英文法を基本から!不定詞における基本の3用法と「意味上の主語」についてわかりやすく解説します!

今回は「to不定詞」について勉強していきましょう。

不定詞には主に3つの用法があります。「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」です。

さらに今回は、「SVO+to不定詞」と「不定詞の意味上の主語」「不定詞の否定」「使役・知覚動詞を使った表現」もみていきます。

3つの用法

名詞的用法

不定詞の名詞的用法は、不定詞を中心として語句が補語・主語・目的語になることです。

例えば下記の例文の赤文字に注目してください。

  • ①My dream is to climb the mountain.
  • To speak English is difficult.
  • ③He needs to see a dentist.

まず①の赤文字は、「私の夢は何か?」ということに対して続く不定詞なので、「山を登ることだ」というように補語の役割になっています。②の赤文字は「英語を話すことは」というように主語の役割になっています。③は「He needs=彼は必要がある」とあり、では一体「彼は何をする必要があるのか」を詳しく言うために、不定詞を続けて「医者に診てもらう」という目的語の役割を果たしています。

  • ④It is useful to have a driver’s licence.(運転免許証を持っていると便利だ)

この文章は、形式主語のitを使っています。つまりitは仮の主語であり、本当の主語は「to have a driver’s licence」になります。

形容詞的用法

不定詞が直前の名詞を修飾する役割があります。例えば、

  • I don’t have a key to unlock this door.(私はこのドアを開けるための鍵を持っていません)

という例文は、「to unlock this door」が直前の名詞「a key」を修飾してします。もしここで、I don’t have a key. だけでしたら、「私は鍵を持っていない」という意味になり、一体その鍵はどんな鍵なのか詳しいことが分かりませんよね。「ドアを開けるための鍵」とより詳しい鍵の説明をしたいときに、このように不定詞を使うことができるんです。

  • ①I’m looking for someone to help me.(私を助けてくれる人を探しています)
  • ②He has a lot of works to finish until tonight.(彼は今夜までに終わらなければならない仕事がたくさんある)
  • ③Do you have anything to write with?(何か書くものを持っていますか)

まず①の文章は、赤文字のto help meが、直前の名詞someoneを修飾しています。「私は誰かを探している」というその「誰か」についてより詳しく説明しているのです。②は、to finish until tonightが直前の名詞worksを修飾しています。「たくさんの仕事」がどういう仕事なのかというと、「今夜までに終わらなければならない仕事」という意味になります。③は、to write withが直前の名詞anythingを修飾しています。この場合は、anythingは前置詞withの目的語の働きをしています。

  • ④I was surprised at my brother’s decision to study abroad.(私は兄が留学するという決心に驚いた)

上記の例文では、不定詞の直前にあるmy brother’s decision(兄の決心)がどういう決心なのかを、to study abroad(留学する)という不定詞が説明しています。このように、不定詞が直前の名詞の具体的な内容を説明することがあります。

副詞的用法

名詞以外の語句や文を修飾することを「副詞的用法」と言います。

  • ①She is working hard to buy a new dress.(彼女は新しいドレスを買うために一生懸命働いている)

この例文は「なぜ彼女が一生懸命働いているのか」という「目的」を表すために、to buy a new dress(新しいドレスを買うため)という不定詞が使われています。「目的」を表す不定詞は、「in order to」「so as to」という語句もあり、She is working hard in order to buy a new dress.とすることもできます。

  • ②They came home to find that the door was broken.(彼らが帰宅するとドアが壊れていることが分かった)

この例文では「結果」を表しています。They came home(彼らが帰宅した)後に、the door was broken(ドアが壊れている)という結果が分かったという意味です。このように「結果」を表す不定詞は、主節の内容から予想しにくい、思いがけない結果を表すことが多いです。

  • ③They separated, never to see each other again.(彼らは別れ、再会することは二度となかった)
  • ④We ran to the store, only to find it closed.(私たちは店まで走ったが、閉まっていることがわかっただけだった)

また、結果を表す不定詞の前にneverを入れて、「〜, never to不定詞」という形にすると「〜、そして二度と…しなかった」という意味を表すことができます。③がその例文です。一方で④の文章は「〜, only to 不定詞」という形で「〜、しかし結局…しただけのことだった」という意味になります。

  • ⑤I’m very happy to meet you.(あなたにお会いできてとても嬉しいです)

不定詞は感情を表す形容詞や同市を結びつき、「感情の原因」を表すことができます。この場合、なぜhappy(嬉しい気持ち)になったのかという原因が、to meet you(あなたに会えて)という不定詞で説明されています。

  • ⑥You were careless to make such a mistake.(そんな間違いをするなんて、君は不注意だね)
  • ⑦It is kind of you to help me.(手伝ってくださるなんてご親切ですね)

続いて「判断の根拠」を表す不定詞の役割を見ていきましょう。⑥は人物評価を表す形容詞carelessを直後から不定詞to make such a mistakeを修飾しています。なぜcarelessなのかというと、そんな間違いをするから、といように判断の根拠を表しています。⑦の例文は「It is +形容詞+of+人+to不定詞」という形で「〜するとは(人)は…だ」という意味になります。

SVO+to不定詞

  • ①I want you to be more kind.(私はあなたにもっと親切になってほしい)
  • ②My mother told me to eat more vegetables.(母が私にもっと野菜を食べるように言った)
  • ③My father allowed me to study abroad.(父は私が留学することを許した)

まず①の例文では、「want+O+to不定詞」という形で「Oに〜してほしい」という「希望」を表す文を示しています。②の例文では、「tell+O+to不定詞」の形で「Oに〜するように言う」という「命令・依頼」を表しています。他にも「advise(〜するように忠告する)」「ask(〜するように頼む)」「warn(〜するように警告する)」などの動詞も使えます。③の例文では「allow+O+to不定詞」で「Oが〜するのを許す」という意味になっています。つまり「Oに〜させる」というように相手が何かを実行することを表しています。他にも「cause(〜させる)」「compel(無理やり〜させる)」「enable(〜することを許す)」「get(〜してもらう)」などの動詞も使えます。

意味上の主語と否定語の位置

  • ①She went to the airport to meet her friends.(彼女は友達を出迎えるために空港に行った)
  • ②It is difficult to find a good job.(よい仕事を見つけることは難しい)

まず①の例文では、「友達を出迎える」のは「彼女」なので、「彼女は空港に行った」という文の主語と不定詞の意味上の主語は一致しています。この場合は、意味上の主語は示す必要はありません。同じく②でも、意味上の主語は示されていません。なぜなら「よい仕事を見つける」のは一般的に誰にもあてはまることなので、主語を特定する必要はないからです。

  • ③It is necessary for her to take a medicine.(彼女にとって薬を飲むことは必要だ。/彼女は薬を飲む必要がある。)

一方で、意味上の主語を示す文章は上記のようなときです。「薬を飲む必要がある」のは、誰でもいいわけではなく、「彼女」です。ですので、「for〜+to不定詞」の形にして、forのあとには名詞や目的格の代名詞を置きます。ここで注意ポイントがあります。「It is 形容詞+of+人+to不定詞」という形をさきほど見ましたが、「of」と「for」の使い分けは、人物評価をしているかしていないかです。例えば、kind, careless, lazyなど人の性質や性格を表すときは「of」を使い、「of」のあとに「人」を持ってくるのがルールです。

  • ④She promised not to eat sweets anymore.(彼女はもうこれ以上甘いものを食べないと約束した。)

最後に否定の副詞の位置を見ていきましょう。④の例文では、「これ以上甘いもの食べない」ということを約束したので、否定語notはto不定詞の直前に置かれます。

演習問題

coming soon…

最後に

さて、今回は新しく不定詞を習いましたがいかがでしたか?

英語において、不定詞は頻出度がとても高い重要な単元で、ライティングやリーディングでも欠かせません。

to不定詞は必ずtoのあとに動詞の原形が続き、それを使ってさまざまな表現ができるので、是非何度もこの記事を読んで復習してください。

続きは、こちらから。

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上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。 私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。 よろしくお願いします!