(写真出典:Wikipedia)
跡見学園中学の入試が、2018年度、大きく変わることがわかりました。今回は、入試変更点や教育方針など、跡見学園中学の学校情報についてお伝えしていきます。
跡見学園中学校・高等学校について
- 明治8年に「跡見学校」を開校したことが始まり。東京で一番古い女子教育学校。
- 東京都文京区大塚に位置し、東京メトロ丸の内線「茗荷谷駅」より徒歩2分、有楽町線「護国寺駅」徒歩8分
- 近隣にはお茶の水女子大学や筑波大附属小・中学校などがあり、落ち着いた環境
- 教育方針は、「『本物』に触れ、豊かな心を育てる」「目と手と心を働かせ、思う人から考える人へ」「他人を尊重し、自らの責任を果たす」「コミュニケーション能力の向上をめざす」
【学校内の特色】
- 「ごきげんよう」で一日が始まる
- 休み時間などには生徒が先生に気軽に質問できる距離感の近さがある
- 創設者の跡見花蹊は書家、画家として有名なことから、跡見流の書道の時間が伝統的に設けられている
- 毎年100校前後の大学からの指定校推薦制度がある
- 都心では珍しい土のグラウンドで、体育祭は全校生徒を収容できる。温水プールも完備し、飛び込み台はオリンピック仕様
- 日本庭園を備えた茶室・作法室がある。放課後プログラムとして茶道・華道・筝曲などがあり、続けると卒業時に免状がもらえる
入試情報(2018年度)
2017年度入試までは一般入試(Iクラス、Pクラスとも合同で2/1、2/2、2/3)と特別選考(I選考、P選考、午後入試)だったが、2018年度の入試は以下の方針に変更。
- Iクラスを難関進学クラス、Pクラスを総合進学クラスと位置づけ
- 2月1日、2月2日の午前入試はPクラスの入試(P選考)、午後入試はIクラスの入試(I選考)と明確に分ける
- 2月3日は入試日から外す
- スライド合格は、I選考のみで実施(Iクラス→Pクラスのスライド合格はあるが、P→Iはなし)
- 特待性選抜の充実
【2018年度入試の概要】
- 2月1日午前:P選考 2科/4科選択制(従来の午前入試に準じるが、2科入試を導入)
- 2月1日午後:I選考 2科(国・算)(従来の2/1午後入試に準じる。P選考よりハイレベルな問題、特待生選抜、スライド合格あり)
- 2月2日午前:P選考 2科/4科選択制(従来の午前入試に準じるが、2科入試を導入)
- 2月2日午後:I選考 2科(国算)(従来の2/1午後入試に準じる。P選考よりハイレベルな問題、特待生選抜、スライド合格あり)
- 2月4日午前:I選考 「思考力入試」または「英語コミュニケーションスキル入試(仮称)」(特待性選抜、スライド合格あり)
- 2月5日午前:I選考 2科/4科選択制(問題のレベルはPレベルより高いが、2/1、2/2のI選考よりは易しめ。特待性選抜、スライド合格あり)
【新設の入試について】
- 「思考力入試」(2月4日午前、I選考):教科の枠にとらわれない、合科型の筆記試験。2科4科とは別の視点から受験生の豊かな才能やユニークな資質を見出す。論理立てて条件を読みとり、国語力、計算力も見る適性検査型に近い入試になる予定)
- 「英語コミュニケーションスキル入試(仮称)」(2月4日午前、I選考):英検のようなスタイルで、筆記・リスニング・スピーキング(面接)を行う。帰国生入試とは違うので、そこまでのレベルではないと考えられる。
※これらの新しい入試については、7月ごろにサンプル問題を公開予定
教育における特色
- 土曜日は午前中(Iクラスは午後まで)授業がある
- 成績により、指名制の補習を行う
- 「7限目プロジェクト」演習型授業や補習などを用意
- キャリアデザイン教育を早くから行い、職業調べ、合宿も行う
- クラブ活動はIクラス、Pクラスに関係なく中高合同で行う
- 授業改善により、21世紀型の学びを目指す(英語力教科、参加型・体験型ICT授業、国際交流授業)
- オーストラリア・ブリスベンにあるSt.Rita’s Collegeとの姉妹交流プログラムとして夏期海外研修を行っている
- ニュージーランド体験留学、ターム留学など、国際交流に力を入れ始めている
- 「放課後プログラム」として、茶道、華道、筝曲などのほかに、さまざまな有料・無料の学習プログラムを用意
偏差値(2017年時点)
- 首都圏模試:Iクラス47~50、Pクラス45~47
- 四谷大塚:38
2018年度に入試が大きく変わるため、前年度の偏差値はあくまで目安です。また、母集団によって偏差値が異なりますので注意してください。
学校HP
一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。