6年生の10月から本格的な仕上げモードに入ったわが家。そこから家庭教師の先生をお願いすることになりました。前回に、どのようにして家庭教師の先生を探したかについて書きましたが、今回は、毎週1回、3時間、勉強以外にもいろいろお世話になった家庭教師の先生の活用法について書いていきたいと思います。
頼れる個別アドバイザー
家庭教師の先生をお願いするまでは、自分たちで管理していた日々やるべきことやスケジュール管理ですが、先生に来ていただいてからは、いったんタスクを整理して、受験日まで逆算したスケジュールを改めて立てました。子どもの理解度もかんがみて、やるべきこと、やらなくていいことを先生が整理してくれ、タスクのたたき台を作成しました。そこに子どもや私たち親の都合、もう少しできる、できないなどを加筆していき、最後の4カ月のスケジュールが出来上がりました。
また、そのスケジュールは塾の先生にもチェックしていただき、より入念な内容にブラッシュアップしました。授業が終わった後の雑談でも、受験に関することを気軽に聞いたり、息子の理解度を確認したりと有意義な時間を持つことができました。いわば、毎週個人面談があるようなものでした。授業後の対応は先生によるかもしれませんが、塾に対しては頻繁に質問しにくいことも、家庭教師の先生ならとことん聞くことができました。
家庭教師の先生がいる間は、自分の時間が持てた
また、「自分の時間」という嬉しいボーナスもありました。先生が来ている間は息子を先生にお任せでき、息子も集中して勉強しているので、親がいなくてもOKでした。父親か母親のどちらかが様子を見ていれば、外出も含めて自分たちの時間ができるし、家にいても下の子どもとの時間をしっかりとったり、持ち帰った残務をこなすことも可能でした。
同じ3時間の勉強といっても、子どもが一人で机に向かっている時はそうはいきませんよね。もちろん最初のうちや、子どもの勉強が気になっている時は家事をしながら様子をうかがったりしていましたが、私の場合、下の子どもが小さかったので、先生が来ている日はとても助かりました。
志望校が高いほど良い先生がみつかりやすい!?
これは色々な先生にお会いして感じたことですが、どの先生も「プロ」として個人で活躍しているため、名刺代わりに「偏差値○○から●●中学へ合格させた」というようなプロフィールがとても多かったように思います。合格させた中学が、先生の仕事の結果であるわけです。それがもちろん先生をジャッジする決定要素になるわけではありませんが、先生がプロフィールに書くと効果的な学校などの名前を挙げると、良い先生とコンタクトが取れやすいように感じました。
たとえば、最初のコンタクトは基本的にメールなどでするわけですが、その時点である程度志望校を見ているような気がします。中堅校を目指していた学校のクラスメートのお母さんは、同様に家庭教師を探していましたが、なかなかよいプロの先生が見つからず、最終的には大学生にお願いしていました。もちろん志望校だけがその理由ではないと思いますが、無関係ではないような気がします。
また、費用面や指導における希望など、こちら側の要望は極力会ってから伝えたほうがいいと思います。メール上のやり取りだけだと簡単に断られてしまうことも多いですが、実際にあって家庭の雰囲気や子どもの状況を見た後だと、断りにくい心理も働いて、OKしてもらいやすいと思います。
まとめ
家庭教師の先生は、勉強はもちろんのことですが、それ以外でもいろいろと頼りになります。中学受験準備に家庭教師を取り入れるか否かはご家庭しだいだと思いますが、スポーツと受験勉強を両立させながらやってきたわが家としては、勉強のキャッチアップの意味でも、また息子がわからないところをすぐ聞ける安心感という意味でも、また親である私自身にとっても有意義なものでした。
ただ、先生の選定によるところも大きいと思うので、もし取り入れる場合は希望条件を明確にしたうえで、計画に探すようにしましょう。また、交渉事項は「直接会って」が鉄則です。
<関連記事>
一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。