Contents
特徴
まずは、この本の特徴から紹介していこうと思います。
本のレイアウト
最初の数ページでは、
- 本の使い方
- 基本的な動詞の活用ルールや、比較級の作り方
- 単語を覚える方法
が書いてあります。
その後に、単語のページが始まり、単語は、6つのセクションに分けて紹介されています。
セクションは、品詞とその品詞の使い方や役割に沿って分けられています。そして、このセクション内でも、頻出順でステージ分けされています。
また、セクションがごとにそれぞれコラムが用意されています。コラムでは、方角や体の部位、数字の数え方や動物の名前など、知っておくと便利な単語がわかりやすくまとめて紹介されています。
そして、後ろの方には、品詞の基礎的な役割についてのルールが載っています。
一番後ろには単語/熟語索引もあります。
ページのレイアウト
単語→意味→例文→例文の訳という順で紹介されています。
この例文中に出てくる他の単語も、教科書によく出てくる単語が使用されています。
赤字になっているのは
- 意味
- 例文中の単語
- 例文訳中の単語
です。
また、単語の下にはアクセント記号とともにカタカナ表記もあります。
さらに、訳の下には
- 単数扱い
- 不/可算名詞
- よく使われる形
等のポイントが記載されている単語もあります。
メリット
次に、この本の使いやすい点を紹介していきたいと思います。
単語の順番
この本では、単語はそれぞれのセクション内で、教科書に出やすい順に並んでいます。つまり、覚える優先順位を明確に把握することができます。
なので、「こんなに覚えなければいけないのか…。」と気負わず、「まずは少しずつ自分のペースで、各セクションのステージ1を覚えることから始めよう!」というように、自分にあった学習スピードを調節することができます。
さらに、単語は、それぞれの品詞の役割ごとに分けられて紹介されています。単語そのもののみを覚えるのではなく、単語を使用する際のルールも頭に入れながら覚えていくことができます。一気に単語を覚えた後に、品詞ごとの役割を学び整理するよりも、覚えながら学ぶ方が頭の中で結びつけやすく、効率良く学習できるのはないでしょうか。
例文
この本で紹介されている例文は、紹介されている単語と同じように、教科書によく出る基礎的な単語によって作られています。
単語は、単語そのもので覚えることも大事ですが、文中の中でどのような役割をしていて、どのような使われ方をするのかを知ることも大事です。なので、このような基礎的な例文が記載されていると、単語の意味だけではなく、その単語の特色も一緒に見ることができるのでとても便利です。
アクセント
「単語、見て意味はわかるけれど、どのように発音するのかわからない。」また、「英語の発音記号が読めない。」というような悩みを持つ方もいらっしゃると思います。
この本の単語には、それぞれにアクセント記号、そしてカタカナでの読み方も書いてあります。注目していただきたいのが、このカタカナ表記です。
ただ、カタカナで表しているだけでなく、なるべくネイティブの発音に近いものがカタカナで再現されています。
例えば、“continue”という単語であれば、“コンティニュー”はなく、“カンティニュー”というように表されています。確かに、発音をよく聞いてみると、“コ”ではなく、より“カ”に近い音です。
さらに、アクセントを付ける場所もカタカナ表記に加えられていて、そこは太字で表されているので、英語の発音も身につけることができます。
基本ルールの説明
この本では、ページの最初の方と最後の方に単語を使う上での基礎ルールが説明されています。なので、単語を勉強している間も、使い方がわからない時も、この本一冊で確認することができます。
大きさ
最後に紹介する使いやすい点は、この本の大きさです。コンパクトで、手に収まるサイズなので、持ち歩くことも簡単です。
なので、お出かけに持って行き、ちょっとした隙間時間に勉強することができます。
デメリット
では、次にこの本の使いにくい点を紹介していこうと思います。
アルファベット順
セクション内では、頻出順によりステージ分けされてはいますが、ステージ内はアルファベット順で単語が紹介されています。なので、単語を覚える際に、アルファベットの序盤の英単語の方が強く記憶に残り、最後の方が疎かになってしまう可能性が考えられます。
熟語
この本は、頻出熟語も紹介されています。確かに熟語を学ぶのも大切ですが、英語を今から始める、という方は、熟語も一緒に覚えようとすると返って頭の中がこんがらがってしまう可能性もあります。
なので、熟語については、少し触れるだけにし、単語に集中した方が良いかもしれません。
まとめ
最後に、この本の特徴や使いやすい点、使いにくい点を考慮した上で、どのような方向けかを紹介したいと思います。
まず、単語のレベルが基礎的なものであり、絶対に覚えた方が良いものばかりなので、自分のレベルを確認したり、抜けがないかの確認をしたりしたい方にはとてもオススメです。
また、デメリットの部分を考えると、英単語の勉強をこれから始める方には、この本はもしかしたら最適ではないかもしれません。ですが、とてもシンプル且つ基礎が詰まっている本なので、挑戦してみたいという方にはオススメです。
英語を学ぶ上で、文法やルールはとても大事です。しかし、いざという時に助けてくれるのは単語力です。もちろん、単語の使い方によって意味が異なってきたりはしますが、その単語の意味を知り、文の雰囲気を掴むことは、問題を解く上で非常に大きな手がかりになります。
現在では、本格的に英語教育が始まるのが中学校です。そこで、中学校のどの教科書にも出てくるような単語が紹介されているこちらの本を使い、基礎を固めていくのも、英語を学ぶ際の大切な一歩になるのではないでしょうか。
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参考
早稲田大学法学部在学。
中学からの留学経験を活かした英語力を元に、初学者が躓くポイントをわかりやすく解説します!