英文法を基本から!等位接続詞と従位接続詞についてマスターしよう【詳しい例文付き】

今回は接続詞について学んでいきます。

接続詞には2種類あります。1つ目は等位接続詞です。これは2つの文を対等の関係で結ぶものです。

2つ目は従属接続詞です。これは1つの文に、もう一方の文をつなげ合わせて、納得のいく1文にするものです。

今回はそれぞれ2種類の接続詞を詳しく見ていきます。

等位接続詞とは

等位接続詞には「and」「but」「or」「nor」「so」「for」があります。

「and」

  • Gary arrived and we started the game.(ゲーリーが到着して、私たちはゲームを始めた)
  • I bought a cheeseburger and French fries.(私はチーズバーガーとフライドポテトを買った)

まず「and」は節と節を結び付けたり、句と句を結び付けることがあります。3つ以上の語句をつなげる場合は「A, B and C」というようにします。Andの前に、コンマはつけなくていいです。

「but」

  • I thought the story was true, but it wasn’t.(その話は真実だと思っていたが、そうではなかった)

「but」は「…だが~」という意味で、内容が対立するときに用いられます。

「or」

  • I want to go to Hong Kong or Singapore this summer.(私はこの夏、香港かシンガポールに行きたい)

「or」は「…か~」という意味があり、選択の対象を並べるときに用います。例文では「香港」と「シンガポール」という選択肢があります。3つ以上の語句をつなげる場合は「A, B or C」となり、orの前のコンマは省略されます。

また否定文で「or」が使われると、「どちらも~ない」という意味になります。以下例文ですが、ここで「and」で文をつなげないということが注意ポイントになります。

  • The road was not very wide or easy to find.(その道はそれほど広くもなく、見つけやすかった)

「覚えたい表現」

  • both A and B:AとBの両方とも

Steve can both speak and write Japanese.(スティーブは日本語を話すことも書くこともできる)

  • either A or B / neither A nor B:AかBのどちらか /AでもBでもどちらでもない

I think she is either a president or a director.(彼女は社長か重役のどちらかだと思います

The boy neither admits nor denies that he told a lie.(その少年はうそをついたことを認めてもいないし、否定もしていない)

  • 命令文+and/or:…しなさい。そうすれば~ / …しなさい。さもないと~

Get up early tomorrow, and you will have time to eat breakfast.(明日の朝早く起きなさい。そうすれば朝ご飯を食べる時間があるよ)

Drive more slowly, or you will have an accident.(もっとゆっくり運転しなさい。そうしないと事故を起こしますよ

  • Not A but B /not only A but B:AではなくB / AだけでなくBも

He has not one but two computers.(彼は1台ではなく2台のコンピューターを持っています)

He speaks not only English but also Spanish.(彼は英語だけでなくスペイン語も話す)

「nor」

  • What I need is not fame, nor money(私が必要としているのは名声でもなければ、お金でもありません)

上記の例文のように、not, never, noなどの後で使われるA nor Bは「AもBも~しない」という意味になります。つまり「名声もお金も必要としない」と言いたいので、Aにはfameが、Bにはmoneyが入ります。

「so / for」

  • You broke the speed limit, so you will have to pay a fine.(スピード違反をしたので、罰金を払わなければならないでしょう)
  • I got up at five, for I wanted to watch the sunrise.(私は5時に起きた。というのも、日の出を見たかったからだ)

「so」は《結果》を、「for」は《理由》を後に続けます。たとえば①では「スピード違反をした」という出来事のあとに、「コンマ+so」をつづけて「罰金を払う」という結果がきます。

②では「5時に起きた」という結果を先に述べて、「コンマ+for」の後に「日の出を見るために」という理由を続けています。

 

名詞節を導く従属接続詞の用法

  • It is true that Bill passed the entrance exam.(ビルが入試に合格したのは本当です)
  • The problem is that you never learn from your mistakes.(問題は君が間違いから決して学ばないことだ)
  • I cannot believe that he is an artist.(彼が芸術家だなんて信じられない)

ここでは名詞節を導く「that」についてみていきます。①ではitが仮主語になっていて、that節以降が主語の働きをしています。このthat節以降の主語が長いので、仮の主語としてitが形式主語(仮主語)になっています。②では、that節が文全体の保護の働きをしています。The problem is that… 以外にも以下の表現があります。

  • The fact is that…
  • The trouble is that…
  • The reason is that…

③ではthat節が動詞believeの目的語になっています。このように動詞の目的語になっている場合、thatは省略が可能です。しかし、形式目的語のitを使った文ではthatを省略することができません。以下、形式目的語itを使った例文です。

  • He made it clear that we had to hand in our essays by the end of the month.(彼は、私たちが月末までに作文を提出しなければならないということをはっきりさせた
  • It is unknown whether there is life on that planet.(その惑星に生物がいるかどうかは分からない)
  • She asked us if we wanted something to drink.(その惑星に生物がいるかどうかわからない)

続いては「whether / if」についてみていきます。これは「…かどうか」という意味を表す名詞節になります。④ではwhether節は主語としての役割を担っています。⑤では目的語として働いてますが、if節は原則として動詞の目的語としてしか用いられません。

副詞節を導く従属接続詞の用法

「when /while」

  • I used to go swimming in the river when I was a child.(子供のころ、その川へよく泳ぎに行きました)
  • I found a wallet while I was jogging in the park.(公園をジョギングしている間、財布を見つけた)

「before/ after」

  • You need to get a visa before you enter that country.(その国に入る前にビザを取ることが必要だ)
  • I learned German after I moved to Berlin.(私はベルリンに引っ越してからドイツ語を習得した)

「as soon as/ once」

  • My dog started to bark as soon as he heard my voice.(私の犬は私の声を聴くとすぐに吠え始めた)
  • Once you get a car, you can go anywhere you want.(いったん車を手に入れたら、どこでも行きたいところに行けますよ)

「if / unless」

  • Please read my report if you have time.(時間があれば、私のレポートを読んでください)
  • He will be here at six unless his flight is delayed.(飛行機が遅れない限り、彼は6時にここに来るでしょう)

「although / though」

  • Though(Although) she can speak Chinese, she can’t write it.(彼女は中国語をはなすことはできるが、書くことはできない)

「even if」

  • Never give up even if you make mistakes.(たとえ間違いをしても、あきらめてはいけない)

最後に

いかがでしたか?今回は接続詞について学びました。接続詞は文をつなぐ重要なものです。どういった意味があるのかをしっかり覚えれば、長文もすらすら日本語訳できるようになるので、しっかり覚えましょう。

【参考文献】

石黒昭博, 2016「総合英語forest」桐原書店

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上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。 私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。 よろしくお願いします!