英文法を基本から!助動詞の種類とその役割[can/may/must/should編]

今回は助動詞について学んでいきます。

助動詞をマスターすることで、より幅広い表現を英語ですることができます。したがって、まずは基礎をしっかりと頭に叩き込みましょう。

もっとも重要な助動詞は【can / may / must / should】の4種類あります。

【can】は「〜することは可能だ、〜が起こる可能性がある」、【may】は「〜してもよい、〜かもしれない」、【must】は「〜しなければならない、〜にちがいない」、【should】は「〜であるのが当然だ、〜であるのが正しい」がおおまかな意味になります。では、より助動詞を理解するために、まずは助動詞を使った文法、そして次に助動詞の使い分けについて見ていきましょう。

助動詞の文法

助動詞の役割は、話し手の主観的な判断を表すことです。語順は【主語+助動詞+動詞の原形】になります。ここで注意したいポイントは3つあります。

  • 1つ目は、必ず動詞は原形になるという点です。また主語が3人称単数でも、助動詞に「s」はつけません。
  • 2つ目は、否定形は助動詞の直後に「not」をつけます。一方で疑問文では、【助動詞+主語+動詞の原形】の語順になります。
  • 3つ目は、助動詞を2つ続けることはできないということです。例えば、助動詞の「will」と「can」を使って、You will can play soccer soon. という文章は成り立たないということです。

助動詞の使い分け

今から2つの助動詞の使い分けを見ていきましょう。

能力・許可を表す助動詞

まずは「〜することができる」という「能力」を表す【can】と「〜してもよい」という「許可」を表す【can】【may】をマスターしましょう。

「彼女は英語を話すことができる」という文は「能力」を示しています。ですので【can】を使って、

  • She can speak English.(彼女は英語を話せます。)

という文になります。主語は「she」ですが、助動詞に「s」はつけずに、助動詞のあとの「speak」も原形になっているのが押さえておきたい重要ポイントです。

さらに、ここでもう1つ覚えてほしいことがあります。【can】は【be able to】に書き換えができるということです。以下、例文を見ていきましょう。

  • John can play basketball, but he cannot play baseball.(=John is able to play basketball, but he cannot play baseball.)/ジョンはバスケットボールをプレーできますが、野球はできません。

次に、未来について述べたいときはどうすればいいでしょうか。例えば「あなたはすぐにフランス語を話すことができるだろう」と言いたいとき、ルール上【will】と【can】の助動詞は2つ続けることはできません

そこで、上で習った【be able to】を用いればよいのです。

  • ×You will can speak French.
  • ◎You will be able to speak French.

では、過去を述べたいときはどうでしょう。「〜する能力があった、〜できた」と言いたいときは、【can】の過去形【could】【was able to】のどちらでも用いることができます。

  • She could play the piano at six.(彼女は6歳でピアノを弾けた)
  • I was able to swim 300 meters last summer.(私は去年の夏、300メートル泳げた)

「能力」を表す【can】には、「許可」を表す役割もあります。以下、例文です。

  • You can eat lunch if you finish your homework.(もし宿題が終われば、昼食を食べることができる)

上の例文は、「昼食を食べてもよい」という「許可」を与えている文です。

  • You cannot park your car here.(あなたはここに駐車してはいけない)

こちらは否定形を用いて、「〜してはいけない」という「不許可」を表しています。

  • Can I use your pen?(あなたのペンを使ってもいい?)

〜してもいいですか?」と相手に許可を求めるときは、【Can I 〜?】と疑問文を用います。もしこれをより丁寧に言いたいときには、【Could I〜?】を使うことがあります。また、他にも「〜しましょうか?」と相手に何かを申し出る場合にも使われます。例えば、「かばんを運びましょうか?」と申し出るときは「Can I carry your bag?」と言うことができます。

ちなみに【Can I have〜?】という言い回しは、「〜をください」と相手に頼む場合に使われます。

  • Can I have a newspaper, please?(新聞をください)

一方で【Can you 〜?】という文は、「〜してくれませんか」と相手に何か依頼するときに用いられます。【Could you〜?】はより丁寧な言い方です。

  • Can you close the window?(窓を閉めてくれませんか?)
  • Could you speak more slowly?(もっとゆっくり話していただけませんか?)

次に「許可」を表す【may】を見ていきましょう。

  • May I use your computer?(あなたのコンピューター使っていいですか?)
  • You may not enter this room.(あなたはこの部屋に入ってはいけない)

疑問文の【May I〜?】は相手に許可を求めるときに用いられますが、これはやや堅苦しい言い方なので、同じような意味の【Can I 〜?】の方が好まれます。否定形の【may not】は「〜してはいけない」という不許可を表します。

義務・必要を表す助動詞

〜しなければならない・〜する必要がある」という「義務」や「必要」を表すときには【must】を用います。また【must】の言い換えとして【have to】を用いることもできます。

  • You must finish your work until tomorrow.(あなたは仕事を明日までに終わらせなければならない)
  • She had to write a report about her summer vacation.(彼女は夏休みについてのレポートを書かねばならなかった)

過去の文では、助動詞【must】は現在時制でしか使えないので、代わりに【have to】を過去形にした【had to】を用います。また未来の文では、【will】と【must】の併用はできないので、【will have to】となります。

次に、否定形の【must not】と【don’t have to】を使った例文を見ていきましょう。

  • You must not use a cellphone during the exam.(あなたは試験中に携帯を使ってはいけない)
  • You don’t have to bring your umbrella.(あなたは傘を持ってくる必要はない)

【must not】は「〜してはいけない」という「禁止」を表します。これは先ほど習った【may not】よりも強い禁止を表しています。【don’t have to】は「〜しなくてもよい」「〜する必要はない」という「不必要」を表します。

musthave toの使い分け》

【must】は話し手の決意を表すときに用いられるのに対して、【have to】は周りから言われてそうしなければいけないという状況時に用いられます。

例えば、自分で「この宿題を終わらせなければ!」と決意したときは【must】になりますが、先生から強制的に「このレポートを仕上げなさい」と言われて、やらざるを得ないときは【have to】を用います。

次に、「〜すべきだ」という「義務」を表す【should】【ought to】の例文を見てみましょう。

  • You should take a walk every morning.(毎朝散歩すべきだ)
  • We ought to save energy.(エネルギーを節約すべきだ)

【should】も【ought to】もほぼ同じ意味で用いられます。【must】のような強制・命令的な意味はなく、【must】よりも柔らかい表現です。

否定形では、【should not】になりますが、気をつけてほしいのは【ought to】の否定形です。

  • They ought not to leave that child alone in the house.(彼らは、あの子を家に1人にしておくべきではない)

上記を見て分かるように、notはtoの前に置かれます。

最後に、「忠告」を表す【had better】の例文を見てみましょう。

  • You had better report the accident to the police.(その事故を警察に通報しなさい)
  • You had better go back because it has started to snow.(雪が降り始めたから、引き返したほうがいい)

【had better+動詞の原形】で「〜しなさい」「〜したほうがいい」という意味を表します。

もし否定形にしたいならば、【had better not+動詞の原形】の形になり、下記のようになります。

  • You had better not tell this secret to anyone.(この秘密は誰にも言ってはいけないよ)

演習問題

coming soon…

まとめ

ここまで、助動詞の意味と使い分けは理解できたでしょうか。助動詞の直後は動詞の原形で、助動詞は2つ続けられないなどのルールをまずは覚えること。そして様々な種類の助動詞があるので、どういったときにどの助動詞を使うのかをしっかり覚えるようにしましょう。

続きは、こちらから。

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上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。 私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。 よろしくお願いします!