを振り返りながら定着を図れているでしょうか?中学受験は長丁場ですから、次々に新しい単元へと移っていき、授業を受けるだけで精一杯、時間もないので宿題はやっつけ仕事という習慣がついてしまっては大変です。ですが、「まだ4年生だから・・・」と復習をおろそかにしてしまい、学年が進んで気づいたら抜け穴だらけということになってしまう受験生は非常に多いのです。
そこで今回は、まだ中学受験に対する本人の意識が薄い4年生の、夏期講習から冬期講習までの間の勉強法や過ごし方についてまとめていきたいと思います。まだ4年生、されど基礎を固めなければならない4年生。今を大切に学習を進めることの重要性を一緒に考えていきましょう。
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今の時期に大切なのは、自分に合った勉強のやり方を見つけること
夏期講習や冬期講習、通常授業すべてに共通することですが、中学受験生が本格的に中学受験の中心となる内容を学習するのは5年生になってからです。もちろん、4年生の講習会などで先取りをすることはありますが、中学入試で出題される内容の多くは5年生の間に習う内容に詰まっているのです。
では、4年生の間に塾で授業を受けたり、長期間・長時間にわたる講習を受けて学習するということにはどんなメリットがあるのでしょうか?5年生になってからでいいのだから今はそれほど本腰を入れなくてもいいと思っていませんか?ですが、そうではありません。
4年生の間に受験勉強を通して身につけたいこと、それは、「勉強の習慣付け」と、「自身の勉強スタイルの確立」です。当たり前のように思えるかもしれませんが、4年生の間にこういった習慣付けや、勉強スタイルの確立は、中学受験期間を乗り切るために非常に大切なことなのです。ですが、それに気づいている受験生や保護者の方は少ないと言えるでしょう。差をつけるためにも、4年生の間の学習は土台になる大切なものだということを今一度確認していただきたいと思います。
4年生の学習の肝は授業よりも「復習」であることを忘れないこと
先に述べた通り、夏期講習の授業時間は通常授業の2~3倍、またはそれ以上の長さです。その中で、新しい知識を詰め込むだけでなく、大量に問題演習まで行います。通常授業とは比較にならない集中力を発揮しなければならないわけです。
このような講習の特質から考えると、1日中授業を受けたのだからと満足し、帰宅してからは遊びに行ってしまうというお子様も多かったのではないでしょうか。しかし、この帰宅後の時間をいかに有意義に過ごすかによって、2学期以降の成績に差がついてくるという怖さがあることに対しては危機感を持つことがない方が多いのです。
もちろん、長時間・長期間学習するからだと脳の体力を養うという意味で講習会での学習は大切です。5年生・6年生ともなれば、通常授業も長く、日数も増え、学習する内容のボリューム自体も非常に増えていきます。それに耐えるために、ある程度長時間・長期間の学習を経験することは大切なことです。
ですが、授業を受けっぱなしにして復習をしなければ、実力をつけ、できる問題を増やすことはできません。習ったことが「定着」しないからです。定着するまで復習をしてはじめて実力がついたと言えるのです。
お子様方は、通常授業期間中は1週間をどのように過ごしているでしょうか。多くの方は、平日授業を受けて、土日で復習や宿題を行う、という学習パターンをとっておられるのではないでしょうか。
しかし、講習期間はこの授業と復習のループを、たった1日でどんどんこなしていかなくてはなりません。習った内容がその場で100%理解できているというお子さんはほんの一握りです。ですから、その日のうちに復習しなければならないことは非常に多いのです。学習内容の定着は復習によってしか図れないのですから、講習期間中は習ったら復習、というループを短くして叩き込まなければいけないのです。ですが、現実的にそれは非常に難しいことです。復習しきれずに積み残しがあるという方が多いのではないでしょうか。それはある意味当然のことです。だからこそ、学習習慣や勉強スタイルを早いうちに身に着けることが必要になるのです。
お通いの塾は集団塾であることが多いと思いますが、集団塾の授業というものは、講師から生徒に一方的に知識を教えるのが中心です。通常授業でも講習会でもそれは同じです。しかも時間が限られているので、いくつか問題をピックアップし、演習時間を少し取ったうえで講師が「解いて見せる」ことが中心になり、それで授業は終わってしまいます。
講師が鮮やかに問題を解いてみせると、お子さんは自分も「わかった気」になってしまいます。ですが、それは「自力で解いた」ことからはかけ離れているのです。当たり前の話ですが、実際の試験会場にはヒントを出してくれる講師はいません。自分自身で解法と必要知識を探り当てなければならないのです。これが、復習の重要性のゆえんです。
「習って終わり」ではなく、「自力で解けるようになる」というプロセスを踏まなければ、実力アップは望めません。自分の頭で考えられるようになっていないからです。
ですから、塾の授業で習ってきた内容はその日のうちに反芻させ、自分の力で答えを導き出せるようにする必要があるのです。夏期講習の積み残しがある方は、冬期講習までの間にそれを解消すべきです。それをしておかないと、秋の間の通常授業と冬期講習の間にさらに積み残しが増えてしまうからです。
そうはいっても、4年生の集中力では、その日に解いた問題全てを解き直し、理解するところまで持っていくというのは現実的には難しいと思いますので、まずは間違えた問題をピックアップし、なぜ解けなかったのかをよく考え、解き直すことから始めるのがよいでしょう。ただもう一度解くというだけでは意味はないので、「考える」時間、答えを導き出すのに必要な解法を確認する時間を確保しながら復習をすすめていくべきです。
また、宿題もその日のカリキュラムの復習を兼ねているので、欠かさずきっちりとやるようにしましょう。間違えても時間がないから最初から答えを見て解いて終わり、ということはしないようにしてください。宿題で出された問題はその日に習ったことができるようになったかどうかを確かめるための大切な問題です。少なくともこの問題は解くと決めて、効率的に進めるようにしましょう。
4年生の間にタスク管理能力を鍛える
さて、今後の学習の方針が固まったところで、どうやって4年生にモチベーションを維持させつつ日々の学習を進めていけばよいのか、という問題が出てきます。
ここで心掛けて欲しいのは、「時間のメリハリ」を身につけるということです。4年生のうちに、自分で勉強とそれ以外の時間のバランスを上手く取れるようになれば、5年生以降になっても必ず周囲と差をつけられます。では、どうすればそのような時間のメリハリをつけて学習を進めることができるのでしょうか。
まず、4年生の間は、勉強を無理強いすることは得策とは言えません。中学受験の勉強を始めた4年生のときに「勉強というのは嫌なものだな」という意識を植え付けてしまうと、その後リカバリーするのは難しくなってしまいます。まだ小学4年生ですから、夏休みは遊びたい盛りでしょうし、家族旅行も楽しみたいという学年だと思います。そのような誘惑がたくさんあるのですから、受験勉強への頭の切り替えも即座にはできないのが現実でしょう。
ですから、その日その日の復習・宿題をきちんと終えることができたら、残りの時間は好きなように過ごさせてあげるようにしましょう。その代わり、家庭学習の時間はしっかりと集中し、手を抜かないようにやりとげることが条件です。このように勉強をする時間とそれ以外の時間といった生活のメリハリをつけることによって「勉強をしっかりやれば好きなことができる」という学習の習慣付けができます。これはけっして勉強したら遊んでいいという交換条件を付けるということではありません。あくまで学習の時間にはしっかり集中することが重要だという本来の目的を忘れないようにする必要があります。
では、勉強時間とそれ以外の自由時間をどう組み合わせれば良いのでしょうか。ここは、お子様によって個人差が出てくるところです。食事を出されて、好きな食べ物から食べるか、好きなものは残しておいて最後に食べるかということも人によって分かれますよね。それと同じことで、先に勉強をした後に気兼ねなく遊びたいのか、先に遊んでモチベーションを上げてから勉強したいのか、ということもお子様の性格によってそれぞれです。これは、保護者の方がお子様の性格を考慮したうえで、どちらの方が適しているかを判断して頂くのが良いと思います。
そして、お子さんとも話し合って「約束」として決めごとをしましょう。お子さんが自分の意志で決めたことを守るということも非常に重要なことです。
教科別の復習方法・4年生編
次に、教科別の復習方法についてみていきましょう。得意科目、苦手科目、あるいは得意な単元、苦手な単元がすでに出てきているのではないかと思いますが、学習の仕方を見直すことによって成績を上げることができます。特に復習方法をしっかり実行することが大切です。
算数の復習方法
算数は、中学受験の肝と言っても過言ではない最重要科目です。それは、一番差がつきやすい科目だからということもありますが、カリキュラムの進度が早く、脱落してしまうと土台ができていないのでなかなか成績を上げることができません。4年生のうちにどれだけ基礎固めができるかによって、今後の勉強が大きく変わってきます。
算数の学習で大切なことは、まずは四則計算の実力をしっかりつけることが必要ですが、それにプラスして必要なのは、解法の定番パターンを理解し、覚えることです。
たとえば、多くのお子さんが苦手意識を持ちやすい図形問題も、様々なパターンの問題に触れることによって「この問題の場合はこのように補助線を引けば解けるんだな」といった具合に、自分が理解した解法を使って解けるようになります。
4年生のうちは、難しい公式はあまり出てこないので、まずは例題レベルから、単元ごとに問題のパターンをしっかり身に着け、さまざまな問題をしっかりと解けるようにしておきましょう。講習会では毎日一つの分野に絞って集中的に学習します。その中で、日替わりで図形や場合の数などといった、自分が苦手な分野がわかってくるので、出てきた問題を必ずその日のうちに重点的に復習するようにしましょう。間違った問題は解き直して定着させ、講習終盤の総復習で自力で解けるようになっているかどうかをチェックしましょう。
通常授業でも同じです。学校があるので時間のメリハリをさらに意識しながら毎週のカリキュラムをしっかり定着させていくことが求められるので、スピードと理解力が鍛えられます。
国語の復習方法
国語は、配点が高いにもかかわらず、あまり重要視されない受験生が多い科目です。しかし、受験勉強も終盤になると、算数の応用問題を時間をかけて解いたり、社会や理科の大量の知識を詰め込まなければならないので、読解の練習を一からしている暇はありません。4年生の間に、文章の構造を把握する能力を鍛えることがとても大切なのです。
問題をすべて解き直す必要はありません。時間がかかりすぎる割に効果が上がらないからです。むしろ、その日扱われた物語文・説明文など文章の種類ごとに、どこにどんな内容が書いてあるか、重要な部分はどこか、頭の中で軽く要約できるようにしましょう。「1~3段落に文章のテーマが、4~9段落に説明が、10~12段落にまとめが書かれている」といった、ざっくりとした文章構造の把握で構いません。
どこに何が書いてあるか把握することは、今後長文化していく国語の読解においてはもちろん、他の科目の問題文の読解にも役立ちます。近年、国語に限らずどの科目も問題文が長文化しています。正解を導くためには当然問題文を正確に読み取らなければなりません。このようにどこに何が書いてあるか、ヒントはどこに書かれているか、ということを把握する力を養うことはとても大切なのです。
どうしても国語は「普段使っている言葉だから最後に駆け込みで大丈夫」と思われがちなのですが、国語はすべての科目の土台となる重要な科目なのです。そのことにできるだけ早く気付くことが、受験の結果を分けるといっても過言ではありません。
また、読解の復習と同じくらい重要なのが、漢字や熟語などの知識問題の復習です。これは他の科目と同じように、確認テストや宿題で間違えた問題だけピックアップして、すらすらと書けるようになるまで復習しましょう。4年生のお子さんは漢字の形を微妙に間違えて覚えていることも多く、放置してしまうと後々の修正は大変になるのでしっかりと確認しましょう。
このような国語の知識量が読解力に直結することを忘れないようにしてください。決して知識問題と読解問題は別物ではありません。知識力そのものが問われる問題も少なくありません。毎日コツコツ続けることが知識を定着するコツです。ここに早道はありません。その日の範囲はその日のうちに定着させるというくらいの意識で確実に定着させていきましょう。
理科・社会の復習方法
4年生の理科・社会は、暗記が中心になってきます。まず知識がなければ問題を解くことができません。そのために、ほかの科目以上にこまめな復習が大切になってきます。5年生以降は暗記量も膨大になってくるため、4年生で習ったことは4年生の間に復習の習慣をつけ、定着させておくことがとても大切です。
理科・社会でやってしまいがちなミスは、問題の聞かれ方を少し変えられると答えられなくなってしまうというものです。覚えたはずなのになぜ解けないのか、というご相談を受けることが多いのですが、これは知識が不十分なために問題と答えをセットで覚えてしまっている場合によく起こります。
理科・社会の知識の暗記は、単に知識を断片的に詰め込むのではなく、知識と知識の間の因果関係をしっかりと紐づけることが大切だということに気づく方は非常に少ないです。真っ向から覚えようとしても知識は入ってきません。むしろ「こんなにたくさん覚えるなんてできない」「後で覚えればいい」と思いながら暗記しようとすると知識は上滑りなものになってしまい、きちんと理解できないまま、間違った知識を詰め込むことになってしまいます。
たとえば、讃岐平野は降水量が少ないことで有名な地域ですが、それは何故でしょうか?理由は、海からの湿気の多い季節風が中国山地と四国山地に遮られるためですが、単に讃岐平野=降水量が少ない、という知識だけを身につけていてもそれ以上の発展性はありません。この一連の知識を流れで覚えることで、どこを空欄にされても答えられるようになります。講習期間でも通常授業のときでも、1日当たりで教わる知識はそこまで多くないので、最重要ポイントをしっかりと流れで暗記できるように復習するようにすると定着しやすくなります。
これからのテストで差をつけるための学習法
教科ごとの学習方法やタスク管理の重要性を理解したところで、今後増えてくるテストの成績でどのように差をつけることができるかについても考えておきましょう。
多くの塾では2学期からテストの回数も増えてきます。クラス分けテストなどでは、これまで習った全範囲から出題され、頑張りが直結するようになってきます。このようなテストでしっかり成績をとることができれば、今後のモチベーションが大きく変わってきます。
言うまでもないことですが、夏休み後、2学期のテストは1学期の総復習に加え、夏期講習内で習った学習内容の定着度を測ることも兼ねています。では、どのように学習をすすめればテストで成績がとれるようになるのでしょうか。
まず、テストを受ける前に重要視すべきことは「基礎固め」です。講習テキストや応用問題集などには、授業で取り扱わないような難しい応用問題も載っていますが、それは一旦無視してかまいません。たとえば算数ならばまず四則計算が正確にできるか、各分野ごとに問題文をしっかり読んで計算式を立て、正確に計算に持ち込んで正解できるか、国語ならば文章の骨組みをしっかりと理解できるだけの読解力が身についているかなど、問題を解く上での基本的な能力が定着しているかどうかをチェックすることが大事です。
次に、お子様が自分自身の苦手なところを把握することも重要です。子どもは自分の得意な科目や単元の問題ならば進んで解きたがりますが、苦手な部分の問題についてはどうしても腰が引けてしまい、解くのを避ける傾向にあります。しかし、当然のことですが、苦手な分野を野放しにしていては成績は上がりません。進度が先に進むにつれ、積み残しが増えてしまうと、いくら復習をしようとしてもどこから手をつけたらよいかわからなくなってしまいます。
まず、積み残しがある場合は、夏期講習までの復習を先にやってしまいましょう。現在通常授業で学習している内容も、これまでに習った内容を基礎にしているので、その部分がしっかりしていなくては解けない問題が増えてしまってモチベーションも下がってしまいます。
復習を通して間違いが多かった分野、理解が難しかった分野をしっかりとお子さんが把握することがとても重要だということを知っていただき、科目間のバランスをとりながら積み残しをつぶしていきましょう。そこを集中的に勉強し、冬期講習前でまた総復習をする時期には苦手な分野や単元を克服しているのが理想的です。
このようにポイントを押さえて効率的に勉強すると、成績は上がってきます。目的意識を持たずにただ大量の問題をがむしゃらに解いたとしても、解いた達成感は得られるかもしれませんが、実力は思ったほどつきません。かえって抜け落ちてしまう内容が増えてしまいます。復習をする際には、しっかりと目的を定めて勉強を進めるようにしましょう。
冬期講習までの学習について
夏期講習の復習や2学期の通常授業で勉強の習慣をつけたら、秋以降はひたすら、授業で学んだ内容をその週のうちに定着させることを目標としてやり切りましょう。授業と復習のループをしっかりと確立できれば、毎週の確認テストでしっかりと点数が取れるようになり、それを積み重ねることによって総合テストの成績も上がってくるので、秋以降のモチベーションが大きく上がります。
4年生のこの時期にしっかり基礎を固めてしまうことによって、5年生以降はその基礎の底上げをしていけば良いので、非常に楽になるでしょう。そのためにも、基礎固めのための学習習慣を身に着け、タスク管理能力を身につけましょう。お子さん一人ではまだ難しいかもしれませんので、お子さんの状態を保護者の方がしっかり見てアドバイスをしてあげてください。その際には、意欲をそぐようなことばは言わずに、「間違えたところがあってよかったね」「これを克服したら成績が上がるよ」といった前向きな声掛けをするように心がけてください。
まとめ
初めて夏期講習を長期間受けた4年生の皆さんは、お子さんも保護者の方も負担感があり、戸惑うことも多かったのではないでしょうか。これを機会に、夏期講習で習った内容を今のうちに自分のものにすることができれば、周囲に大きな差をつけることが可能になります。これから冬期講習までの2学期の間に、基礎を盤石にするよう意識して学習をすすめましょう。
ただし、4年生のうちからあまり無理をし過ぎて学習計画を詰め込み過ぎると、本格的な受験勉強が始まった5年生・6年生のどこかでパンクしてしまいかねません。上手な時間の使い方を見つけ、授業と復習のループを意識せずともできるようにメリハリのある学習習慣を身に着けることを意識していきましょう。
お子さんがどこの分野が苦手なのかといったことが把握しにくい場合は、お通いの塾の先生に面談のときなどに聞いてみましょう。目を配っている講師であればきちんと指摘してくれるでしょう。ただし、集団塾の場合、一人ひとりの実力を正確に把握している講師は少ないです。
そういう場合は、個別指導塾や家庭教師を利用するのも一つの手です。4年生であれば、苦手分野の洗い出しや苦手なパターンの問題のピックアップ、お子さんに合わせた学習方法の相談に乗ってもらうことをオススメします。なにより、今のお子さんの問題の解き方を見て的確なアドバイスがもらえます。もしこれからの学習の指針に迷ったら、相談してみてはいかがでしょうか。
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一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。