【中学受験】母親が残業のときでもできるサポート方法は?4・5年生

中学受験においては、よほどしっかりしたお子さん以外は(つまりほとんどの場合)、親御さんのサポートが大切になってきます。特に母親がフルタイム勤務の場合、いろいろ悩むことも多いと思います。また、お仕事をセーブしていても、下の子に手がかかる・・・そんな場合もあるかもしれません。

中学受験は母親の負担が大きい

私の場合、フルタイム勤務で、かつ、勤務時間がクライアントに左右される不規則な業界で働いています。さらに上の子の(今まさに話題になっている息子です)中学受験当時、下の子どもは3歳でしたから、二重苦三重苦・・・4年生や5年生のうちはまだ何とかなっていましたが、6年生になったばかりのころは、いったいどうするのがベストなのか、毎日のように考えていました。

お父さんがばっちりサポートをしてくれるようなご家庭がうらやましかったものです。共働きの場合、家事分担同様、なぜか中学受験のサポートもお母さんの負担が多いご家庭が実際にも多いように思います。

4年生、5年生のときの状況は・・・

息子はサピックスに通っていたため、4年・5年の間は、他の塾に比べると塾に行っている日数も時間も少ない方で、4年生の時は逆に塾がない日の方が心配でした。3年生までは学童、4年生になって塾がない日はいきなりのフリータイム!ですから、小学校4年生男子が自分を律して学校から帰ってすぐ机に向かうわけはないですよね。それも無理もないこと、と腹をくくりましょう。

6年生とそれ以外のが宇年でやらなければならない家庭学習は内容も量も異なるのですが、正直言って、わが家では4年生・5年生の間は塾と塾の宿題くらいしかしていませんでしたし、フリータイムに友達と遊ぶのもOKでしたが、ルールは決めていました。

  • ルール1:朝、その日にやるべきことを確認し、私(母)が帰ってくるまで(だいたい19時ごろ)にどこまでできたかの進捗を息子が報告する。
  • ルール2:もしその日中にやるべきことが完了していなかったら、翌日ではなく週末、親がいる環境下で取り組む
  • ルール3:平日のうちにやるべきことが完了していたら、週末はその分自由時間が増える。

このようなルールでした。

また、私は〇つけの時間を21時30分と決めていました。やや遅いですが、19時に帰って、食事を作って下の子を寝かせて…だとそれが精いっぱいでした。物理的に無理なのだから、とそこは腹をくくっていましたね。22時から30分間ほど、間違いのチェックと解説、そこから息子がやり直す。そんな感じで4年生から5年生の間は、息子は22時30分~23時頃に就寝していました。

もしもう少し帰宅が早いお母さんだったり、下に小さいお子さんがいないのであれば、もっと早い時間に〇つけ・チェックができると思いますが、何時にするにせよ、時間は固定したほうがいいと思いますその方が、子どもも「この時間までに終わらせなきゃ」という意識が働きますから。

やはりやりきれないこともあった

ただ、正直言って、もう少し4年生・5年生のころからしっかり自主学習の時間ができていたらもっと上の学校も狙えたのかな・・・と思ったことはあります。今でも思っています。

今は地域にボランティアで勉強を教えてくれる「自習室」のようなところもありますよね。サピックスは自習室がなかったのですが(これはまた後日触れますが、サピックスは自分を律して家庭学習をきっちりできる子が通うのが前提だと思います)、他の塾では自習室を開放しているところもありますし、授業がなくても自習室を利用できるところもあります。家だとなかなか自学自習ができないお子さんは、そういうところを活用するとよいと思います。

4年生・5年生の学習の大切さ

どうしても4年生のころは「あと2年もある」と余裕に構えがちですが、中学受験の勉強は一般的に4年生で1サイクル、5年生で同じサイクルをもう1回、さらに6年生夏までに同じサイクルでもう1回、同じことを計3回学習します。でも、全く同じことを学習するわけではなく、5年生なら4年生に習ったことをベースに、6年生ならそれまでの全範囲をベースに進んでいきます。本来、きちんと4年生→5年生→6年生の夏までに、それまでに習ったことがきちんと定着していれば、6年生で再度同じ単元をやったと時には完璧になっているはずですが、そうはうまくはいきません。

4年生で自宅学習をしっかりせずに穴だらけだと、5年生でその穴がさらに深くなり、6年生までにその穴をきちんと塞ぐことは難しくなってしまいます。ですから、4年生・5年生の時には時間はかかっても、しっかりと苦手分野を減らしておくことが大切だと思います。

今回のまとめ

本格的に受験一色になるのは6年生ですが、4年生・5年生までの勉強が前提になっていることを忘れてはいけません。そして、自宅学習の習慣をつけるためには、4年生・5年生までの時間がとても大切です。

まだ2年あるから・・・と思っているとあっという間に受験学年になってしまいます。それまでに、苦手分野は減らせるだけ減らさなければなりません。それは、ただ習ってくるだけではだめです、やはり自宅学習が大切です。お子さんのペースは大切にしながらも、「自分の勉強」をすることの大切さを、お子さんにも意識させるようにもっていってあげるといいと思います。

次回は、小学校6年生の時の働く母の処方箋について触れたいと思います!

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。