【中学受験】わが子に合う塾とは?塾選び・サピックス編

最初の塾選びリサーチから、転塾活動に至るまで様々な塾を調べてきました。その経験を通じて、子どもに合った塾選びの大切さを痛感しました。

これから数回にわたり、各塾のポイントや実際に通っていた方の感想なども交え、各塾についてまとめてみたいと思います。今回は、(我が?)サピックス編です。

サピックスの教育方針

  • 自由な発想と柔軟な「思考力」、そして学んだ知識を系統立てて関連付け、自分のことばで適切に表現できる「記述力」をじっくり養成する
  • 自分の頭で試行錯誤しながら学ぶ喜びを知り、さらに学び続けることで人間的な成長にもつなげる

6年生時の授業回数・特別講習、費用など

  • 平日週2回、土曜日午後(志望別特訓)、難関校SS(日曜)特訓(9月から)、GW特訓、夏期講習、正月特訓、冬期講習など
  • 平常授業 48,000円/月、夏期講習 180,000円程度、難関校SS(志望校特訓) 248,000円程度(9月~12月の4カ月分)

サピックスのシステム

息子が通っていたサピックス。上位校への合格実績には圧倒的な結果を出していますが、実際は上位校に行かない子もいます。サピックスだと一番上のクラスはもちろん、真ん中くらいのクラスでも御三家や超上位校に合格する子もおり、一番レベルが下のクラスでも首都圏模試でいう偏差値60くらいの学校に合格する子も多い(校舎によるが)です。

「考える力・表現する力」「自発的学習」「効果的な学習」「少人数制」「低学年教育」「教科別指導方針」の6つをポイントとして、カリキュラムが組まれています。2月に新学期が始まり、クラスはレベル分けされた15~20名程度で1クラスで、1段階のクラス昇降テストが毎月、無制限に昇降するテストが3カ月に1回あります。

土曜日午後には志望校別の特訓が始まりますが、これは志望する学校のレベルとクラスが合わない(例えば下位クラスで御三家志望など)場合サピックスから指定された問題傾向が似た学校の特訓クラスに行くことになります。

授業後は「質問教室」と言って、先生に質問する時間が設けられていますが、長蛇の列なので授業後1時間くらい校舎を出るまで時間がかかる場合もあります。先生は校舎ごとに異なるかもしれませんが、面倒見がよく、授業が面白いという印象です。息子も授業は大好きでした。

こういう大変な面も

よく、「サピックスはプリント整理が大切」と言われますが、それはテキストがプリントだからです。最初はわが家も自分でやらせようと試みましたが、後からそんなことで時間をとるくらいなら、と私(母)がやるようになりました。ただ、周りでは特にプリントなど整理せず、1度やったら次の日には徹底的に復習してもうプリントを見ない、そんな調子で上位クラスをキープしている子もいましたから、ご家庭それぞれだと思います。

わが家では、最初は各教科バインダー分けしていましたが、枚数が多すぎて到底追い付かず、IKEAで10段くらいの棚を購入し、教科別・特訓別に段を分けて入れるようにしていました。

また、サピックスでは家庭教師や個別指導塾でWスクールをしているお子さんが結構いました。サピックス自体にも塾の授業をフォローする個別指導塾はあります。私見ですが、入塾テストや4年生など最初にどれだけ上のクラスに入れるかが結構重要です。切磋琢磨する雰囲気があるので、上位に入れれば入れるほど、良い意味で周りに染まります。ですが、逆もしかりです。

自発的なお子さんには向きますが、自分から質問できないようなお子さんには向きません。先生から声がけしてくれるようなことはほとんどありませんから。ただ、自分から質問などをする場合は親身に指導してくれます。また、わが家は習い事と両立して最後までサピックスでしたが、自宅学習時間が確保できない場合、習い事、特にスポーツ系と両立するのはきついと思います。

費用的にはそこそこ高いですが、オプションなどはあまりありませんので予定外の出費はサピックス自体ではありません。授業をフォローするために家庭教師や個別塾に通う場合はもちろん持ち出しは増えますが。夏期講習や志望校特訓のみ他塾から通っている人もいました。

サピックスのまとめ

サピックスは、自分から学ぶ姿勢があり、積極的に質問でき、競争が好きで家庭学習時間がしっかり取れるお子さんに向いていると思います。塾自体の拘束時間は少ないですが、復習時間が家庭でしっかり取れないと厳しいです。習い事との併用にはあまり向かない塾だと思います。もちろん、両立してきちんと結果を出すお子さんもいらっしゃいますが、お子さん自身や保護者の努力、負担がかなり大きくなることは間違いないと思います。

次の機会には、別の塾についても書いていきたいと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。